hasunoha 川口英俊

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス http://hasunoha.jp/ 川口英俊回答のまとめ集

愛別離苦について

問い「大切な人の死に目に会えなかった」

問い「大切な人の死に目に会えなかった」
http://hasunoha.jp/questions/2381

【ご質問内容】

今日、大切な祖父が膵臓癌で亡くなりました。
3年前に余命宣告を受け、何度も何度も
「あと○ヶ月、今月いっぱい」といわれながら長生きしてくれました。
離婚した両親の代わりに親代わりに私を育ててくれました。
そんな大切な祖父の死に目に私は会えませんでした。
昨日までは側にいて、帰る時に
「じいちゃん、帰るよ。ありがとうね」と言った私の言葉に
『わかった』と返事をしたのを最期に亡くなったそうです。

私は自分の都合を優先してしまって、祖父の側から離れてしまい、死に目に会えませんでした。
今更ながら後悔しています。
おじいちゃんは悲しんでいないでしょうか。。。
こんな孫をもって悔しがっていないかな。。。

おじいちゃんはひとりしかいないのに
なんて馬鹿な事をしてしまったのかと、心がきゅうっと締め付けられます。
「ありがとうね」なんて言わなかったら
まだ生きていてくれたかも、などと思ってしまいます。

【拙回答】

ご供養

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

誠に別れとはつらいものです・・ましてや愛する者となりますと、よりつらいものがございます。

いつか来る別れへと向けて、それまで十分にみゆ様はみゆ様のできることをなさられてこられたのではないかと存じます。死に目に会えなかったことだけで、ご自分をそんなに責めないで頂きたいと存じております。

そして、感謝の言葉もそれまでに多くお伝えになられているのではないかと存じます。祖父さまも、きっと心の中で、「優しい良い子に育ってくれた」とあなたに感謝し、安心されていたのではないかと存じます。

大丈夫です。祖父さまは、きっと、死に目に会えなかったことで、悲しんだり、悔しがったりはしていないことでしょう。

どうぞ、これからもしっかりとご供養をなさられて下さい。そのご供養も供(とも)に養うということで、祖父さまと供に、(仏さまの世界、悟り世界へと向けた)善き行いを養っていくことが大切となります。

まあ、あまり小難しいことは申しません。とにかく、祖父さまにお育て頂いたことに感謝し、報恩の思いも抱かれつつに、みゆ様がお幸せに過ごされることが、何よりの祖父さまへの善きご供養になるとお考え頂けましたら有り難くに存じます。

みゆ様のお幸せを誠に祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16

問い「会いたいです」

問い「会いたいです」
http://hasunoha.jp/questions/1381

【ご質問内容】

父が亡くなって一か月です。
不器用だったけど優しくて、大好きな父です。
もういないと考えると寂しくて悲しくてたまらなくなります。

毎日のように骨壺をあけて骨を触ってしまいます。
いなくなったのを納得したい気持ちと、父がいたことを少しでも覚えておきたい気持ちで触ってしまいます。

もう少ししたら納骨することになります。
そしたらもう触れないと思うと、寂しいです。
でも母や兄たちには言えません。
家族みんな寂しい気持ちを乗り越えようとしてるのは同じだとわかるから。
でも、寂しい。

誰でも大切なひとを亡くす経験をすると思いますが、どうやって気持ちに折り合いをつけているのでしょう。
悩んだときにいつも話を聞いてくれたのは父でした。
父に会いたくてたまりません。

【拙回答】

「愛別離苦」について

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

皆、誰もが大切な人との別れは、つらく、悲しい、寂しくなるものでございます。

愛別離苦の苦しみ・・

愛別離苦につきましては、これまでにも下記の各問いにてお答えさせて頂いて参りました。

「愛別離苦について」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319854.html

もちろん、すぐには乗り越えられない、折り合いはつけられないものであって当然です。それがゆえにも仏教では、私たちの代表的な苦しみとしての八苦(生苦、老苦、病苦、死苦、愛別離苦、怨憎会苦、 求不得苦、五蘊盛苦)の一つとして「愛別離苦」も挙げられている次第でございます・・

しかし、釈尊は、これらに代表されている八苦の苦しみを無くすためにはどうするべきであるのかという教えをお説きになられておられます。その基本となるものが、「四聖諦」(苦諦・集諦・滅諦・道諦)という教えとなります。

