3月上旬に所属団体の荒川夢クラブ主催で見沼代用水西縁を歩く行事が行われました。コロナや緊急事態宣言延長の中、会員や関係者のみで実施に。蕨駅西口から国際興業バスに乗車し、芝園団地を経て、芝陸橋を越え、芝氷室公園バス停で下車します。氷室神社から入り、鎌倉建長寺の流れをくむ臨済宗の名刹・長徳寺をお訪ねします。長徳寺の墓地には江戸期の芝村の代官熊沢忠勝一族のお墓があり、忠勝の娘であるキリシタンのるひいなの悲話、るひいなの助命嘆願に奔走した長徳寺中興の祖・龍派禅珠のエピソードも偲ばれました。境内にある巨樹のビャクシン、開山堂の三重塔なども見学します。

長徳寺の東門から芝支所に回ります。芝支所のそばには見沼代用水西縁の一部が伸びており、交差点から外環をくぐり、鶴ケ丸八幡神社に向かいます。鶴ケ丸八幡神社は熊沢忠勝によって建立され、そばの神宮禅寺は龍派禅珠の創建です。深閑とした境内を擁する鶴ヶ丸八幡神社から見沼代用水西縁をたどります。

坂下橋交差点を渡り、見沼代用水西縁のフラワーロードに。真っ黄色の菜の花が代用水の遊歩道沿いに一面に咲いており、目を楽しませてくれました。もう少ししたら、ソメイヨシノの並木が開花し、ピンクの桜と黄色い菜の花のコントラストが際立ってきます。明花公園を経て、大谷口交差点を渡ります。西縁に戻ると、ゆったりと行程を楽しんでいるせいか、予定よりも遅れ、おなかもすいてきます。予定変更で、さいたま市の向小学校そばの公園でランチです。

ランチ後、足立坂東三十三ヶ所霊場7番の子安観音・天台宗観音院に立ち寄ります。静寂な境内で、伝教大師の「一隅を照らそう」というお言葉や観音院の御紋などが話題となりました。

江戸期、旧柳崎村の鎮守であった柳崎氷川神社をお訪ねしたら、猫が2匹、社務所の縁の下の日だまりで昼寝しており、社殿のそばの巨樹のスダジイはトトロの森の世界のような雰囲気を醸し出していました。本来ランチ予定箇所だった柳崎第3公園は裸木になったメタセコイアが目立ち、土曜日なので多くの親子でにぎわっています。

西縁を進み、竹林の若竹・青竹に満たされた筍公園へ。竹林の中の木道や代用水沿いの竹林の道を歩み、附島女体氷川神社に向かいます。附島女体氷川神社は見沼の女体神社から分霊した周辺集落のこぢんまりしたお社でもあり、ほっとなごめる風情です。西縁に戻り、往時、芝川への舟運を担った見沼通船堀西縁一の関を見学します。国指定史跡ながら、西縁一の関はかなり傷んでいてロープが張られ、立ち入り禁止に。二の関は形さえなく、参加者は感傷的になってしまいました。西縁を後にし、名残惜しい気持ちで東浦和駅に向かいます。

東浦和駅で解散となり、お天気も持ちこたえ、この日の見沼代用水西縁ツアーは無事に終了しました。寺院や神社の多くが大宮台地の上に建立され、見沼代用水が大宮台地を生かす形で作られており、先人たちが地理、環境や土木などを意識して築いてきた知恵や歴史にも思いを馳せました。同時に、コロナのために大型パチンコ店、地元の町中華屋やレストランが閉店になっている現状には身につまされました。

今号で最後の寄稿となりましたが、ありがとうございました。
(荒川夢クラブ:林美恵子)

11月末、新春芝川野鳥観察会第1回下見が行われました。本番は年が明けて2021年1月半ばです。所属する団体が主催する旧芝川で行われる恒例の観察会です。川口駅東口から国際興業バスで旧芝川の門桶橋へ。門桶橋周辺の旧芝川はクワの木、アカメガシワ、アオギリの黄葉です。冬鳥観察のヒットポイントの一つ、元郷ポンプ場周辺には冬鳥が1羽もいず、がっかりしたら、すぐそばをカワセミが鮮やかなコバルトブルーのボディで飛んでいきました。日当たりのいい左岸側の遊歩道を主に歩きます。足元の草地にはモグラの掘った土の箇所が何か所もあります。

芝川人道橋そば近くまで来ると、コサギが空を切り、カルガモが数羽、水面に。モズの声が聞こえ、目の前の草むらに小動物がいます。ナント、モグラが地上に出てきているのです。あまりに珍しいことに目が点になりました。モグラは穴を懸命に掘ると、土の下にもぐっていきました。護岸のアシ原で刈ったアシを片付けている2人の作業員の方が。刈ったアシ原の根元で冬鳥のオオバンが3羽、ムクドリがアシの穂や実を食べています。

