ここ数日は日本の天気は一日中曇り、時には集中帯に強い雨が降り、大雨による被害も各地で出ています。
もうすぐ8月になって、一日中太陽が照りつける夏本番の暑さになるのが例年であるのに今年は梅雨明けさえしていない地域さえあります。
それにしてもどうして同じ曇り・雨の天気が続くのでしょうか?
今日は7月27日〜29日の天気図より検証してみたいと思います。

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左上より7月27日午後9時の地上天気図、右上は7月28日午後9時の地上天気図、左が7月29日午後9時の地上天気図です。

この3つの地上天気図には共通していることがあります。
それは日本の北東の海上に中心がある高気圧(太平洋高気圧)とその太平洋高気圧の等圧線の走行、そしてその隣にある低気圧です。
日本の北東の海上に高気圧(太平洋高気圧)があり、この高気圧が日本本州の南岸に伸びています。
これにより日本付近は南よりの風が吹き、この風は高気圧(太平洋高気圧)のとなりにある低気圧や梅雨前線に向かって吹いています。

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次に、左上より7月27日午後9時の500pha天気図、右上は7月28日午後9時の500pha天気図、左が7月29日午後9時の500pha天気図です。

青線が低気圧、赤線が高気圧、黒線が気圧の峰、緑線が風の流れを示しています。

まず3つの天気図とも低気圧は等圧線が閉じた寒冷渦で、地上の低気圧とほぼ同じ位置にあります。
低気圧の東側には気圧の峰(等圧線が上に凸な部分)があります。
27日こそは寒冷渦の南東側にありますが、28日、29日には低気圧の東側に位置しています。
もともと進行の遅い寒冷渦に進行を塞いでいる気圧の峰があるために天気の変化が遅いと考えられます。

また赤色の高気圧の部分もほぼ同じ位置です。
この高気圧は地上の太平洋高気圧に対応しています。
27日こそ太平洋上にありますが、28日、29日には太平洋上から日本の本州の南岸上に伸びています。
そしてその等高線を添うような形で南よりの風が吹いています。

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最後に左上より7月27日午後9時の850pha天気図、右上は7月28日午後9時の850pha天気図、左が7月29日午後9時の850pha天気図です。

青線が低気圧、赤線が高気圧、黒線が天気図より見た風のシアーライン(風の風向・風速の変化している箇所)、緑線が風の流れを示しています。

こちらも500pha天気図より見た気圧配置とほぼ同位置に高気圧があります。低気圧こそ27日には寒冷渦に対応した低気圧が分かりにくいですが、28日、29日には等圧線の閉じた低気圧があります。

この低気圧に向かって、高気圧の等高線に沿って南よりの風が吹いています。
また黒線の西側は西よりの風が吹いていることから、黒線は地上の梅雨前線に対応していると考えられます。
風のシアーによって前線が強められていると考えられます。

上記より、ここ数日は寒冷渦、気圧の峰により気圧配置の変化が乏しく、また日本の南岸上に伸びた高気圧にとって日本は南よりの暖かく湿った大気が梅雨前線や日本北部の寒冷渦に向かって日本列島に流れ込んでたために常に不安定な天気になっていたと考えらます。
この様な気圧配置はどうやらまだ続きそうです。
早くというかもう梅雨が明けて、太陽が照りつける夏本番とならなければいけないはずなんですが・・・