「・・苦しみは確かにあるが、その苦しみには、必ず原因・条件(縁)があり、その原因・条件(縁)をしっかりと見極めた上にて、その原因・条件(縁)を解決させることによって、当然に結果としてのその苦しみを無くすことができるのだとして、そのための方法・手段を様々に巧みなる方便にてお説きになられました次第でございます。・・」

拙生もまだまだではございますが、mika様もこれから少しずつでも仏教を学び修されていかれる中で、それらの苦しみも乗り越えていくことができるようになっていくのではないだろうかと存じております。是非共に頑張って参りましょう。

また、悩みがある時には、いつも話を聞いてくれておりましたお父様の代わりといっては、まだまだ役不足かもしれませんが、是非、hasunohaへとこれからも気軽にご質問、ご相談なされて下さいませ。

川口英俊 合掌

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これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16

問い「前に進みたいです。」

問い「前に進みたいです。」
http://hasunoha.jp/questions/1374

【ご質問内容】

以前付き合っていた彼氏が自から命を絶ちました。
付き合いは浅かったのですが、本当に良い思い出ばかりで私は幸せでした。
未だに思い出せば涙が出てしまいます。
彼には誰にも相談出来ない悩みがあり、死を選びました。
私に最後に来たメールが、「ごめんね。」の一言でした。
もっと早く彼の悩みに気付いていたら、もっと彼を理解していたらこんな事にならなかったのではないかと後悔があります。
私の母は私が次の恋愛が出来ないのではないかと、心配しています。
彼を忘れたい訳ではありません。大切な思い出です。
彼との恋愛を本当に良い思い出として、次に進めるようにしたいです。
ただ、彼以上の男性なんて居ないと思ってしまいます。
どうすればいぃでしょうか。

長々とすいません。
回答お待ちしてます。

【拙回答】

「縁」について

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

以前にお付き合いされておられました彼氏様が自死なされてしまわれましたとのこと・・誠につらく悲しいことでございます。心からお悔やみ申し上げます。

どうか彼氏様との思い出は、いつまでも大切にしてあげておいてほしいと存じます。しかし、ゆい様はゆい様の人生をしっかりと前を向いて歩いていってほしいと存じております。

その彼氏様のことに縛られたままでは、それが足かせとなり、これからうまくいかないことが出てきてしまうことにならないかが心配となります。

私たちの世界では、ままならないことが多々ございます。どしょうもないことは、本当にどうしょうにもできません・・彼氏様の自死も恐らくはそのようなものであったのかもしれません。何かSOSや相談があれば、もちろん対処できたこともあったのかもしれませんが、それが無かった以上は、ゆい様が対処することはきっと難しかったのではないかと存じます。

そして、このことは「縁」の大切さということを示唆するものでもあって、何事も「縁」が無ければどうにもならないことがあるということでもございます。

今回の場合では、何か気づきへのきっかけとなる「縁」が少しでもあれば、もしかすると・・ということでございます。しかし、その「縁」が無かったのでは、それはもはや仕方がないことであったのだとお考え下さいませ。

とにかく、何事もそうですが、因と縁(原因と条件)があり、結果としてのモノ・コトが進んで参ります。

これからゆう様が前に進むためにも、その因縁がもちろん必要となります。次の恋愛へ向けても、幸せへ向けても、そのはじめの一歩を踏み出して、そして歩みを進めていく努力が大切となって参ります。善き結果へと向けて、善き因縁を意識して調えることです。少しずつでも構いませんので、勇気を出して歩みを前へと進めてみて下さいませ。

ゆい様のお幸せを心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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http://hasunoha.jp/users/16

