八千代市政を考えるブログ

千葉県八千代市では、今どんなことが問題になっているのでしょうか?
身近な疑問、改善できそうなこと、千葉県から見た八千代市など、さまざまな角度から考えてみました。

八千代市長(2017.5月就任)のはっとり友則です。
現在取り組んでいる政策、進捗状況なども併せてご報告していきます。

カテゴリ:安全安心まちづくり > 熱中症対策

コロナ禍は、市内小・中学校の子ども達にも大きな負担を強いることになりました。
1学期の長期休校によって夏休みは大幅に短縮され、例年には無い真夏の学校生活を過ごすことになりましたが、私が市長就任時に公約として掲げていた「普通教室の早期エアコン完備」は、思いがけずコロナ禍の子ども達の学校生活を大きくサポートすることに結びつきました。

これは、服部市長が就任後にを進めた成果によるものであることをご存知ですか?  

今回は、令和元年度末に設置を完了したエアコンについてお話します。
現在、八千代市内にある公立小・中学校では、子ども達が過ごす普通教室すべてにエアコンが完備されています。実は、私が就任前に決定していたスケジュールどおりに進められていたならば、今年の真夏の学校生活にエアコンは間に合わなかったのです。
しかも、元案では「特別室、音楽室、図書室、校長室、応接室、職員室、事務室のエアコン設置率を令和2年度までに100%」という予定でしたから、子ども達が一番長く過ごす各学級スペース、いわゆる「普通教室」への設置は来年の令和3年度以降から順次設置を検討するという状況だったのです。
これでは年々厳しくなる酷暑への対策としてあまりに機を逸しています。
そもそも学校のエアコン設置は、子ども達の教育環境の整備の観点から、普通教室のエアコン設置を最優先に進めるべきです。
私は就任後、導入スケジュールの見直しを行い、元の予定と並行して普通教室にも設置すること、さらに予定より2年前倒しで完了するように大幅修正を断行しました。この変更が功を奏し、令和2年3月末までには全ての小中学校への導入が完了しておりましたので、コロナ禍で生じた異例の事態にも、無事に対応することが出来ました。

余談ですが、エアコンだけではなく各校への洋式トイレ完備も完了間近です。
本来であればこの夏休み中に、改修を予定していた3校が終了すれば市内全小・中学校の「普通教室周辺にある各階のトイレ内への、洋式トイレ設置(最低1カ所)」が実現する予定だったのですが、コロナにより工事が延期となってしまいました。
こちらについても、令和3年度には導入完了の見通しです。

八千代市では、「防災上重要な企業や各種団体との支援並びに相互応援に関する体制づくり」を進めており、行政だけでは対応しきれない点をカバーしています。
協定の内容は多岐にわたり、例えば県内市町村間の相互応援を目的とした行政間協定、また医療救護・復旧応援・生活物資の供給や輸送等などさまざまです。
先月のTwitterでも、ペストコントロール協会との締結について触れています。



さて、昨日9/17には、新たに「大塚製薬株式会社」さんと包括連携協定を締結しました。
(市ホームページ)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/21000/page100169.html
大塚製薬協定
市ホームページでは「相互に緊密な連携を図り、協働による活動を推進することにより、地域の活性化及び市民サービスの向上を図る包括連携協定を締結しました」と紹介していますが、もう少し具体的にお伝えしたいと思います。

連携する取り組みは、大きく4項目あります。
(1) 市民の健康づくりや食育の推進に関する事項
・ケアマネージャーや他従事者への情報提供
・熱中症対策、フレイル(健常から要介護へ移行する中間段階での衰えが見られる様子)、入浴介助などのツール配布
・生活習慣病予防や低栄養予防に関してのセミナー実施や情報提供
・児童に対する食育の推進活動(食育アプリ「スケッチクック」)

(2)スポーツの振興、青少年の育成や教育の推進に関する事項
・市内小中学校の教員(主に体育関係者)に対する児童生徒への熱中症予防や食育などに関する講習会の開催
・熱中症アドバイザー講座や資格取得の提案
・教育現場での熱中症対策ツールの配布(熱中症予防ガイドブック、深部体温文献、校内放送原稿、校内放送音源の提供など)
<余談>
ちなみに、熱中症対策として、市内小中学校(33校)へ「ポカリスエットゼリー」を、先月8月17日学校着で配布頂きました!

