2012年01月28日
2012年01月27日
地籍調査
地籍調査をご存じでしょうか?
人には戸籍があるように、土地にも「地籍」があります。「地籍」とは、土地の地番、地目、面積、所有者等のことで、法務局(登記所)に登記されている情報のことです。
現在法務局に備え付けられている地図の大半は、字切図といって明治時代に作られたものをもとにしています。
測量技術の違いにより、実際の土地の面積とは誤差が生じることが多く、また、長い年月の経過により、土地の境界が分からなくなっている場合もあるため、土地取引にトラブルが発生する原因となっています。
地籍調査は、国土調査法に基づき、土地の所有者が境界の確認を行って、GPSを用いた測量技術で地籍図を作成するとともに、法務局の登記簿を正しく修正することができます。
私も、最近までこの仕事に携わってきました。
沢山の人々に喜ばれ、とてもやりがいのある仕事でした。もちろん地権者の方には怒られることもありましたが…
今の仕事にやりがいがないという訳ではありませんが、地籍は自分に合った仕事だった。と思います。
そして今日、我が家の所有地大半の現地立会いがありました(E工程・一筆地調査といいます)。
自宅以外はまだ親父名義の土地ですが、立会いは私に任すということで、先祖代々守られてきた土地の境界を確認しました。隣接者立会のもと、我が家の土地境界は無事に確定しました。
境界が決まると、写真のように境界杭を設置してもらえます。
この杭を測量し、地籍図が作成されるとともに、登記面積も実測に修正されます。(予想ですが、宅地面積が倍以上に増えそうです・・・固定資産税が楽しみ(泣)でもいままで特してたんだよね)
これを個人負担でするとなると莫大な費用となります。地籍調査で境界を決められない場合、これを自己負担でする必要があります。これから地籍調査の対象となる人は、絶対に境界を決めておいたほうがよいですよ。
このように地籍調査は本当に素晴らしい事業です。
我が家は、元々農家ですが、地主ではなかっただけに、99歳まで生きた明治生まれのひいじいちゃんが土地を買ったそうです。今回、先祖代々の土地の確認を任されたのに大変責任を感じたのと、これから自分が守り、子供たちに引き継いでいかねば、と思いました。