問い「婚約者と死別しました」

問い「婚約者と死別しました」
http://hasunoha.jp/questions/1333

【ご質問内容】

こんにちは。
近々結婚を控えた婚約者を亡くしました。
自殺の仕方、自死者遺族への賠償金など調べました。
ですがどれだけ調べても自死者が愛する人の元へいく手段がありません。寿命を全うすれば愛する人が迎えに来てくれると…。
死後の世界を私は信じ切ってる訳ではありませんが、もし本当にあるなら寿命を全うするしかないのかと思い始めてる所です。ですが私は今年で30歳。この先の人生が長過ぎて絶望しかありません。『新しい人と幸せに…』なんて言われる事もありますが無理です。でも寂しくて、誰かに『大丈夫だよ』って抱きしめてほしいなんて考えてしまう事もあります。
死にたい、けど自殺じゃ彼に会えない、彼しか愛せない、けどこの先何十年独りと思うと怖い。
その堂々巡りです。
彼は高血圧が原因の脳幹出血でした。それまで笑ってご飯を食べてたのに突然頭が痛いと言って倒れ、9日間闘病の末亡くなりました。
彼には夢があり、5月末には自分の食事処をオープンさせる予定でした。
その為4月で会社を退社しており、私はその退職金で晩ご飯は彼と外食を繰り返しました。帰りが遅いので、ご飯を作るよりその方が楽だったからです。彼の血圧が高いのは知ってました。ですがそれを軽視し、私は楽な道を選び続けたのです。
一度でも病院へ連れてってたら、結ばれたのが私でなければ彼は夢を叶えていたかもしれません。
外食を繰り返し彼の高血圧を急激に悪化させ、彼の夢も未来も奪った私が何故まだ生きてるのか分かりません。
こんな私を見て彼は悲しいかもしれませんが、もう立ち上がれません。
こんなにも早く突然にお別れがやってくるなんて思いもしませんでした。
平均寿命を考えればこの先60年、生き方がわかりません。
長文で失礼致しました。

【拙回答】

「あなたは決して一人ではない」

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

愛別離苦の苦しみ・・本当につらく悲しいことでございます・・ましてや婚約者であり、これから結婚、新婚生活・・お互い、若く、夢も希望も色々とある、まさにこれからという時に・・誠に神も仏もないのかと思われても仕方がないほどのことでございます・・

もちろん、当事者でなければ決してわかり得ないお苦しみもおありであるかと存じます・・他人である拙生に何か言えることがあるだろうかと悩んで参りました・・

簡単に無責任なことは言えませんが、とにかく生きて、生きて、生き抜いてほしいと存じます。

生きることは、本当に難しいことです。生には老病死が常に隣り合わせにあります。そして、何よりも私たちは、一人でこの世で生きていけるような単純で簡単な存在では全くありません。無数の縁に支えられて、助けられて生きることができております。かなけん様も婚約者様に色々と助けられて、支えられてきたことでしょう。命をつむぐというのは、そういった様々な縁による支え、助けがあるということでございます。そのようなありようをしっかりと理解して頂いて、どうか決してご自身の命のことを無下に、粗末に考えてしまわれないようになさられて頂きたいと切に存じております。

婚約者様によってもつむがせて頂いているそのお命、どうか大切に、そして、かなけん様は、かなけん様の人生を、婚約者様もそばで応援してくれていると信じ、共に歩んでいるつもりにて生きていって頂けましたらと存じます。

そして、かなけん様、どうかお幸せになって頂きたい。きっと貴女様の想いも全て受けとめて、優しく包んでくれる方との善きご縁、出逢いももちろんこの先、なきにしもあらずでございます。

そして、人生、この先にもうまくいかないこと、失敗や後悔も当然にあることでしょう。その時には、婚約者様をはじめとして、そばで貴女様を応援してくれている無数の存在がある、あったことを思い出して下さいませ。

かなけん様は決して一人ではない。このhasunohaだってございます。また苦しいとき、つらいときには、どうぞ頼って頂いてご質問下さいませ。

お幸せを心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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問い「母を亡くして悲しくてたまらないです」

問い「母を亡くして悲しくてたまらないです」
http://hasunoha.jp/questions/832

【ご質問内容】

今日母方の祖母を亡くしました。臨終にも立ち合いました。病気でもう長くないとは言われており、遅かれ早かれこういう時が来るとは覚悟していましたが、やはりとてつもなく悲しいです。

小さいころから可愛がってもらい、いつもにこにこしていた優しいおばあちゃんでした。あのおばあちゃんにもう会えないかと思うと悲しくて仕方ありません。今も涙が止まりません。どうすればこの悲しみを克服できるでしょうか。女々しい男で申し訳ありません。ご回答お願い致します。

【拙回答】

追善供養・功徳回向について

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

既に御礼を拝見させて頂きました。仏教を少しづつ勉強なさられておられますこと、誠に尊く有り難いことでございます。

「愛別離苦」・・愛別離苦に関しましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いて参りました。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319854.html

