問い「人の幸せが憎い、腹だだしい。」
http://hasunoha.jp/questions/744

【ご質問内容】

お世話になっております。また、相談させてください。

この時期、同期の進学・就職先が決まり、幸せな話をよく聞きます。

私もそうであるべきですが、昨年から非定型うつになってしまいました。

「自分は自分。人と比較するな。」というアドバイスを頂戴しますが、うまくいきません。

逆に客観的に物事の判断が出来なくなりました。

どうしたら人の幸せを喜べるようになりますか?

私の性格は歪んでしまったのでしょうか?

【拙回答】

「随喜」と「慈悲の瞑想」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

まずはあまり頑張ろうと無理なさられずに、少しずつでも非定型鬱病のご快復へと向けて調えて頂けましたらと存じております。

「比べること」につきましては、これまで下記各問いにて扱わせて頂いております。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_320135.html

比べることは一概に悪いことではありません。自身のおかれている現状を正しく把握することで、自己の向上に資するためには必要なことでもあります。問題となるのは、卑下したり、嫉妬したり、憎んだりと悪い煩悩に苦しめられてしまうことでございます。悪い煩悩を防ぐ意味では下記問いの拙回答における「慈悲の瞑想」と「随喜」が少しく参考になるのでないかと存じております。

問い「苦しい嫉妬や妬み、友人の結婚や妊娠、出産」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1004623411.html

『・・「随喜」とは、「・・他の者の善徳行や慈悲・利他行について、喜びの心を起こして、その功徳に随うこと・・」でございます。この度の相手の行為(惚気話)の場合は、善徳行や慈悲・利他行とまでは言えませんので、この「随喜」の説明には当てはまらないかもしれませんが、「人の幸せ」に共に喜びの心を起こして、自分も幸せな気持ちになることができれば、「嫉妬」や「怒り」という悪い煩悩を抑えることができるため、誠に推奨されるものとなります。・・』

『・・人の幸せや善徳行を共に喜んで「随喜」していけるようにするために、「慈悲の瞑想」、あるいは「四無量心の瞑想」を行うことが仏教では一つの方法論・・』

客観的判断・・どうしても自我意識における価値観や先入観が強くあるため、本当の意味で客観的に物事を判断できるというのも難しいところがございます。仏教的には、「空と縁起」の理解を進めることで可能になっていくことにはなりますが・・「空と縁起」につきましては、またお時間のある時に下記拙回答をご参照頂けましたらと存じます。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/空と縁起

川口英俊 合掌

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16