(3)災害時における被災者への支援や協力に関する事項
・防災訓練時の展示品や、災害時における食料品・日用品の提供

(4)その他、地域の活性化及び市民サービスの向上に関する事項
・消防本部消防総務課の職員に対し、訓練や災害活動時における適切な水分補給の方法や、平時における熱中症予防・対策に関するセミナーの開催
・その他、協議して実施する事項

ほかにも、八千代市では数多くの災害時協力協定締結を結んでいます。市ホームページでも「災害時協力協定締結一覧(令和2年8月5日時点)」を掲載し、取り組みを紹介していますのでぜひご覧ください。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/content/000117422.pdf

今後も引き続き、災害に対する備えとして各方面との連携を図ってまいります。

(ご参考)
災害時における協力協定(市ホームページ)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/121500/page000029.html

今年2020年7月1日(水)から、「熱中症警戒アラート(試行)」が関東甲信地方で先行的に行われています。実際に8月7日に千葉県でも初めて発表がありました。
この熱中症警戒アラートは、前日もしくは当日朝までに環境省より発表されるものです。その際、八千代市では当日の午前10時頃に防災無線(土日祝日含む)や、「やちよ情報メール」でお知らせします。

さて、その8/7にTwitterでこのような心配の声をいただきました。

※補足
上のツイートで「緊急事態宣言で危機感を共有していただいて」とありますが、八千代市は(都道府県ではないので)正式に宣言する権限がなく、あくまで「第1波と同じく状況的には緊急事態である」という事実を周知するに留まっております。
そのような中、危機感を共有いただけているのであれば何よりです。
8/13現在、第2波での感染者総数は(第1波での感染者15名をはるかに超えた)53名に上っております。感染拡大防止にくれぐれもご協力をお願いいたします。
 
そこで、今回は「学校での熱中症対策」についてお話したいと思います。

現在、市内各小・中学校には、7/1付で教育委員会からの通達のもと、国や県が定めるガイドラインに沿って対応がなされています。
ガイドラインでは、エアコンが無い屋内外のスポーツについて「熱中症警戒アラート発表時は中止または延期」となっていますが、このアラートの観測は船橋観測地点(葛南地域)のWBGT予測値が33℃以上で発令されることになっており、各校の状況と乖離する恐れがあります。
そのため、八千代市では4月末に「熱中症指数モニター」を各校へ1台配備し、体育の授業や部活動前に測定を行うことを促しました。
具体的な運用としては、数値が28℃以上の予想値であれば、「ランニングなどの激しい運動は避ける」、31℃以上であれば「中止または涼しい場所でのミーティングなどに切り替える」といった対応を各校へ周知しています。

(各小中学校への通達文面)
熱中症対策各校への通知
(熱中症警戒アラート発表時の予防行動について)
詳細はこちら⇒https://www.wbgt.env.go.jp/
熱中症警戒アラート予防行動

ちなみに、ツイート内で「学校や教育委員会は何もできません」とご指摘いただいていますが、市長の立場では「要請」に留まります。というのも、部活動や学校の取り組みなど教育全般については、政治的な影響力や偏った思想から守るため、教育委員会が独立した立場で担っており、市長は予算権限や教育委員の任命での関与に留まるため命令権がないからです。
教育現場をしっかり見守る役割を、教育委員会が担っています。
さらに、教育委員会から各学校へ通達はしますが、実質的には学校長の権限において実施の可否が決まること、また各校の状況に合わせて運用がなされています。もし具体的なご相談がある場合はまずは学校へご連絡頂くことが一番確実な方法です。 
それでも万一、適切ではない練習状況が見られるようでしたら、市教育委員会へご相談ください。
※補足
とは言え、市行政と教育委員会は一体となって今回の新型コロナウイルス対策はじめ、さまざまな問題に向き合ってきました。新型コロナ対策会議にも、教育委員会からもちろんご参加いただいています。
法で定められた立場のあり方にとらわれることなく、市としても一緒に子ども達の問題に取り組んでまいります。