しかし、誠にその現実に直面致しますと、例え頭では理解していたとしても悲しみや苦しみは当然にあるものでございます・・むしろ、吉田様もおっしゃられてますように、それも人間の情としてある意味では大切なことではないかと存じております。

問題は、その「愛別離苦」や数々の苦しみを乗り越えていくために、しっかりと仏教の説く真理について学び修していくことで、やがて解決を目指すことが求められる次第となります。

百箇日忌を卒哭忌とも申しますが、少なくともそれまではまだ無理に悲しみや苦しみを無くそうとなさられるのではなく、その現実を少しずつ受け入れつつに、お祖母様とのご縁を有り難くに感謝なされて、報恩を想い、ゆっくりと心の整理を時間を掛けてなさられていかれるのが良いのではないかと存じております。

そして、できましたら、お祖母様に仏様の善きお導きがありますようにとして、追善供養・功徳回向をして頂けましたらと存じております。このことにつきましては、下記の拙小論をご参照下さいませ。

コラム「追善供養・功徳回向の考え方について」 1~5
http://blog.livedoor.jp/hidetoshi1/archives/52108201.html

追善供養・功徳回向とは、善き行いとしての功徳をお祖母様を含めてのあらゆる迷い苦しみにあるものたちの悟りへと向けて及ぼすものとなります。吉田様のご回答の通りにお祖母様が喜んでくれるような生き方としての善徳の行いにしっかりとこれからも努め励んで参りたいものでございます。是非、共に頑張って参りましょう。

川口英俊 合掌

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http://hasunoha.jp/users/16

問い「母親のガンについて」

問い「母親のガンについて」
http://hasunoha.jp/questions/753

【ご質問内容】

間を空けずに3度目の質問になり申し訳ありません。

昨日母親が乳ガンになったことを教えられました。
自分も全く想定していなかったことで、頭が真っ白になりました。
詳しい検査の結果が月曜なのでまだ何もわかりませんが、どうしたら良いのかわかりません。どの程度かもわかりません。
頭の中で何度も「ガン=死」でドラマや映画で観た闘病生活に苦しむ人達の場面を思い出して怖くなりました。
このまま何となく普通に平和で暮らしてゆければいいのにって思っていたのに、地面が崩れるような気持ちです。
「今の仕事は続きそうなのか」って言われた時に、物凄く戸惑いました。
今のアルバイトでどうにかしてやろう、なんて正直これっぽっちも思っていませんでした。何となく続けられればいいと思っていたからです。
本当に甘いなって思うし、やっぱりこういう形でツケが来たのかなって、思ってしまい苦しいです。
今の自分には何もできることはありません。自分の人生さえ全然支えられていません。父や兄からは「お前もっとしっかりしろよ」って言われると思います。でも「何でもできます。平気です」なんて今できません。
今すぐ強い人間になれないと思ってしまいます。
どうしたら良いでしょうか。

【拙回答】

お母様のご快復を心から祈念申し上げます。

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

お母様が乳癌となられてしまわれて、突然のことで動揺なさられるお気持ち、誠にお察し申し上げます。

まずはお母様のご不安なお気持ちを共有なさられて、少しでもその不安を和らげてあげられるように、優しく温かい言葉を心掛けてお掛けなさって頂けましたらと存じます。

そして、医療技術・抗癌治療も日々発達していますから、現実の状況を受け入れつつに、どのような治療法があるのかを、例えばセカンド・オピニオンも含めて、適宜、適切に判断なさられて快復・完治を目指して、家族皆様のご協力のもとで乗り越えていかれるように一致団結をなさられましたらと存じております。

また、無理に強い人間になる必要はございません。泣きたい時は、泣く、悲しみたい時には、悲しむのも大切なことです。しかし、それをいつまでもいつまでも引きずってしまってもいけません。気持ちを整理して、現実的にできることにできるだけ取り組むのが、後悔をしないために必要なこととなります。

もちろん、遅かれ早かれ、やがて愛する者との別れはやって参ります。愛別離苦の現実とどう向き合うべきであるか・・それは今のうちからでもしっかりと考えておかれることをお薦めさせて頂きたいと存じます。

「愛別離苦」につきましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いておりますのでご参照下さいませ。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319854.html

最近では下記の問いにてお答えさせて頂いております。

問い「病気の彼とどう向き合えばよいでしょうか。」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1007821041.html

