林田力 だまし売りのない世界へ

書籍や漫画の書評、マンション問題や消費者問題、警察不祥事など。書籍『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。マンションだまし売り被害者。東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。みんなの未来(あした)を守る会代表。江東住まい研究所長。マンションだまし売りや迷惑勧誘電話、貧困ビジネス、危険ドラッグのない世界を目指します。

 林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

FJネクスト・ガーラ・グランディ木場問題
http://hayariki.x10.mx/
東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

西郷どん第37回「江戸無血開城」

NHK大河ドラマ『西郷どん』は2018年10月7日に第37回「江戸無血開城」を放送しました。先週9月30日に放送する予定でしたが、NHK総合の『西郷どん』は台風24号特番により中止になりました。
BSの通称「早どん」では9月30日に「江戸無血開城」を予定通り放送しました。10月7日もBSは再び第37回「江戸無血開城」を放送します。同じ内容を2週放送するという珍しい事態になりました。早どんが一週早どんにはなりませんでした。早どんで楽しみにしていた人は残念です。

改元とブラック労働

改元は2019年5月1日ですが、新元号の発表は僅か1か月前の2019年4月と報道しています。コンピュータ・システムの改元対応を間に合わせようとすると、ブラック労働が発生する可能性があります。

腹立たしいことは、早めに新元号を発表すれば回避できる問題であることです。これはモチベーションを低下させます。生前退位という英断によって余裕を持って新元号対応ができるはずが、無能公務員のせいで準備期間が僅か1か月に短縮されたら、モチベーションが低い労働になります。

長時間労働が過労死や過労自殺に到ると単純化されがちですが、同じ長時間労働でもモチベーションがあるか否かによって心身の負荷は全く異なります。東急ハンズ心斎橋店過労死裁判では月80時間という相対的には(あくまで相対的にはですが)多くない残業時間でしたが、神戸地裁は7800万円という高額の損害賠償を命じました。パワハラやサービス残業強要を認定したことが影響しています。

さいたま市議選は2019年4月7日
http://saitamashi.blog.jp/archives/12694130.html

医療の倫理

星野一正『医療の倫理』(岩波新書、1991年)は患者中心の医療の倫理を論じた新書である。欧米に比べて日本は医療の倫理について意識が遅れている。これは21世紀に入った現代にも該当する。

本書は尊厳死や安楽死が高齢者を死なせることを正当化する論理として使われる危険を指摘する。「もし『患者本人の承諾』がなくて『家族の要請』だけで医師が安楽死を行ってよいものならば、死期が迫っている患者はおちおち入院しているわけにはいかなくなる。また患者に死んでほしいと思っている家族にとっては都合の良い殺人方法となってしまう」(131頁)

この問題意識は「姥捨て」という表現で他の文献などでも共有されている。「『インフォームド・コンセント』も『チーム医療』もどこ吹く風といった昔ながらの体質、医師の恣意的誘導のままに決められていく患者家族の意思、医師が『脳死状態』と告げさえすれば直ちに患者の命を諦める家族の心模様と世の風潮、高齢者が自宅で死ねず病院が『姥捨て場』になっている現今の家族事情と医療経済事情」(中島みち『「尊厳死」に尊厳はあるか』岩波書店、2007年、124頁以下)

「現在、医療経済の立場から人の終末期医療を論じようとする動きもあるが、終末期を迎えた人の死をいかなる美辞麗句を用いても、その根底に『姥捨て山』のような発想の片鱗が伏在していれば、生命の尊厳を冒すものとして弾劾されるべきである」(日本医師会第IX次生命倫理懇談会「ふたたび終末期医療についての報告」2006年)

日本的集団主義には「お前が我慢すれば丸く収まる」と特定人に負担を押し付け、正当化する風潮がある。これが高齢者医療では端的に現れる。個人の選択を尊重する発想を広げなければならない。

山形県警で個人情報を公務目的外照会

山形県警の巡査部長が2017年7月から2018年2月の間、知人女性の犯罪歴などの個人情報を公務目的外で2回、照会したとして、本部長注意とした。これは毎日新聞の情報公開請求で明らかになった(日高七海「<警察学校>山形県警の警部補と巡査がカンニングで処分」毎日新聞2018年10月6日)。
情報公開請求では警察学校で行われた試験で山形県警の警部補と巡査がカンニングをし、本部長訓戒としていたことも判明した。記事ではカンニングをメインにしている。情けなさではカンニングが勝る。そのために記事の中心の内容とし、見出しにもしたと思われるが、市民への悪影響では個人情報の目的外照会が悪質である。個人情報の不正取得は埼玉県警でも起きている。