現場の先生方には子ども達の安全のために大変慎重に対応いただいております。
もし熱中症で救急搬送された児童生徒が発生した場合も、感染症や食中毒などの健康被害発生時と同じように報告対象となっており、遺漏のないよう教育委員会からも念押しされている状況です。

新型コロナウイルス対策と熱中症対策という、今までに経験のない大変難しい状況にありますが、ぜひここは子ども達のために一丸となって、切り抜けていければと思います。
余談ですが、日本バスケットボール協会から感染対策について参考になる情報が発信されていました。策のひとつになるでしょうか。
 (日本バスケットボール教会)
http://www.japanbasketball.jp/news/55909 
(チーム・指導者用チェックリスト) 
http://www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/04-teamcoach.pdf


参考/
(環境省熱中症予防情報サイト)
https://www.wbgt.env.go.jp/

(八千代市の熱中症警戒アラート対応)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/63500/page100176.html 

(学校安全Web/熱中症予防のための啓発資料)
https://www.jpnsport.go.jp/anzen/default.aspx?tabid=114

市内小中学校では、今年の夏休みが8/1~8/17までとなっています。
それに伴い、例年には無い真夏の時期に学校給食を提供しなければならず、調理場で勤務する方々への早急な暑さ対策が求められていました。
今回は、八千代市の対応についてお話します。

市内には、学校給食調理場が計6カ所あります。
そのうち、平成25年に高津調理場から移転・新設された八千代市学校給食センター西八千代調理場については、エアコン完備のため対応は不要なのですが、残り5カ所についてはエアコンがありません。今からの設置はこの夏に間に合わないため、別の方法で緊急対応しました。

まず、村上調理場については、施設も老朽化しており(令和4年に移転も予定されているため※)エアコンは未対応です。毎年スポットクーラーを1台レンタルして対応してきましたが(例年通り既に設置済み)、今年度は真夏の環境下での調理が続き、1台では不足が想定されることから増設を検討しております。

そして、自校給食(市内2カ所の給食センターではなく、学校に併設された給食調理場から提供)がある市内4校の調理場もエアコンがありません。
新木戸小学校、阿蘇小学校、萱田小学校の3校については、今月7月から来月にかけての2か月間、スポットクーラーを急遽レンタルで対応することになりました。既に導入済で、今月より稼働しております。

残り1カ所の大和田小学校については、学童保育所の工事が予定されていることから、例年給食最終日となる7/17(金)までは給食を提供し、7/20(月)から弁当業者に委託する予定となっています(調理場を使用しない形で対応)。
詳しく申し上げますと、大和田小の敷地内に学童保育所施設を新設する予定なのですが、この場所が給食室に近接しているため、仮に給食を重視すると来年4月の学童のサービス開始が遅れてしまいます。待機児童の多い大和田地区の学童保育の対策と、(ゆくゆくは自校給食がなくなる前提での)学校給食の両立を図るため、今回は弁当対応にさせていただきました。


※補足
老朽化が進む村上調理場は、令和4年9月稼働を目指し(仮称)八千代市学校給食センター東八千代調理場へ移転・新設予定です。災害発生時の炊き出し拠点としても想定しており、市内2カ所の調理場は新川を挟んで東西に配置されます。
(詳細はこちら)
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/603000/page100024.html