「・・愛する者との別れはやはり苦しいものです。しかし、問題は、その別れ、苦しみとどう向き合うかで、その後が変わっていくのではないかとは思います。・・」

どうかお母様のご快復を心から祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16

問い「病気の彼とどう向き合えばよいでしょうか。」

問い「病気の彼とどう向き合えばよいでしょうか。」
http://hasunoha.jp/questions/657

【ご質問内容】

随分年が離れた彼が、末期がんでかなり弱ってきています。
彼との関係は六年ほどになります。

もともと私が居ることで彼の日々が少し楽しくなったり、
華やいだりしたらいいな、と思っていました。
すごく尊敬していた別次元の人だったので、
相手にしてもらえるとも思っていませんでした。

ですが彼も私を大切に想ってくれるようになり、
お付き合いが始まりました。

三年くらい前にガンが見つかり、
それから三回手術を行い、その度に彼はカムバックしてきました。

本当に強い人で、私は傍にいるだけで、自分も強くなれる気がして、
彼を支えたいと思ってきました。

ただそんな彼の体ももう限界が来ているようで、
ほとんど歩けない状態になってきました。
彼の口からも今回ばかりはもう難しいかもと
弱音がおおくなってきました。

できる限りのことをしてあげたい、と思いますが、
彼にはお子さんがいて、私のことを隠していることもあり、
ほとんど会うことができず、
無力さと空しさとそんな想いが募って、
仕事のない週末は一人泣き崩れてしまいます。

楽になる考え方は何かありませんか。
私は何に苦しんでいるのかすらわからなくなっています。

【拙回答】

『愛する人に「ありがとう」を伝えること』

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

愛する者との別れの苦しみ・・愛別離苦と申しますが、誠につらく悲しいものでございます・・

「愛別離苦」につきましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いて参りました。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_319854.html

とにかく、事情は深くまでわかりませんが、お互いに支え合い、励まし合える存在がいることは、本当に有り難く尊いことでございます。

しかし、彼がもはや末期の癌に侵されておられて、かなり限界となられてしまわれているとのこと・・できるだけ寄り添い、少しでも苦しみが和らぐようにお話をするなどして頂きたいものでございますが・・お立場的にもやや難しくなってしまわれているご様子・・誠につらいことでございます。

「楽になる考え方は何かありませんか。」・・正直、楽になる方法はそう簡単にはございません・・

愛する者との別れはやはり苦しいものです。しかし、問題は、その別れ、苦しみとどう向き合うかで、その後が変わっていくのではないかとは思います。

「私は何に苦しんでいるのかすらわからなくなっています。」・・愛別離苦をそう簡単には受け入れられないお気持ち、誠にお察し申し上げます・・

しかし、どうか、その別れ、苦しみとしっかりと向き合いながら、後悔のないように、中途半端な心残りを残さないように、今、まだお話ができるうちに感謝の気持ちなど伝えるべきことを伝えられておかれるのが一つ大切なことになるのではないかと存じております。

死ぬ時に後悔することに、『愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと』が挙げられていますように、お互い、愛する者同士であるならば、かじ様からも「ありがとう」を、そして、彼にも、後悔のないように「ありがとう」をどうにか言わせてあげて頂けましたらとは存じております。