埼玉県警で個人情報不正取得
http://saitamashi.blog.jp/archives/12173365.html

東急不動産だまし売り裁判の支払い方法

東急不動産だまし売り裁判の支払い方法
よくある質問を掲載します。
『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』は全国の書店や電子書店などで販売しています。林田力のKindle電子書籍はAmazonで販売しています。
Amazonではコンビニ・ATM・ネットバンキング・電子マネー払い、代金引換、クレジットカード払いを選択できます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4904350138
bookfan for LOHACOではYahoo!ウォレット(クレジットカード・Yahoo!マネー/預金払い)、Tポイントでお支払いできます。
https://lohaco.jp/product/L01747637/
e-honでは書店での代金支払い、代金引換、クレジットカードでお支払いできます。
https://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032279354&Action_id=121&Sza_id=C0
楽天ブックスではクレジットカード決済、代金引換、コンビニ店頭支払い、楽天スーパーポイントで支払いできます。
https://books.rakuten.co.jp/rb/6125838/

吉野家が外食四重苦で赤字転落

吉野家ホールディングスは平成31年2月期に、6年ぶりの通期最終赤字に転落する。「原材料高」「人件費高騰」「コンビニ弁当など中食との競争激化」「消費者の低価格志向」という4重苦が重荷となった(「吉野家HD赤字転落 「外食4重苦」が重荷に」産経新聞2018年10月5日)。この低価格志向には単純な安さを求めることとは異なり、コスパ重視の層もある。
「いきなりステーキ」や「からやま」のように牛丼と比べれば高いが、リーズナブルな価格で好きなものを腹いっぱい食べられるチェーン店が登場している。いくら牛丼が安くても満腹感という点で魅力に欠ける。「価格と質が比例する」という浅ましい拝金主義的な発想では消費者は動かなくなった。

吉野家は過去に牛丼業界で一人負けとされるほど業績が落ち込んだ。吉野家ホールディングスが2012年5月7日に発表した牛丼チェーン「吉野家」の4月の売上高は、既存店ベースで前年同月比8・3%減とマイナスになった。競合のすき家を展開するゼンショー、松屋を展開する松屋フーズが業績を伸ばすこととは対照的である。
吉野家のセールスポイントは安さであったが、競合他の2社は2009年末以降に牛丼の値引き競争を開始した。この競争に加わらなかった吉野家は客を奪われ、既存店売上高は連続して2桁で減少した。また、狂牛病がクローズアップされる中で米国産牛肉を使用し続ける姿勢も、安全安心という点で競合に差を付けられた。

中野相続裁判と終末期医療新法

中野相続裁判の長男は母の延命につながる治療を全て拒否しました。通常人が被相続人であるとしたら、そのような人物に相続させたいと思うでしょうか。そこを考えなければなりません。

長男の治療拒否は重要な問題があります。何故ならば医師には医療水準に従って患者を治す義務があるためです。長男の好みで変更していいものではありません。

「医師等は、契約または事務管理によって患者の診療を引き受けた以上、「最も本人の利益に適合する方法」として、医療水準に従って生命の保護に必要な治療すなわち生命維持治療ないし延命措置を講ずる法的義務があると解する(民法六四四条、六九七条)」(大谷實「立法問題としての終末期医療」判例時報2373号138頁)

近親者の意見が聞かれることはありますが、それは患者本人の意思を推定するために行われるものです。近親者本人の意見を反映するものではありません。

「近親者の意見もまた重視されることになるが、それは同意の推定の根拠、すなわち、患者の意思のあり方を推測する一証拠として考慮されるのであり、近親者の(生の事実としての)現実の意思がそのまま意味をもつのではない」(井田良「治療中止をめぐって 立法による問題解決は可能か」判例時報2373号111頁)

