内黒山(うちくろやま)標高1081m 広島県安芸太田町
十方山(じっぽうさん)標高(三角点)1318m 広島県廿日市市
恐羅漢山(おそらかんざん)標高1346m 広島県安芸太田町
天気☁/☂ 


(本日の行程)
三段峡正面口駐車場(6:13)→内黒山登山口(6:20)→内黒山山頂(7:23)→内黒峠(7:33)(7:40)→彦八(7:58)→彦八の頭(8:15)→藤本新道分かれ(8:32)→丸子頭(8:55)→前三ツ倉(9:15)→奥三ツ倉(9:26)→十方山(9:40)(9:43)→シシヶ谷登山口(10:23)(10:35)→水越峠登山口(10:35)→旧羅漢山山頂(11:17)→恐羅漢山山頂(11:37)→エコロジーキャンプ場センターハウス(牛小屋登山口)(12:08)(12:23)→田代橋(13:16)→三段峡横川口(13:43)→猿飛渡船乗り場(13:55)→葭ヶ原(14:12)(14:25)→黒淵(15:03)→三段峡正面口駐車場(15:37)(所要時間9時間24分 歩行距離32.7km 累積標高差+2365.2m -2291.7m)


(本日の行程 概略)
内黒山から十方山への稜線、十方山山頂からの展望、旧羅漢から恐羅漢への縦走路、牛小屋谷、三段峡の遊歩道と見どころ豊富な、私にとって西中国山地で最もお気に入りのコースの1つです。距離は30km超、累積標高差も2000mを越える健脚向きのコースです。
台風接近中のため、十方山山頂付近から降雨でしたが十分に楽しむことができました。

今回、全行程中1度も走ることなく歩いています。所要時間は9時間30分。私たちの歩くペースは、今回のコース上に設置されている指示板に記載されている所要時間の大体50%から60%くらいだったので、このコースの標準タイムを設定するとしたら13時間から14時間くらいになるのかなと思います。

長らく通行止めになっていた三段峡横川口から猿飛渡船乗り場の区間の通行止めは解除されていました。この周回コースには三段峡遊歩道が全面開通していることが必要になるのですが、遊歩道はたびたび災害等で通行止めになるので、このコースに興味がある人は遊歩道が全面開通しているうちにチャレンジしてみるのが良いと思います。
ところで、三段峡は遊歩道とはいえ、落石が結構多いです。今回のコースで一番危険なのは実はこの三段峡遊歩道ではないかと感じました。