どうかまだ時間の余裕がありますことを祈念申し上げます。ご回答が遅くなりまして誠にお詫び申し上げます。すみませんでした。

川口英俊 合掌

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問い「昔の恋人が亡くなり、気持ちの整理がつきません。」

問い「昔の恋人が亡くなり、気持ちの整理がつきません。」
http://hasunoha.jp/questions/580

【ご質問内容】

昔の恋人が亡くなりました。彼は一年以上前から闘病生活を送っていたそうですが、その間、私は何も知らずに過ごして参りました。

恋人とは6年前に3ヶ月程しかお付き合いできませんでしたが、私の理想通りの素敵な方でした。

お別れしてからも何度か会いましたが、私の至らない態度が恋人を不快にさせてしまい、最後に送った3年前のメールは返事をもらえませんでした。

現在は新しい恋人と出会えて幸せですが、昔の恋人にもう一度だけ会いたいと毎日思っておりました。同時に、願っていればいつか会えるとも思っておりました。

ところが、昨日亡くなったという報せを聞き、もう会えないと思うと心が乱れてどうして良いのか分からなくなります。

泣いて心を落ち着かせようとしましたが、体の底から泣くことができません。

どうすれば昔の恋人の安らかな眠りをお祈りする心になれますか、お導き下さい。

【拙回答】

ご縁

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

ご質問から一ヶ月ほどが経ってしまいましたが、少しは心落ち着かれて亡き方のご供養をなさられることができましたでしょうか・・

愛別離苦のお苦しみ・・亡くなられました方との生前の善きご縁、そのご縁が誠に尊くかけがえのない有り難いものでありましたら、尚更に別れはつらいものでございます・・

愛別離苦につきましては、これまでにも下記の各問いにて扱わせて頂いて参りました。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/愛別離苦

最近では下記の問いにて扱わせて頂いております。

問い「気持ちの保ち方」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1003585431.html

「・・時間がまだまだどうしても掛かることかとは存じますが、悲しみを無理して我慢せずに一つ一つ出されていくことで、感情を整理されていかれることと、ゆっくりとでも・・死の現実を受け入れながら、その苦しみとも真正面から向き合って頂きつつ、釈尊のお説きになられた苦しみを滅するための方法論への関心を起こして頂けましたら有り難くに存じております。・・」

誠に、出会いも別れもご縁、生も死もご縁、このようにご質問頂けるのもお答えさせて頂けるのもご縁・・この縁にて成り立っていることを仏教では「縁起」と申しますが、縁起なる世界であることを理解するとともに、縁起なる世界では、何一つとして永久永遠なるものはなく、実体として成り立っているものでもないという「空」であることを理解し、それがゆえにも、尚一層に尊く有り難いご縁、善きご縁を大切に、それこそ今の恋人とのご縁も大切にしながら、ご縁の世界をこれからもお過ごし頂けましたらと存じます。それがまた亡き方へのご供養にも繋がるのではないかと存じております。

お幸せを祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16

問い「気持ちの保ち方」

問い「気持ちの保ち方」
http://hasunoha.jp/questions/510

【ご質問内容】

以前にも毎日のお勤めという事でお世話になりました。その節はありがとうございました。

あれから、毎日の生活ペースは父が亡くなる前に戻りつつあります。母の悲しみの表し方も私の受容範囲です。
でも・・・何故か私の心が 日を追うごとに不安定になるのです。

母の前や、妹、私の子どもには決して涙も感情も見せないようにしています。
でも・・・1人の時や、例えば仕事中に父の亡くなる前の日付の書類を見るだけで、涙が溢れてきます。

父とは複雑な関係だったので、余計にあれこれ考えてしまいます。
もっと話がしたかった・・・・・とか、私に言いたいことはない?とか
今どこにいるの? あちらの世界って本当にあるの?とか

誰にも言えないんです。私が頑張らなきゃいけないとついつい思ってしまうから。
泣き言・・・・・言えないんです。
私はどう気持ちを整えていけばいいでしょうか?

【拙回答】

海はなぜ青いのか・・

青い海様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

青い海・・海はなぜ青いのか・・当たり前と思っていることでも、調べてみると、なるほどそうだったのかと始めて知ることも多くございます。

http://ja.wikipedia.org/wiki/水の青

人は必ずや死にます・・この事を頭では理解できていて、それが当たり前だと思っていても、いざ身近な者、愛する者、あるいは自らの死の現実に直面してみて、ようやくに始めて知ることもあるかと存じます・・

死の意味を改めて知ること・・つらく、悲しく、苦しい、死の現実・・釈尊は、この思うようにならないこの世における私たちの苦しみの現実をまずはしっかりと捉えなさいとして「苦諦」をお説きになられました。

生・老・病・死、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦・・

特にこれまでも「愛別離苦」につきましては下記の各問いにても扱わせて頂いております。
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/愛別離苦

時間がまだまだどうしても掛かることかとは存じますが、浦上様もおっしゃられているように、悲しみを無理して我慢せずに一つ一つ出されていくことで、感情を整理されていかれることと、ゆっくりとでもお父様の死の現実を受け入れながら、その苦しみとも真正面から向き合って頂きつつ、釈尊のお説きになられた苦しみを滅するための方法論への関心を起こして頂けましたら有り難くに存じております。

