先日ツイッターで「GIGAスクール構想の端末が(八千代市内に通うお子様に)未だに配られない」とのご心配をされている内容を拝見しました。そこで、現時点での本市の取り組み進捗についてお話したいと思います。
まず前提として、文科省が進めている「GIGAスクール構想」とは、従来の教育にICT環境を組み合わせることによって、学習活動の一層の充実を図るほか主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を実現することを目標に、児童生徒1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを学校環境のひとつとして完備するという取り組みです。
この実現に向けて2019年12月に国会で補正予算が組まれ、他自治体の多くが2020年度にゼロから整備する状況となりましたが、八千代市内の小中学校では「子ども達の良さや可能性を引き伸ばす教育」を教育方針に掲げ、2018年から教育ICT化を積極的に推進してきました。
2018年2学期から全小中学校で一斉スタートできるように各学校内に無線LANを完備し、3~5名に1台のタブレットPC端末、書画カメラや電子黒板等の必要な設備を導入しています。
※ご参照
2020年08月28日「八千代市のGIGAスクール構想の実現に向けて」http://blog.livedoor.jp/hattoritomonori/archives/25869453.html
では、なぜツイッターでお見かけしたように「端末を子どもが持ち帰ってこない、八千代市は取り組みが遅れているのではないか?」とご不安に思われる状況になっているのかと言いますと、
①1人1台端末環境での運用は令和3年9月を予定しているから
②自宅への持ち帰りは保護者の支援を必要とせず学習に活用できるようになってから検討する
という2点の理由が挙げられます。
①1人1台端末環境での運用は令和3年9月を予定しているから
八千代市では、令和3年8月末までにGIGAスクール構想で導入する12,000台のタブレットPC端末の環境設定や、充電保管庫の整備などを完了するとともに、教員に対する研修も実施することで、9月から1人1台端末環境での運用を開始します。
昨年の9月議会で「公立学校情報機器整備事業」として追加整備に必要な予算を確保したものの令和2年度内に端末が納品できなかった理由として、端末需要が高まっていたほか「機器納品後のキッティング、端末設定に時間を要する」ということがありました。キッティングとは、端末にプログラムをインストールするといった環境設定のことです。八千代市の場合、納入業者がキッティングを行ったあとに各学校へ納品することになっていますから、納品後はすぐに使用することができます。
なお、先にお伝えしたとおり、2018年度(平成30年度)に整備した端末5,000台を活用することで、既にGIGAスクール構想に基づいた授業は行われておりますのでご安心ください。
②自宅への持ち帰りは保護者の支援を必要とせず学習に活用できるようになってから検討する
他自治体では、令和2年度内に端末納入は間に合ったものの、単に端末が配布されただけで各家庭のネット環境で使用する丸投げ状態になっていたり、まだ十分に教員が活用できる体制が整っていなかったりするなどのニュースも聞こえてきます。
タブレット端末を持ち帰っても、子ども達自身が学習に使えるようにならなければ意味がありません。さらにオンライン上で機器を使用する上でのルールであったり、学習に必要がないコンテンツへのアクセスなどについても事前に教育する必要があります。
学校現場からも「(子どもたちへの教育が先に行われなければ)家庭と学校でのオンライン学習を行うことが難しい」という意見もあったことから、八千代市では子ども自身がタブレット端末を授業で活用できるようにし、保護者の方などの支援を必要としなくても学習に活用できるようになった段階ではじめて、端末の持ち帰りを検討することとしました。
なお、タブレット端末の充電は学校で行いますので、ご家庭で充電していただく負担はありません。また、学習活動での破損については、原則家庭に負担を求めない予定です。
現在も子ども達はプログラミング授業など日常的にICT環境を活用して学びを深めていますが、今年9月からは更なる取り組みによって指導の充実を図ってまいります。


(市教育委員会ホームページ/「GIGAスクール八千代スタイル」)
この実現に向けて2019年12月に国会で補正予算が組まれ、他自治体の多くが2020年度にゼロから整備する状況となりましたが、八千代市内の小中学校では「子ども達の良さや可能性を引き伸ばす教育」を教育方針に掲げ、2018年から教育ICT化を積極的に推進してきました。
2018年2学期から全小中学校で一斉スタートできるように各学校内に無線LANを完備し、3~5名に1台のタブレットPC端末、書画カメラや電子黒板等の必要な設備を導入しています。
※ご参照
2020年08月28日「八千代市のGIGAスクール構想の実現に向けて」
では、なぜツイッターでお見かけしたように「端末を子どもが持ち帰ってこない、八千代市は取り組みが遅れているのではないか?」とご不安に思われる状況になっているのかと言いますと、
①1人1台端末環境での運用は令和3年9月を予定しているから
②自宅への持ち帰りは保護者の支援を必要とせず学習に活用できるようになってから検討する
という2点の理由が挙げられます。
①1人1台端末環境での運用は令和3年9月を予定しているから
八千代市では、令和3年8月末までにGIGAスクール構想で導入する12,000台のタブレットPC端末の環境設定や、充電保管庫の整備などを完了するとともに、教員に対する研修も実施することで、9月から1人1台端末環境での運用を開始します。
昨年の9月議会で「公立学校情報機器整備事業」として追加整備に必要な予算を確保したものの令和2年度内に端末が納品できなかった理由として、端末需要が高まっていたほか「機器納品後のキッティング、端末設定に時間を要する」ということがありました。キッティングとは、端末にプログラムをインストールするといった環境設定のことです。八千代市の場合、納入業者がキッティングを行ったあとに各学校へ納品することになっていますから、納品後はすぐに使用することができます。
なお、先にお伝えしたとおり、2018年度(平成30年度)に整備した端末5,000台を活用することで、既にGIGAスクール構想に基づいた授業は行われておりますのでご安心ください。
②自宅への持ち帰りは保護者の支援を必要とせず学習に活用できるようになってから検討する
他自治体では、令和2年度内に端末納入は間に合ったものの、単に端末が配布されただけで各家庭のネット環境で使用する丸投げ状態になっていたり、まだ十分に教員が活用できる体制が整っていなかったりするなどのニュースも聞こえてきます。
タブレット端末を持ち帰っても、子ども達自身が学習に使えるようにならなければ意味がありません。さらにオンライン上で機器を使用する上でのルールであったり、学習に必要がないコンテンツへのアクセスなどについても事前に教育する必要があります。
学校現場からも「(子どもたちへの教育が先に行われなければ)家庭と学校でのオンライン学習を行うことが難しい」という意見もあったことから、八千代市では子ども自身がタブレット端末を授業で活用できるようにし、保護者の方などの支援を必要としなくても学習に活用できるようになった段階ではじめて、端末の持ち帰りを検討することとしました。
なお、タブレット端末の充電は学校で行いますので、ご家庭で充電していただく負担はありません。また、学習活動での破損については、原則家庭に負担を求めない予定です。
現在も子ども達はプログラミング授業など日常的にICT環境を活用して学びを深めていますが、今年9月からは更なる取り組みによって指導の充実を図ってまいります。


(市教育委員会ホームページ/「GIGAスクール八千代スタイル」)