終末期医療のあり方を規定する新法が検討されていると報道されました(酒井雅浩「自民 終末期医療法を検討」2018年9月16日)。本人の意思に反して延命措置が中止されることへの懸念が根強いことが背景にあります。家族、医師らが継続的に話し合い、意思を確認し、意思決定のあり方を透明化します。他の家族に相談せず独断で治療を拒否した長男の言動は、この流れに逆行します。

中野相続裁判さいたま地裁第4回口頭弁論傍聴・取材のお願い
http://blog.livedoor.jp/hayariki2/archives/2089229.html

神奈川県警警部が万引き事後強盗で逮捕

神奈川県警伊勢佐木署地域第3課長の警部(41)=横浜市南区=が芳香剤などを万引し、警備員に暴行を加えたとして、2018年10月5日に現行犯逮捕された。逮捕容疑は、同日午後10時5分ごろ、横浜市中区伊勢佐木町3丁目のディスカウントストアで芳香剤1個と靴下2足の計3点(計1267円相当)を盗んだ上、声を掛けるなどしてきた同店の男性警備員(30)の腕を振り払い、胸ぐらをつかんで突き飛ばすなどしたこと。
県警監察官室によると、容疑者は容疑を認め、「金を使いたくなかった。レジを探しているうちに(盗んでも)ばれないと思うようになった」と供述(「警部が万引き、「金使いたくなかった」 神奈川県警が容疑で現行犯逮捕」カナロコ2018年10月6日)。警察官は犯罪を行っても隠蔽されるとでも思っているのだろうか。
芳香剤や靴下がどうしても万引きしなければならないものとは思えない。新郷由起『老人たちの裏社会』(宝島社、2015年)で万引きを繰り返す暴走老人と同じ病理を感じる。警察組織には孤独な暴走老人と似たような環境があるのだろうか。
警部は5日夜、同僚の警察官2人と飲食し、自宅に歩いて帰る途中、量販店に立ち寄った(「伊勢佐木署地域課長を事後強盗疑いで逮捕 神奈川」サンスポ2018年10月6日)。泥酔していたならば、そのままリリースした同僚警察官にも問題がある。宮城県警では飲み会帰りの警部補が住民の頭を十数回殴り、負傷させたとして、傷害容疑で逮捕された(「【宮城】酒に酔って男性殴る 警察官を逮捕」KHB東日本放送 2018年9月15日)。警察組織において飲みニュケーションは害悪ではないか。
神奈川県警警部の万引きは警備員が捕まえた。岐阜県警加茂署の巡査長がプールで女性に痴漢してプール監視員に取り押さえられた事件もある。大阪府警富田林警察署の逃走容疑者は警備員によって捕まえられた。治安維持も公務員の警察官よりも民間に任せた方が上手くいくのではないか。

銀河英雄伝説 2

田中芳樹原作、藤崎竜漫画『銀河英雄伝説 2』(ヤングジャンプコミックス)はヤン・ウェンリーが表紙である。ヤンは、この巻の後半で登場する。本書のヤンは石黒版ヤン以上に頼りない。著者は『封神演義』で前に進むだけの優等生とは対極の主人公を描いた。その様な著者だからこそヤンを描く資格がある。

前半は極寒の惑星カプチェランカの戦いである。原作では外伝収録の話である。原作の本編はアスターテの戦い以後を描き、それ以前の話は外伝で描いた。本作品は時系列に沿って描くようである。

第1巻では先を見通した小悪魔的なところがあったラインハルトであったが、ここでは帝国の腐敗に怒る激情家である。ラインハルトは決して聖人君子ではない。激情家にラインハルトらしさを感じる。

帝国の腐敗の描き方は石黒版アニメと異なる。石黒版アニメは権力と暴力が弱者を虐げる明確な横暴が描かれた。対するラインハルトやキルヒアイスは無法には無法に対抗した。ところが、本書は心ならずも不正に手を染める組織人の事情を描き、ラインハルトが言動によって組織人を感化させる。自己の無能やミスを組織の事情で言い訳し、相手に負担を押し付ける日本の公務員が喜びそうな展開である。

これはラインハルトらしくないと感じる。ラインハルトは組織人の言い訳に同情するよりも、そのような組織人に負担を押し付けられた側に同情するだろう。服従は承認と同じという厳しさを持った存在ではないか。

