2004年07月21日

明治おとこの、考え

明治♂の考え古波蔵保好の「男の衣裳箪笥」というお洒落読本みたいなのを読んでみました。男キモノのことがちょっぴり書いてあったので、一応、明治生まれの意見を読んでみようなぁ、と。昭和48年(1973年)に出た本です。

当時、おとこがキモノを着ると、彼女にほめられるどころか「ことさらに日本趣味を気どろうとするキザな男」と思われがちだったことが書いてありました。

30年前すでに「それほどキモノと男の関係が隔絶」し「見慣れぬキモノ姿の男を素直な目で見れなくなった」状態だったそうです。以下、抜粋。

「若い人は“イキ”にキモノを着ようと思わない方が、むしろイカしている、と強調する」

「野暮……まことにけっこうだ。“イキ”な着こなしは、今の世では日本の古典芸能にたずさわる人たちの“特権”となったようであり、ゆえに“イキ”になるのはこれらの人にお任せして、シロウトはシロウトらしく。

「若い人達へすすめたいのは、木綿のカスリである。冬は紺ガスリ、夏は白カスリ。この書生っぽい着物は、今となっっては絹の柔らかいものを着るより、男をスッキリみせる。帯も、いわゆるヘコ帯にしよう。」

「帯を女の子みたいに高々としめる男をみかけることがあるが、少なくとも大人になった男は、腰骨にひっかけるように、グイとしめるのが正しい。」(私の声・70年代でも帯の位置のわからない人がいるのだから、それから30年以上たった21世紀、帯の位置にまごついちゃう♂がいるのは、当然かも♪)

「キモノに対して見識を持ち、たいへん個性的な着こなしをしたといわれる故谷崎潤一郎氏は、寒い日、キモノの上にフードつきのダッフルコートを着て、銀座を歩いたそうである。なんとシャレた思いつきではないか」

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Posted by hasuyan at 13:57