宮古島の北側に浮かぶ島、池間島。漁村として有名な小さな馬蹄形の島である。

この島に行くための唯一に陸路、宮古島の北の端狩俣から池間島へと一直線に伸びる橋は、1992年に開通した池間大橋です。橋の道路は国道230号線。

エメラルドグリーンの海を二つに切り裂くように南北に伸びる橋の姿は、海中道路と言っても過言ではないような凛々しさである。

全長は1452メートル。宮古市街からは車で20分弱のところに橋の入り口があります。

橋を眺める両島の端の出入り口には、駐車場も整備されているため多くの観光客が訪れる、現代でいう”インスタ映え”する観光スポットとなっています。

島の面積は、2.83キロ㎡と小さく、人口は約800人。小学校は1校、病院もなく警察もありません。住所は、沖縄県宮古島市池間。

島の周りを回遊するカツオの漁が古くから行われています。島の老舗の水産会社は、そのカツオを使用した鰹節や燻製などの加工品を数種類販売しています。

この島で生産される鰹節はブランド化され、特産品として全国に流通しています。

古くは、島全体が一つの漁村になっていて、本島の糸満とともに県下屈指の知名度である。

宿や飲食店はそれほど多くはありませんが、宿泊する観光客も近年は少しづつ増えてきているようです。

しかしながら、中々宿泊滞在者の数が伸び悩むのは、どうしても島の立地的に宮古島を拠点にして訪れる方が多くいるためです。

その中で、一つ宿泊施設をご紹介。その名も”ラサ・コスミカ ツーリストホーム”と少し覚えにくい名の宿です。

一見周りの景色と不釣り合いと思われる個性的な外観が、静寂な池間島の雰囲気をさらに神秘的に演出しています。

ヨーロッパ風なデザインの為、宿泊が非現実世界に入り込んでしまったかのような錯覚に陥ることでも、人気の理由の1つの様です。

また、宿の目の前には、アラシッスゥヒダという名のビーチがあり、リラックスした時間を過ごすことができます。

そして観光のスポット言えば、池間島はやはり自然ということになるでしょう。集落の雰囲気や砂浜、道路に沿って群生する草花などであります。

知名度が全国的に高いスポットは、「ハート岩」と呼ばれる石灰質の隆起した岩である。この岩は、NHKの朝の連続TV小説「順と愛」に登場したため多くの観光客が訪問する場所になりました。

純愛の象徴として、特に若いカップルのパワースポットになっています。

古くから伝わる伝統文化も現代まで受け継がれているため、国内から民俗学においても注目されています。

御嶽も点在し、島民たちによって大切に整備されているようです。御嶽の中心である大主神社には5人の神司により、祭祀集団が形成されている。

島の歴史としては、1700年代前半に、伊良部島と宮古島の長間集落に強制移民が行われた記録が残っています。そのため現在でもこの2箇所には、池間島から移民した
人たちの子孫が暮らしています。