本作品では、ペーネミュンデ侯爵夫人が正体を明かして自ら下手人に命じている。やんごとなき貴婦人が自ら汚れ仕事を命じることは現実感に乏しい。もっとも、この段階でラインハルトらが黒幕を知ったことは後の話に意味を持つ。そのために真相を語れるラインハルトに好意的な人物を敵側に作っておく必要があった。

富田林署逃走事件と半グレへの甘さ

大阪府警富田林署の逃走事件では容疑者が「要注意人物」とされていたにもかかわらず、逃走を許した(「「要注意」も監視届かず=重ねた不手際、見直し急務―容疑者逃走・大阪府警」時事通信2018年9月30日)。警察は半グレ的な存在に甘いのではないか。

このような事件があると管理や監視の強化が主張されがちである。しかし、日本の勾留の運用には様々な人権侵害があると指摘される。勾留の管理や監視を一般的な強化は警察による人権侵害を増やす危険がある。半グレへの甘さをピンポイントで止めれば良い話である。

埼玉県警の警察不祥事である桶川ストーカー殺人事件も当時は半グレという言葉はなかったが、今から振り返れば半グレの問題である。この事件は典型的な個人によるストーカー犯罪とは様相が異なる。逆恨みした半グレが個人を攻撃した事件である。埼玉県警が動かなかったことが批判されたが、半グレに甘かっただけではないか。批判されるべきは半グレの味方をするような埼玉県警のスタンスではないか。

逃走容疑者は警備員によって捕まえられた。治安維持も公務員の警察官よりも民間に任せた方が上手くいくではないか。岐阜県警加茂署の巡査長がプールで女性に痴漢してプール監視員に取り押さえられた事件もある。

誤認逮捕

久保博司『誤認逮捕』(幻冬舎新書)は日本の警察の誤認逮捕を取り上げる。誤認逮捕の事例が豊富である。日本の警察は誤認逮捕だらけとの印象を受ける。初歩的なミスで誤認逮捕が起きている。民間企業では一般化している業務遂行者と承認者の権限や職責の分離ができていない。そのために犯人と決め付けた見込み捜査が突っ走り、誤認逮捕や冤罪が生じる。自分達の点数稼ぎだけで、市民の人生を破壊しても何とも思っていない。

誤認逮捕された人は、自分はしていないのだから、警察に行って話をすれば分かってもらえると思っていたという。見込み捜査を進める警察は、話を聞くのではなく、犯人にできる材料を見つけることしか考えていない。それならば取り調べには完全黙秘が対策になる。

「住所・氏名を含めて一切黙秘しましょう(これを完全黙秘と言います)」(全日本港湾労働組合、全国一般労働組合全国協議会、全日本建設運輸連帯労働組合『あたりまえの組合活動があぶない 団体行動権を侵害する仮処分、損害賠償請求、刑事弾圧とたたかう』2012年、58頁)。

本書は誤認逮捕が現実に多数起きていることを紹介する点では大きな価値がある書籍である。しかし、本書の主張にはあまり同意できない。誤認逮捕が起こりうることは認める。しかし、現実の誤認逮捕事例は、「誤認逮捕が起こりうることは仕方がない」で済ませるにはあまりにも杜撰である。まず、そこを改善しなければ話にならない。その改善は民間企業の業務フローが役に立つだろう。

精密司法に対して、米国流の「あっさり起訴して、あっさり無罪」は一つの選択肢になる。しかし、逮捕は人権を大きく制約するものであり、「あっさり逮捕して、あっさり無罪」はあってはならない。誤認逮捕した警察官が同じ目に遭わなければ相互主義とは言えないだろう。誤認逮捕の被害者がその後の人生を自暴自棄になったとしても非難できない。過去を忘れて前向きに頑張って生きることを期待する資格はない。

東京外環道訴訟第3回口頭弁論

東京外環道訴訟第3回口頭弁論が2018年10月9日14時から東京地方裁判所1階103号法廷で開かれます。原告と弁護団が意見陳述を行います。酸欠気泡(致死レベル)や地下水の噴出は大深度法違反との陳述と証拠調べ、原告2名の陳述、被告への反論が予定されています。
15時から衆議院第2議員会館(地下1階) 第1会議室で報告集会を開催します。14時45分から1階ロビーで入館証配布します。弁護団が解説します。
お問い合わせ
月別アーカイブ
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