もう年の瀬になろうという昨日の晩から今日にかけて北風が強く吹いています。

ここ大阪もゴーッ、ヒューと大きな音をたてて吹きつけています。
台風が来てもそんな風はそう吹くものではありません。

今日はこの風を吹き付けている要因を天気図から検証してみたいと思います。

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左上図より12月30日午前9時の地上天気図、右上図は12月30日午後9時の地上天気図、左図は12月31日午前9時の地上天気図です。
(天気図は図をクリックすると外部サイトとリンクしていて、拡大図をご覧いただけます。)

30日午前9時の地上天気図より、日本海上に中心気圧1006pHaの低気圧があり東北東へ移動しているところです。

確かに低気圧の北西側こそ等圧線が縦縞になっていますが、日本付近は1010pHaから1014pHaの領域にあり、等圧線もほとんど通っていませんね。

しかしこれが30日午後9時、31日午前9時と進むにつれて、日本上空の等圧線も変化してきています。

特に日本海にあった低気圧は北東進しながら、急速に発達しています。

30日午前9時の低気圧の中心気圧 1006pHa

→30日午後9時の低気圧の中心気圧 990pHa (−16pHa)

→31日午後9時の低気圧の中心気圧 984pHa (−6pHa)

と半日で16pHa、1日で22pHaも下がっています。

特に31日の984pHaなんて台風並ですね。
いかに発達したががわかります。
ちょうど風が強くなってきたのも30日の昼過ぎから夕方にかけてのこの頃からです。

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次に左上図より12月30日午前9時の500pHa天気図、右上図は12月30日午後9時の500pHa天気図、左図は12月31日午前9時の500pHa天気図です。
(天気図は図をクリックすると拡大図をご覧いただけます。)

まず30日午前9時の500pHa天気図を見ますと、朝鮮半島西岸付近に気圧の谷があります。(等圧線が下に凹になった領域です。)

その東側の日本列島はというとやや北西−南東方向の走行をした等圧線に覆われています。(数字は地上からの高度です。)

また朝鮮半島より北の中国の沿海州付近には5100mの閉じた等圧線の低圧部があり、その領域には−42℃線に覆われた強い寒気があります。

それから30日午後9時、31日午前9時と進むにつれて、気圧の谷が東に移り、北の5100mの閉じた等圧線の低圧部と−42℃線に覆われた強い寒気が南下してきています。

それに引きづられるようにして等圧線も走行を変えて、北西−南東方向に走り、等圧線の線の間隔も狭まってきています。
そのため北−北西よりの風も強まっています。

また31日午前9時の500pHa天気図で5100mの閉じた等圧線の低圧部の東側にあるLは地上の低気圧と対応しています。

これより昨日から今日にかけての強風の要因は次のように考えられます。

日本海側の低気圧の急速に発達しながら北東進することにより、大陸からの上空の強い寒気が低気圧に向かって入り込み、吹き込んでいるために昨日の夕方から今日にかけて低気圧の北西側に位置する日本列島は強い北風が吹いている

と考えられます。
そのため気温も今日は全国的に寒くなっています。

この北風はどうやら数日は続きそうなので、寒さと強風には要注意が必要です。