仙元橋で地上に上がり、コンビニに寄り、トイレ休憩に、購入したのびーるチーズ入りのピザまんを食べました。護岸に丸くてでかい黄色い実が重そうにぶらさがっているなと思ったら、キカラスウリでびっくりです。遊歩道にはハクセキレイがちょこちょこ歩いています。

那木の橋まで来ると、地上に上がり、人気の「大泉工場」に寄りました。あいにく月曜日でレストラン、ベーカリー、コンブチャのお店はクローズでした。しかし、ガーデンには入れ、イチョウ、ケヤキの黄葉が楽しめ、日本家屋と洋館を擁する文化庁登録の大泉家住宅も見られました。

那木の橋まで戻ると、冬鳥観察のヒットポイントを確認します。しかし、橋のたもと近くにはいず、少し榎橋寄りに冬鳥のキンクロハジロの大集団が集結していました。思わず「すげえ」と口にしそうになります。そばの護岸のアシの葉先にモズが鳴き声ではなく、その姿を見せてくれました。

榎橋にさらに近づくと、カワウ、コサギが川面を泳いでいます。榎橋下をくぐり、領家水門に向かいます。ヒドリガモの集団がいましたが、人の気配で対岸に上がっていきました。上がったと思ったら、オスのヒドリガモが仲間を足蹴りし、けんかしているじゃありませんか。野鳥の世界も人間のけんかと同じようなことをするんだと目を丸くしました。頭上をハシボソガラスの大集団が旋回しています。榎橋のそばから国際興業バスに乗り、荒川大橋バス停で降り、川口駅東口に向かいました。

穏やかなせいか、ヤマトシジミ、ベニシジミ、キタテハ、イチモンジセセリ、ヒカゲチョウのチョウ類だけではなく、アキアカネが1匹出現したのは驚きです。この日は穏やかな好天に恵まれ、下見日和となりました。本番当日が楽しみです。

(みえこ)

新型コロナウイルスの感染拡大が第2波ながらゆるやかに下降気味とも言われます。しかし、まだまださまざまな行事や活動が中止となっていますが、少しずつ実施が試みられてきたようです。そんな中、9月になって、若者のまちづくりNPO法人によって街のクリーン作戦が実施されました。3月、6月のクリーン作戦がコロナのために中止となりましたが、久しぶりに実施されたのです。このクリーン作戦には所属団体も協力しています。

超大型の台風10号が迫る中でしたが、雨が小康状態で実施しようとなりました。商店街や町会の方、久しぶりに参加の懐かしい方々、若者たちや国際交流団体のインドの方々など多彩な皆さんが23名にぎやかに参加されました。所定の駅前の場所に集合し、トング、軍手やゴミ袋を手に、マスク着用で西口からゴミ拾い開始です。

インドの皆さんは留学経験もある方々もいて、滑らかな日本語で「川口でゴミ拾いをやってます。川口をみんなで盛り上げたいですね」とおっしゃっています。カレーの店もなさっている方もいるとのことでした。日本人参加者とも日本語で言葉を交わしながら、共に植え込みの紙ゴミ、交差点のタバコの吸い殻やペットボトル、飲料缶など拾っていきます。

京浜東北線をまたぐ陸橋から東口側に移動します。地元の年配の女性やビルの警備の方々などが「ご苦労様」「お疲れ様」「がんばってね」と声をかけてくださいます。駅の近くの路上で靴底だけの男性用スニーカーのゴミが見つかり、「不思議ですね」「どうして片方だけなんでしょ」と皆さんが思わず首をひねります。

最初の集合地点に再集合すると、皆さんで拾ったゴミを分別します。インドの方々はご自分たちもクリーン作戦をやっておられるせいか、ゴミ袋を開け、「びん、缶ですね」「ペットボトルね」「一般ごみでしょ」と実に手際よく分別していきます。日本人の皆さんのほうが「さすがですね」と感心したほどです。分別したら、ゴミを拾った手をしっかりアルコール消毒します。

日本語でお互いに自己紹介し合ってから、ゴミ袋の前で記念の集合写真も撮りました。

自己紹介の中では「コロナのために、こども食堂が開けず、皆さんのご協力によるテイクアウトでつないでいます」というコロナならではの身につまされる話も飛び出します。クリーン作戦は別途、中国の皆さんが土曜日に行ってらっしゃいますよという情報も紹介されました。

コロナの中、クリーン作戦が無事に実施できたことを喜びつつ、「また会いましょう」とエール交換して終了となりました。マスク着用、アルコール消毒、3密、ソーシャルディスタンスなど気を付けてのクリーン作戦展開でした。台風10号の雨もクリーン作戦の間は持ちこたえてくれました。
(みえこ)

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