八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

カテゴリ: 高齢者・障がい者支援

公共交通不便地域を解消し、高齢者の方や妊婦、乳幼児連れの方の利便性向上のための移動サービス実現を目指し、実態調査を進めてきました。しかしながら、各地域で求められる交通手段やルートが多様化しており、持続可能な公共交通を維持するためには1つの手段(例えばコミュニティバス等)だけでは難しいことが分かりました。現在、市全体の方向性と地域の特徴を合わせた八千代市版の総合交通計画(マスタープラン)の策定を進めており、この計画をもとに福祉タクシーや小型バスなどを複合的に活用していく考えです。

市内でも、バスの不採算路線カットによって交通弱者地域が多く生じているのが阿蘇・睦地域です。
もえぎ野地区には4月に保品近隣公園がオープンしましたが、このほか給食調理場の新設も予定されています。さらに、このもえぎ野地区の一部をショッピングセンターや物流倉庫が建てられるように用途変更しました。
既に整備されている住宅地や大学については、良好な環境を維持・保全するように、一方、地域の拠点となる商業・業務施設、交通特性を生かした施設を誘導するための地区計画を進めたことによって、交通不便地域に変化をもたらすと考えています。
東洋バスの車両基地ができましたので、今後、商業化が進むことで新たなバス路線が期待できます。


京成大和田駅についても、バスの不採算路線カットの影響を大きく受けています。
以前は多くのバスが発着していたロータリーでしたが、緑が丘方面へのバスもなくなりました。大和田についても交通弱者対策が必要な地域と言えます。

さまざまな可能性を模索しながら、一日も早い改善を図りたいと考えています。

※ご参考
都市計画の決定及び変更(平成31年1月18日)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/140500/page100114.html

保品近隣公園(市ホームページ)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/142500/page000086.html

現在、八千代市内で高齢者率が高いのは勝田台地区です。
八千代台のほうが歴史があり高齢化のイメージがあるかとおもいますが、実は世代交代が落ち着いたうえ、IBMグラウンド跡地や西市民の森の一部が手放され住宅開発が進んだために若い方が増えています。

高齢者向けの対策としては、自家用車の免許返納に関する取り組みがまず挙げられます。
市長就任後、早い段階で取り組みを実現したのが「免許返戻高齢者の交通手段への助成」でした。運転免許返納者に対する交通手段の優遇制度については、他市で次々と導入されている中、後れを取っていた八千代市でしたが、65歳以上の運転免許を自主返納した方へ、外出サポートを目的とした「やっちの免許返納サポートタクシー券」(500円×20枚つづり)を交付する施策を平成30年7月から開始しました。
タクシー券
【利用状況】
平成30年度/1,526枚
令和元年 /4,362枚
令和2年 /1,165枚
※利用実績は翌年令和元年には約3倍近く伸びたものの、新型コロナウイルスの影響で外出機会が減り初年度程度となっています。

とはいえ、勝田台に関しては公共バスの路線が多く、勝田台団地南方面もバスが通っていますので、返納後のサポートという点では交通不便地域ほど深刻な状況ではないと考えています。

バリアフリーの観点からは、勝田台駅南口にエレベーターが設置されていないということは大きな問題でした。こちらについては「勝田台駅南口駅前広場整備」を進めてきました。平成29年度に基本設計、平成30年度にパブリックコメントを行い、お寄せいただいたご意見などを踏まえて交通管理者及び鉄道事業者などと協議を重ねました。
協議を進める中で、エレベーター設置については鉄道事業者と調整し、市が主体となる駅前広場整備とあわせて工事に着手できるようにしました。
こちらについては順次工事を進めていく予定で、まずは令和3年4月上旬頃から以下の場所を改修していきますのでご了承ください。
勝田台南口工事

※ご参考
勝田台駅南口駅前広場整備計画を策定しました(八千代市ホームページ)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/143500/page100004.html


今後の勝田台地区の重点課題としては、空き家対応についても懸念するところです。
高齢化によって適切に管理されていない空き家が発生し、防災や衛生面、景観等の観点で地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
八千代市ではこの3月に「八千代市空家等対策計画」を策定し、関係団体と連携して総合的かつ計画的な対策を進めていきます。

※追記 
令和3年4月1日付で市ホームページに掲載されました。
「八千代市空家等対策計画の策定について」
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/141000/page100087.html

2020年7月11日(土)から、八千代台駅西口のエレベーターが新設されます。
地上と改札階を結ぶエレベーター設置については、地域の皆さんに長年切望されてきた課題でした。
今回はこの経緯についてお話します。

西口エレベーター
位置などの詳細はこちら(八千代市ホームページより)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/140500/page100138.html


京成線沿線は開発が先行して進んでいましたから、沿線にお住まいの方々の高齢化が進み、特に特急停車駅のエレベーター化が進められてきました。
八千代台東口側には、すでに十何年も前に設置が完了しているにも関わらず、西口は一向にその気配がありません。この原因は、歩道の幅がエレベーター設置の規定に合わないためというものでした。スペース的に難しかったため東側に設置したという経緯があります。

(写真は、西口エレベーター設置前の様子です。)
設置予定八千代台西口エレベータ
しかし、現在線路で分断されている八千代台駅の構造上、西口側へのエレベーター設置は別問題です。
八千代台自治会の強い要望事項でもありましたから、私が市長に就任してから「本当に設置できる可能性がないのか?」を確認するよう指示しました。
すると、現状では物理的に設置不可能とされているものの、「車道を縮め歩道を拡幅すれば可能」という回答が得られたため、市で歩道を可能な限り広げる工事を行うことを前提に、2018年の時点で京成電鉄(株)に打診。無事に設置の方向で着手していただけることになりました。
上の写真ではベビーカーも通れないほど狭い箇所が確認出来ますが、現在は拡張工事が済んで十分な歩道幅が確保されています。


現在、勝田台駅南口についてもエレベーター設置と駅広の整備を進めています。
こちらについてはまた後日、ご紹介したいと思います。

市民の皆さんの声を直接お伺いするミニ集会の取り組みの中で、団地内への介護専用駐車場の設置のご希望がありました。高齢者福祉施策として、就任後にさっそくUR都市機構と協議し、UR3団地へのエレベータ設置と介護専用駐車場の設置について進めてまいりました。
この度、米本・高津・村上の各団地に8カ所ずつ介護専用駐車場の設置が実現しましたのでご報告します。在宅介護の際などにご活用ください。

団地内の介護者専用駐車場

高津団地内には新京成バスの車庫がありながら、停留所になっていなかったため近隣住宅にお住まいの方は中央商店街まで歩く必要がありました。ミニ集会でも「高齢化が進み、この距離でも歩くのが大変な方が多く不便である」という声が上がっていましたので、市長就任後に新京成バスへ要望しておりました。
そしていよいよ、この9月から新しく「高津団地東口」という停留所設置を実現しました。また、これに伴い、高津団地系統のバス運行路線も延長されました。ぜひご活用いただければと思います。

新設バス停高津地図
従来の起終点バス停は「高津団地中央」(緑の丸印)でしたが、バス折返し場所付近まで路線が延長されました。
(新京成電鉄ホームページおしらせより)
https://www.shinkeisei.co.jp/topics/2018/13801/

バス停新設

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