これからの季節、前三ツ倉~奥三ツ倉~十方山山頂の区間、牛小屋谷の上流部、田代から三段峡横川口の区間、三段峡遊歩道の全区間は紅葉がとてもきれいです。


(本日の行程 図示)
周回 地図


(本日の行程 断面図)
周回 断面図


6時13分。三段峡正面口駐車場(標高340m)。まだ薄暗い中スタート。かなりの強風。
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6時20分。内黒山登山口。内黒峠までの標準タイムは2時間30分。三段峡正面口駐車場(標高340m)から内黒山山頂(標高1081m)までの標高差は約740m。かなりの標高差です。
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6時35分。内黒山へのトレイル。登山口からしばらくは結構勾配が急なのでがんばりどころ。
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7時09分。内黒山へのトレイルはとても歩きやすい。荒れているような箇所はありません。
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7時14分。宮里山と内黒山の分岐。標識は地面に落ちています。
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7時18分。林業用の作業林道。
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7時18分。内黒山山頂に近づいてくると勾配はほとんどなくなってなだらかになります。
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7時23分。内黒山山頂付近の標識。山頂はここから数十メートルというところですが、展望も何もない山頂なので山頂はパス。山頂とこの地点は標高もほとんど変わらないし、ここが山頂ということで通過します。
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7時33分。内黒峠(標高983m)100mくらい下ると内黒峠です。ほぼ標高1000mの内黒峠。積雪期で放射冷却の日は路面が凍ってつるつるになります。
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内黒峠の登山口にある加藤武三氏の碑。
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7時41分。内黒峠を出発し十方山へ続く稜線歩きがスタート。内黒峠から十方山へは、彦八、彦八の頭、丸子頭、前三ツ倉、奥見三ツ倉を通過していきます。内黒峠から十方山山頂までは約7km。
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7時50分。稜線上はガスに包まれており展望はゼロ。
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7時54分。ガスの日はソロだと心細くなりますが、幻想的な雰囲気を楽しめるので私は結構好きです。
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7時58分。彦八(標高1166m)。
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8時15分。彦八の頭(標高1151m)。
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8時31分。藤本新道分かれ付近のブナ群。
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8時32分。藤本新道分かれ。内黒峠からは大体3kmくらいの地点です。十方山山頂まではあと4kmほど。
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8時37分。藤本新道分かれから丸子頭へ。
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8時39分。ナナカマドの実が落ちていた。
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8時55分。丸子頭(標高1236m)。
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9時15分。那須分かれ。このすぐ近くに前三ツ倉の標識があるので、那須分かれ=前三ツ倉ということで。
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9時18分。黄葉はまだ始まったばかり。あと半月くらいすれば楽しめる色合いになりそうですね。
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9時20分。中三ツ倉。
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9時24分。奥三ツ倉へ向かう。
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9時25分。奥三ツ倉山頂付近。ここを越えると奥三ツ倉のピークです。積雪期はテント泊に適しています。
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9時26分。奥三ツ倉(標高1322m)。
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9時27分。奥三ツ倉から十方山へ。ブナの木々は色づき始めたばかりという状況でした。奥三ツ倉山頂直下のブナ群はとても見ごたえがあるので好きです。
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9時28分。奥三ツ倉山頂付近のブナ群。
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9時33分。論所(ろんしょ)。奥三ツ倉と十方山の鞍部。沢登りの大谷川右谷ルートの終了地点。
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9時40分。十方山山頂(標高1318m)。ここで本日初めて他の登山者と遭遇。瀬戸の滝登山口から登ってこられたという2人組の登山者でした。挨拶を交わしてすぐに下山開始。休もうにも雨風が強くてゆっくり休むどころではなかった。
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10時08分。シシヶ谷。十方山からはシシヶ谷コースを下ります。
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10時09分。シシヶ谷コース。
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10時23分。十方山シシヶ谷登山口(標高972m)相変わらず雨は降り続いていました。
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10時34分。シシヶ谷登山口を出発して恐羅漢の水越峠登山口へ。
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10時35分。恐羅漢水越峠登山口(標高1005m)。
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10時43分。水越峠からの登山道は恐羅漢から五里山へ至る稜線上に出るまでは急勾配。雨の日にこのコースを下りで通過するのは滑りやすいのでやめた方がいいと思います。
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11時17分。旧羅漢山山頂(標高1334m)。山頂標識の隣には三笠宮様御登頂を記念する記念碑。
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11時26分。旧羅漢と恐羅漢の鞍部、平太小屋原。水源の森です。
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11時27分。水源の森だけに登山道は水分を多く含んでいてずぶずぶになっている箇所があります。
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11時29分。恐羅漢山頂付近も黄葉が始まっていました。
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11時37分。恐羅漢山頂(標高1346m)。晴れていればこの時間帯は登山者が何組かは休んでいたのでしょうがこの天気では当然誰もおらず。ここで休む気分にもなれないので休憩は牛小屋のセンターハウスでとることにしてすぐに出発。
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11時54分。恐羅漢スノーパーク立山ゲレンデトップ。下りは立山尾根コースから。
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11時56分。イメージトレーニング中のやしやしさん。早く雪降ってほしいですね~。
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12時01分。立山ゲレンデを下る。
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12時08分。牛小屋に到着。エコロジーキャンプ場のセンターハウスで休憩します。
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12時14分。エコロジーキャンプ場センターハウス前の気温は14℃。肌寒い。
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12時22分。休憩後は牛小屋谷へ。まずは恐羅漢エコロジーキャンプ場内を下っていく。エコロジーキャンプ場は11月になると閉園するので注意。
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12時29分。恐羅漢エコロジーキャンプ場内から牛小屋谷への分かれの電気柵。伸縮性で取り外し可能なので一番上段だけを外して跨いで通過します。
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12時44分。牛小屋谷を下っていく。この谷の黄葉はとても見ごたえがあるのでお勧めです。
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12時49分。牛小屋谷。2条の滝。
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12時50分。牛小屋谷を下る。沢の中を歩くような箇所も何か所かあります。ただし、濡れそうな箇所はおそらく恐羅漢トレイルのためのルート整備をしている方々により木製の橋が架けられているので通常レベルの水量なら濡れることはありません。
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13時00分。牛小屋谷を下る。このポイントなどは大きく増水している際は濡れずに通過できそうにない感じ。
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13時11分。牛小屋谷。かつて牛小屋谷に存在した添郷集落の石垣。かつての人々の生活を偲ばせる。添郷集落の下流にある田代(たしろ)集落は、昭和38年この付近の積雪が6mに達したいわゆる38豪雪(さんぱちごうせつ)で村落放棄されました。
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13時15分。田代の砥石川(郷)山登山口。激急斜面の登山道です。
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13時16分。田代橋に到着。これで本日のトレイルは終わり。スタートからここまで22km歩いてきました。ここからは三段峡遊歩道横川口までの車道歩き2kmに三段峡遊歩道(舗装路)8kmの計10kmを歩きます。
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13時40分。田代橋から三段峡横川口へ。ここの車道も黄葉がきれいな区間です。
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13時43分。三段峡横川口に架かる横川橋。しばらくの間通行止めになっていましたが解除されていました。
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13時44分。三段峡横川口(よこごうぐち)は、横川川と柴木川の出合になっています。
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13時52分。三段峡遊歩道を歩く。歩いていて心地のよい遊歩道です。
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13時54分。三段峡遊歩道。猿飛の渡船乗り場付近。今日は猿飛渡船は休業でした。台風接近中なので当然ですね。
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14時03分。風林館跡。泊まってみたかった。
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14時12分。葭ヶ原(よしがはら)。トイレがあります。かつてはこの葭ヶ原にもうどん屋が営業していました。母によると三段滝のところにも出店があったそうです。
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14時37分。三段峡遊歩道。こういう露岩のトンネルがここを含めて2ヵ所あります。
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14時39分。三段峡遊歩道。遊歩道上に落ちている落石。三段峡遊歩道は「遊歩道」とはいいつつも油断はできません。三段峡側は崖みたいになっている箇所が多くて落ちたらタダではすまないし(実際、今年の初夏には散策していた人が黒淵付近で遊歩道から滑落する事故が起きました)、山側も頻繁に落石が落ちてくるような崖が多いです。本日のルート上でこの遊歩道が実は一番危険度高いのでは?と思えるくらいです。
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14時41分。三段峡遊歩道。
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14時43分。南峰橋。
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14時46分。蛇杉橋。
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15時03分。黒淵荘の上を通過。黒淵荘も今日は休業でした。
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15時31分。龍ノ口。
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15時36分。三段峡正面口に帰着。ふくらはぎがものすごい筋肉痛になりましたが楽しかった!
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