余談になりますが、避難所における暑さ対策も現在準備中です。
調理場のようにスポットクーラーを置く場合は、排気が必要となることから、台風本番の時期までには間に合うように大型扇風機を9月補正予算で購入予定です。

先日、Twitterで皆さんにご意見を求めたところ、沢山の声をお寄せいただきました。
今後の対策を検討するにあたり、参考にさせていただきます。
 
<お寄せいただいた声>

午後5:19 · 2020年6月5日
子供の日傘、アリです。暑さが全然違うので日傘登校オッケーにしてほしいです。 前が見えにくい?手が塞がる?雨の日の傘差し登校アリなんだからそことの整合性を考えるとアリ。むしろ雨の日よりもドライバーの視界はクリアなはず。 一度使ったらとても快適だったので夫も男性用日傘を持ってます。

午後5:26 · 2020年6月5日
「使ってもよい」と「できるだけ使いましょう」と「全員必須」はテイストが異なるので…。「あるとよいですね」くらいが万人受けの着地点か。

午後5:41 · 2020年6月5日
一番暑い時期の登下校、気になっていました。こどもに雨傘を日傘にして、と言っても先生に怒られる、と使いません。上の方から是非広めて下さい!!!

午後5:59 · 2020年6月5日
駅でも道路でもお店でも、マスク無しで密集して大声で話してる高校生をたくさん見かけますよ。

午後8:33 · 2020年6月5日
熱中症対策としては良いアイデア。 子供の視界が悪くなる可能性があるので、事故には注意が必要になるかも。

午後8:44 · 2020年6月5日
フェイスシールドもアクリルの囲いも熱がこもってかなり熱いそうです。 市内の作業所に市からお願いして中学生までの子供たちの人数分、冷感タオルでマスクを製作してもらったりしてもいいかもしれないです。この状況だと作業所もお仕事減ってるでしょうし。

午後1:11 · 2020年6月6日
マスクなし傘さし登校、とても良いアイデアですね!ただ、傘をさす事で却って危険になる状態(歩道の狭い危険な道を通っている、低学年が重たい手提げバッグを持っているなど) も考えられるので、あくまでもご家庭判断に任せる形はどうでしょうか? マスクなしの時は、傘をさすといいよ。けど、傘をさすと危ない状態の時は、傘をささなくていいよ。としないと、マスクをしないときは危ない状態でも、傘をささなくてはいけないと考える子供が出てきてしまう可能性があると思います。そうなると、交通事故が心配になるので。

午前5:53 · 2020年6月8日
マスクを強要しないのは素晴らしいですが、こどもに毎日日傘は、片手が塞がる、視界が悪くなる、傘がぶつかる、ひっかかる等で事故を招く結果に繋がりませんか? 大人目線でなく、子供が皆でせまい歩道で傘を使った状況を想像してください。時には重い荷物ももっていくんです。それで傘を差したら両手が塞がり危険です。後ろから自転車がぴゅーっときたらこどもの群れがさっと自己判断で避けられると思いますか?傘でソーシャルディスタンスなんてどうかしてます。

午後11:35 · 2020年6月8日
私もニュースで見て、これいい!学校に伝えたい!と思っていました。 直射日光を遮ると涼しい、ということは確実に言えると思いますし、一度経験すれば子どももわかると思います。
ただ、こどもは雨傘しか持っていません。晴れている日に雨傘をさすこと=変な人、恥ずかしい行為、とならないように一斉にやってほしい。特に小学生高学年から中学生は恥じらいもありきついかと。
また、荷物のある日は(月曜金曜)無理しなくてよい、としてほしい。先がけている学校にヒアリングも大切かと。
細い道問題は、確かにあると思いますが、兄弟を配慮して名字の五十音別に、少しずつ登校時間をずらすのはどうでしょう。 子どもたちにも楽しんで登校してほしいです。 また、登下校時打ち水作戦も。夏休み短縮を哀れんで、協力したい地域の方も沢山いらっしゃるので… 

(拝見したものを、順次追加しています。)

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