十方山(じっぽうさん) 標高1329m(山頂標識地点は1318m) 廿日市市吉和及び山県郡安芸太田町


本日の行程
瀬戸の滝登山口駐車場(8:04)(標高500m)→大谷橋(入山地点)(標高512m)(8:35)(8:40)→イシのコヤ(標高602m)(9:33)→大ゴルジュ(標高770m)(10:50)→出合1(標高823m)(11:13)→出合2(標高1054m)(12:21)→分岐(標高1223m)(13:17)→論所(標高1254m)(13:23)→十方山山頂(標高1318m)(13:31)(14:00)→昭和59年遭難碑(標高1274m)(14:09)→5合目(標高1022m)(14:39)(14:44)→瀬戸の滝登山口駐車場(標高500m)(15:25)(所要時間7時間21分


本日の行程 図示
大谷 地図


本日の行程 断面図
大谷(断面図)
(カシミール3D:累積標高差+886.3m-862.3m 歩行距離12.0km


7時25分。戸河内インターチェンジから国道191号線、戸河内商店街を経て、上本郷から県道296号線で十方山瀬戸の滝登山口へ向かいます。左手は太田川。
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7時37分。那須集落への分岐から1kmほどのところに坂根集落と内梨小学校跡(戸河内小学校との統合により昭和46年(1971年)に閉校)があります。昭和12年時点では約170名の生徒が通っていたそうです。
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8時06分。8時前、今日の下山予定地である瀬戸の滝登山口駐車場に到着。すぐに準備して8時04分に出発。入山地点である大谷橋へ向かいます。瀬戸の滝登山口から大谷橋までは約2.5kmの道のりです。
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8時40分。8時35分、大谷橋に到着。スパッツを付け、大谷橋から大谷川右岸(登る人からすると川の左側)側へ取り付きます。他の人の記録を見ると、入山地点はこの地点のすぐ左(瀬戸の滝登山口方向)にある階段のようなのですが、雑草が生い茂っていたのでその地点から入山する気がせず、マシなところを探した結果、結局橋から直接右岸側へ入山することにしました。尚、入山地点にはテープ等はありません。左岸側には朽ち果てた神社跡もあるようですが、今回は確認できませんでした。神社跡は立岩ダム建設時にダムの底に沈んだ立岩集落のものかもしれません。
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8時54分。入山後、370~380m程は右岸側にある昔の作業道のような道を歩きます。入山後すぐに大谷川に入渓することもできるのですが、今日は先が長いので踏み跡があるところはできるだけ踏み跡を使うことにしました。それにしても、人が歩いた痕跡があまり感じられません。『西中国山地の沢』(三浦章 1982)では「入門編としてよい沢である」とされている渓なので、明瞭な踏み跡があるのではないかと期待していたのですが・・・。また、このくらいの大きな渓なら登山者はともかく釣り人は結構来そうなのに、釣り人もあまり入っていないのでしょうか。
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8時55分。勢いのある滝。釜も結構深さがありそうです。直登するとこの滝で全身濡れてしまいそう。
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9時05分。入山地点から380m程のところで踏み跡が途切れました。踏み跡がないか探した結果、左岸側(登っている人からすると川の右側)に踏み跡があったので、右岸から左岸へ渡渉し、その踏み跡を使うことにしました。
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9時08分。左岸側の踏み跡。割と明瞭な踏み跡がついています。テープも確認できました。
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9時16分。左岸側の踏み跡を100m程歩くと、眼前に開放的な渓が広がってきます。踏み跡も途切れたため、今日はここから入渓することにしました。
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9時21分。私はそのまま渓の中を歩きましたが、右岸側を行けば水に入らずに歩くことができます(ただし踏み跡は確認していません)。
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9時24分。右岸側に設置してあったロープ。何のためのロープ分かりませんが、私は特に必要性を感じなかったので、そのまま渓の中を進むことにしました。
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9時31分。イシのコヤが見えてきました。確かに小屋のように見えます。DSC_3396


