家庭菜園で作ったサツマイモの私の長期保存方法は
気温に合わせて3工程あります。
1. キュアリング後10月中旬(掘りあげ直後)~12月ごろまで (低温で熟成)
2. 12月ごろから3月上旬まで (寒さで腐らないように保温)
3. 3月から芽出しまで(早く芽が出ないように)
<キュアリング> ~コトバンクサツマイモは収穫時の傷口から貯蔵中に腐敗しやすい。しかし、掘り取ったサツマイモを適当な温度・湿度に置くと、傷口の表皮下にコルク層ができて自然治癒する。これをキュアリングcuringとよぶ。この性質を利用して、貯蔵初期にコルク層形成を早めるために収納庫内の温度を30~33℃、湿度90~95%の条件にして3~4日置く。その後、速やかに放熱して、以後、13~14℃の適温に調節して貯蔵する。*簡易法として、ビニールハウス内でさつまいもコンテナにビニールシートをかけ4日間(15~40C)蒸し込みます。
•キュアリング終了後、13°Cを目安に貯蔵します。
ステップ1
「べにはるか」はこの方法で7年目になりますが「シルクスイート」の越冬は今年が初めてなので結果は未だわかりませんので悪しからず!
2017年10月18日に雨の合間に収穫したサツマイモは洗わずに18日に一日だけ畑で乾燥させて
そのまま段ボール箱で室内の涼しい所に置いておきました。
自然乾燥ですが この期間に傷口は乾燥してだいぶコルク可したと思います。
19日から雨と台風で6日後の10月24日
台風一過の晴天にはなりませんでしたが もう一度空気に当てました。
気温は12~13℃
あと数日、天日干ししたいところですが夕方から翌日までの雨予報。
なので保存のための準備にかかりました。
塊のまま収穫できたものは 塊のままで保存しています。
↓
1本のは1本づつ (こちらを先に食べます)
↓
段ボール箱が足りませんでした
1)貯蔵温度 ~鹿児島JPさつまいもの貯蔵適温は13°Cといわれているが,厳密には品種によって貯蔵適温は異なる。一般的に,貯蔵性が無いと言われる品種(コガネセンガン,シロユタカ,ベニアズマ,ベニハヤト)の貯蔵適温は15°C付近にあり,貯蔵性のある品種(高系14号,サツマヒカリ,シロサツマなど)では13°Cが貯蔵適温である。10°C以下の低温では低温障害が発生し,活力が弱まってくるが,その組織は軟腐病の発生源となる。低温に強い品種(タマユタカ)としては蒸し切り干しの原料となる
この品種は低温に遭遇しないと品質の良い粉ふき蒸し切り干しができないと言われる。*前作がさつまいもの貯蔵性に影響する。例)前作:キャベツ→貯蔵性を低下。麦,落花生→貯蔵性を向上。
<~べにはるかの特徴>「べにはるか」は、「ベニアズマ」に比べて貯蔵中の腐敗いもの発生が少なく、「高系 14 号」に近い貯蔵性を持つ主要病害虫に対する抵抗性を持ち、減農薬栽培に向く。貯蔵中の腐敗が少なく、貯蔵しやすい。貯蔵中に品質が変化し、貯蔵3か月後には肉質が粘質化し、甘味が強くなる。
たくさん付きすぎている塊は
種芋の部分を少しカットしたり
大きな芋は切り離したりして保存しました。
ステップ2
その上からさらに ブランケットなど(冷気は上から忍び寄る)
千葉県北西部 気温5度くらいなら今のところ この方法で越冬してます。
発泡スチロールの箱に入れる場合は
少し隙間を開けて酸素を確保します。
ステップ3
ステップ3 は ステップ1の軽装備に戻す。 です。
上記の方法で無事に春を迎えた様子は
過去記事 → 「さつま芋の衣替え」 2013年3月8日にUPしていますので
よろしかったらご覧くださいませ。
保存中の湿度についてですが
湿 度 ~鹿児島JP
文献によると適正湿度は85~90%とあるが,貯蔵温度が適正であれば100%が好ましい。
湿度が低いとさつまいもの先端部が柔らかくなり(萎び)これが進行すると組織の活力が無くなり,病原菌の侵入をうける。
湿度100%で空気の流れの無い雰囲気下では貯蔵でさつまいもを生き生きした状態に保つことができる。冷却装置付きの大型冷蔵庫では庫内空気が激しく撹拌されており,湿度は高いようでもさつまいもが萎びがちになるので注意する。
ガス組成
さつまいもが貯蔵されている周りの雰囲気のガス組成もその貯蔵性に
大きな影響を及ぼす。さつまいもは収穫した後も呼吸しており,空気中
の酸素を吸収して炭酸ガスを排出する。そのために,密閉された貯蔵庫
の中の空気は低酸素,高炭酸ガス状態となる。貯蔵庫内の炭酸ガス濃度
が3%以上にならないように換気しなければならない。
2012年11月にUPした「さつま芋長期保存方法」 では
雑誌「農家が教える家庭菜園」から転載した画像で
湿度の保ちかたと土中保存方法を載せましたが、今のところ私のさつま芋保存は上記の方法のみで
湿度の調整はしていません。
私の場合は
家庭では厳密な温度管理ができないためか 濡れている部分から傷んでしまいました。
コメント
コメント一覧 (2)
ホロ袋・・・・ 確かに。
本にもホロ袋の説明は無く、ネットで検索しても出てきません。
印象としては農業資材売り場で売られている野菜販売ようの
水滴の付きづらいポリ袋みたいなものですかね?
普通の家庭では95%前後を維持するのは 難しいですね。
発泡スチロールでの保存 で穴あきホロ袋を利用ですが この袋のイメージがわきません ジョイフル
で販売されてるのでしょうか またお聞きすることあるかもしれません その節は宜しくお願い致します。