前回にお答えをさせて頂きました毎日のお勤めももちろん大切なことですが、そのお勤めの本質である仏法、その中でも、お悟りを開かれました釈尊が最初に説かれた教え(初転法輪)である「四聖諦」という真理について、まずは是非ともこの機会にお考えを賜われましたらと存じております。そして、徐々に日々のお勤めの内容、弘法大師様の教え、または、真言密教の教えについても学ばれていかれましたらと存じます。

善処を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16

問い「大事な人を二人も失くしました」

問い「大事な人を二人も失くしました」
http://hasunoha.jp/questions/511

【ご質問内容】

 初めまして。長らく辛い日々が続いています。一年半ほど前に片親を亡くし、その後、彼女(婚約者)に別れを告げられました。
その後、ボロボロの心で何かに惹かれるように巡礼に出かけ霊場各地を巡りました。自分の未熟さに気付くとともに大切な人を失くす前から平凡な事が至極の幸せであると思いながら過ごしてきたにも関わらず、それすらも理解し切れていなかったのではないかと思い知りました。
巡礼の途中、京都で事情を知った尼さんから、「辛いことがあっても試されてると思ってしっかり生きて行けば、必ず仏さんは見てくれている」という言葉が心の支えとなっています。

一時は吹っ切れたと思っていましたが、やはり辛いという気持ちに変わりはありません。親を亡くし、事後処理に追われ半年ほどのちに婚約者は僕の元を去りました。恐らく、色々なことにいっぱいいっぱいになっている僕が頼りなく思えたのでしょう。

周りの友人や、同年代の人が結婚したり街でカップル等を見かけると胸をえぐられるように辛いです。
また、亡くなった母に対しても子供として何も恩返しできず、これからもっとしてあげられるはずだったのにと申し訳なさと、なぜ救ってあげられなかったのかという気持ちでいっぱいです。
正直なところ、なぜ周りの人は物事がトントンすすんでいくのになぜ自分は思わぬところでつまずいてしまうのかと辛くなります。

しかし、最後はどこかで必ず自分にも幸せが訪れると信じで日々過ごしております。こんな僕にこれから日々を過ごして行く上でのアドバイスをいただけないでしょうか。よろしくお願いします。

【拙回答】

空と縁起

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「愛別離苦」・・最近は下記問いにて扱わせて頂きました。

問い「父にどう言うべきか迷っています。」
http://hasunoha.jp/questions/426

愛別離苦のみならず、生・老・病・死、怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦と・・私たちには様々な苦しみがあります・・

仏教では、これらの苦しみの根源として、「実体へのとらわれ」を一つの大きな問題として考えることとなります。

この世におけるあらゆるモノ・コトにおいては、それそのものとしての自体・実体・自性において成り立っているものは何らとしてありません。このことを仏教的には「空」と申します。

ところが、私たちは「無明」という根本的な無知のために、そのことが分からずに、実体へのとらわれ、執着が生じてしまい、それが多くの悩み煩い(煩悩)のもととなってしまいます。

そして、煩悩による行為が悪業となり、その悪業によって、この迷い苦しみの輪廻をいつまでも彷徨い続けてしまうことになります。

そのため、その根本的な問題としてある「無明」を対治していくことが仏道において求められるものとなります。

と申しましても難しいのも確かです・・

そこで、最近では「縁」ということについて、今一度しっかりと改めて考えて頂くことをお勧めさせて頂いております。

あらゆるモノ・コトは、実体が無いと申しましても、何も無いということではありません。確かにモノ・コトは有ります。有りますが、そのありようは「縁起」として、ということとなります。そして、無数の「縁」を通して、更に様々に留まることなく変化していくものであります。

この「縁」を正しく理解していくことで、現実のモノ・コトのありようを真正面から捉えることができるようになれば、死や愛別離苦の現実も受け入れられつつ、ではいかなる「縁」を実際に調えていければ良いのかということも少しずつ分かってくるのではないかと存じております。

「幸せ」につきましては下記の拙回答にて扱わせて頂いておりますので、どうかご参照下さいませ。

問い「生きる目的が見つからず、就職するのが憂鬱です」
http://hasunoha.jp/questions/508

vincero様のお幸せを祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

「Hasunoha」お坊さんがこたえるQ&Aサービス
http://hasunoha.jp/

これまで拙生が回答させて頂きました内容は下記にてまとめて閲覧して頂くことができます。
http://hasunoha.jp/users/16
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