9時33分。イシのコヤ。このイシのコヤが大谷川の右俣と左俣の出合地点です。今日はこの大谷川を論所まで詰めていくので右俣を登っていきます(左俣を詰めていくと昭和59年遭難碑付近で登山道に合流します)。大岩の下の空洞は通過できそうだったのでくぐって行くことにしました。
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9時35分。イシのコヤをくぐったところ(空洞の中は水がたまっているので下半身は濡れます)。写真左側の滝を直登するということも考えたのですが、この時点で上半身まで濡れたくなかったのでここの滝はパス。
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9時49分。危険がなさそうな小滝は直登していきます。ここは直登。
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9時55分。だいぶ体も温まってきているため、冷たい水が心地いいです。
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10時01分。また小さな滝。ここも直登。
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10時10分。開けたゴーロ状の渓が続きます。この辺りも右岸側を歩けば濡れずに歩くことができそうです。
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10時14分。小滝。直登。
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10時23分。2段の滝。この滝は1段目も簡単に直登できそうでしたが、まだ上半身を濡らしたくないと思い、とりあえず1段目は右から巻きました。
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10時24分。2段目は巻かずに直登しました。
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10時40分。「標高的にはそろそろ大ゴルジュに着くはずなんだけど」と思いながら登っていくと・・・
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10時50分。今回の沢登りの最大の目的地である大谷川右俣の大ゴルジュが、その姿を現しました。『西中国山地の沢』(三浦章 1982)において、「このゴルジュの中に身を置くだけで満足できる」と述べられている場所です。まさにその記述通りの絶景です。
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ゴルジュの右岸側から流れ落ちている滝の水はコスギナエの谷からのもの。この滝を登ればコスギナエの谷に入ることができます。コスギナエの谷は十方山山頂に直接出ることができるため、是非登ってみたい沢です。
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コスギナエの谷からの滝。下から見上げたところ。この滝の1段目の左側から取り付いて登ることができそうでした。
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コスギナエの谷からの滝。横から。
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10時59分。この滝を直登すれば大ゴルジュを通過します。
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11時06分。大ゴルジュ。上部から。
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11時13分出合1(地図を参照)。上部から。この出合は左側の谷を詰めていきます。右側の谷へ進むと奥三倉から立岩貯水池へ延びる尾根に出てしまうので、間違ってはいけないポイントです。出合から左右の谷を見上げると左側の谷には赤テープが付いています。
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11時46分。この滝は直登を諦めて巻くことにしました。滝の左側から巻きました。
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11時47分。巻き道にはかすかに踏み跡。
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11時49分。この滝は直登できそうだったのですが、結局右側から巻きました。
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12時02分。この小滝は直登。
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12時09分。標高1000mを越えると、見事なブナの森が広がります。
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12時21分出合2(地図参照)の付近。出合2も出合1と同じく左側の谷を進みます。ただ、出合2の場合、ここでルートを誤って右側の谷を詰めていったとしても奥三ツ倉から論所の間の登山道に合流します。
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12時24分。出合2で左側の谷へ進むとすぐにこの滝が現れます。この滝は滝の左端を直登。
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12時30分。滑床。幅も距離も短かったので気持ちよい滑床歩きというほどではなかったですが、大谷では唯一の滑床でした。
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12時59分。樹木の間から立岩貯水池の向こう側にある立岩山方面が見えました。
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13時03分。標高1175m。最後の滝。最初は巻こうと思ったのですが、滝の両サイドとも切れ落ちた斜面になっているため、結局直登することにしました。
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13時07分。慎重に直登しましたが、意外と簡単に直登できました。滝の上部から。
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13時17分分岐(地図参照)付近。論所の掘割へは右側(感覚的には直進に近い)へ進みます。左側に進むと十方の湧水に出るものと思われます。今日は論所を終了点と決めているので論所方向へ進みますが、正確に源流(十方の湧水地点)に出るというのであれば左側へ進んでもよいと思います。
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13時22分。論所の掘割の中を終了点である登山道へ。両サイドの掘割の形状がはっきりと分かるようになってくると間もなく登山道に合流します。
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13時23分。ついに登山道(論所の掘割を登山道が通過する地点)に合流しました。大谷川右俣の終了点です。大谷橋から4時間43分、結構きつかったです。この地点に到達した時は思わず「着いた」と声を出してしまいました。
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13時31分。十方山山頂。延々と沢を登って来ただけに普段以上に開放感を感じます。山頂では6名のパーティーの方々が昼食を楽しまれていました。私もここでようやく大休憩。
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十方山山頂から。今日は南東方向に瀬戸内海が見え、呉の休山や造船所(石川島播磨重工)まで視認することが出来ました。十方山山頂から呉市街地を遠望することができたのは初めてです。また、北東方向には日本海も遠望することができました。景色を楽しみながら30分程休憩。山頂は涼しい風が吹き抜けており、とても心地よかったです。
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14時04分。14時ちょうどに山頂を出発。山頂から昭和59年遭難碑に至る稜線上にはオオバギボウシの花がたくさん咲いていました。
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14時09分。昭和59年遭難碑(昭和59年12月22日、吹雪の稜線上で遭難し、翌年4月4日に大谷川左俣で発見された登山者の遭難碑)。この付近でたてつづけにマムシを2匹見ました。雪解け以来、十方山、恐羅漢山方面には何回も来ていますが、春以来初めてこの山域でマムシを見ました。うち1匹は登山道沿いの笹藪に逃げ込んでじっとしていたので、「なんとか写真を撮ってやろう」と思いストックであれこれいじっていたのですが、日向ぼっこの最中だったマムシはいじられるたびにちょっとずつ移動しながら、「やめんか!ほっといてくれ!」と言っているような雰囲気だったので、迷惑行為は中止し写真撮影は諦めました(笑)
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14時16分。標高1188m。積雪期は、開けた稜線に出るまでの最後の急登となるところ。雪が締っていない12月中旬から1月中旬あたりまではかなり厳しいラッセルになるところです。霧氷が楽しめるポイントでもあります。
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14時39分。五合目。吹き抜ける風がとても心地よかったのでここで小休憩を取ることにしました。
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14時56分。標高886m。このトラバース道を通過すると登山道はカラ谷へ入ります。
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15時02分。カラ谷。標高847m。久々に無雪期の瀬戸の滝コースを歩きますが、やはり気持ち良いコースです。何度でも立ち止まって休憩したくなります。
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15時25分。瀬戸の滝登山口に下山。出発から7時間21分。まずまず想定通りの時間で下山することができました。
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立岩貯水池(立岩ダム)。昭和14年に竣工したダム。呉の海軍工廠への電力供給を主目的として建設されたそうです。
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戸河内インターチェンジ付近でしばらく考えた結果、今まで使ったのことない「グリーンスパつつが」で入浴することにしました。「グリーンスパつつが」正面玄関。公民館みたいな雰囲気。
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大浴場は3階にあり筒賀の里を見下ろすことができる展望風呂です。私以外誰もおらず貸し切り状態でした。
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