2008年10月

2008年10月23日

南紀串本のマダイ

仕掛図081015朝晩はめっきりと涼しくなり、日中も過ごしやすい行楽シーズンを迎えた。海中も冬に向かって体力を蓄えるために、魚の活性も高い季節を迎えた。春に桜ダイと呼ばれた上りダイも、冬に向かって下りダイと呼ばれる季節を迎え、各地で好調な釣果が出ているようだ。
南紀串本のカセからも中型の30〜40cmを主体に、時には80cm級の大型も交じり釣れていると聞き、10月15日に串本大島の大裕丸(0735-65-0603)を訪ねた。
串本のカセでは、串本独自のショートハリスの胴突仕掛けや、天秤フカセに完全フカセと、カセを掛ける場所によって色々な釣り方で楽しめるのが串本のカセの魅力だ。
私自身は、串本のカセの中では橋杭岩と串本大島の間の水道にカセを掛けてもらい、完全フカセでマダイを狙うのが一番好きだ。水深が20mほどのポイントなのでマダイが青物のように良く走り、いつもと違うマダイの引きが味わえるのが魅力だ。


ヒット081015当日は満潮が6時頃だったので、カセを掛けてからすぐは潮が動かず潮待ちをしていると、7時頃より串本大橋の方から下り潮がゆっくりと流れ始めた。オキアミを少しずつ撒き撒餌の帯を作りながら仕掛けを流していると、25mほど流したところでリールのスプールが勢い良く回り、30cm級のマダイが釣れた。釣友の山田氏の方も30m付近でアタリがあり同級のマダイを釣り上げ、幸先の良いスタートを切った。
しかし、今年は小アジが異常に多いようで、マダイのアタリが出るところに仕掛けが行き着く前に餌が取られてしまう。これではマダイが釣れないので、撒餌を打つパターンを変更する。最初に撒餌を撒き、少し遅らせて仕掛けを投入していく。餌取りの動きにマダイが集まって来るようなので、最初の撒餌で餌取り集め、仕掛けをワンテンポ遅らせて流していく事で、餌取りを蹴散らし餌を食いに来るマダイを狙うパターンだ。このパターンが効果を表し始め、山田氏と交互にロッドが曲がり、30cm級を主体に退屈しない程度にアタリが出た。


マダイ081015潮流の勢いが強く、潮が早すぎる時はアタリがなかったが、潮がたるみ始めた途端、今までより勢い良くリールのスプールが回転し、良く引きながら上がって来たのは60cmを少し下回る58cmのマダイ。山田氏も今までよりロッドが大きく曲がり同級のマダイを釣り上げ、潮止まりの昼過ぎまでに25〜58cmのマダイを8枚釣り上げ、完全フカセのマダイを堪能した。
船長の話によると、今年は小アジが異常に多いのでマダイが釣り辛い日もあるが、小アジを追い青物も多く入っているので、水温があと少し下がると青物が良く食い始めるだろうとのこと。当分は串本のカセから目が離せない。


hayabusa_tanaka at 10:45|この記事のURL真鯛 | 和歌山