林田力 だまし売りのない世界へ

マンション問題や警察不祥事、書籍や漫画の書評など。書籍『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。マンションだまし売り被害者。東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。みんなの未来(あした)を守る会代表。江東住まい研究所長。マンションだまし売りや迷惑勧誘電話、貧困ビジネス、危険ドラッグのない世界を目指します。 http://www.hayariki.net さいたま市の話題は林田力@さいたま市桜区ブログ

 林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

FJネクスト・ガーラ・グランディ木場問題
http://hayariki.x10.mx/
東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

魔王、死す!

船瀬俊介『魔王、死す!』(ビジネス社、2018年)はデイビット・ロックフェラー氏没後の時代の転換を解説した書籍である。デイビット・ロックフェラーはエネルギー、金融、食品、メディア、医療、戦争、国家など全てを意のままに操る世界皇帝と呼ぶべき存在であった。その死によって世界支配システムが崩壊し、石油から再生エネルギーへの変換など新たな産業革命が始まると主張する。

英米の大富豪を世界皇帝とする設定は漫画『静かなるドン』でも描かれた(林田力「『白竜』『静かなるドン』に見るヤクザ漫画の方向性」リアルライブ2010年10月19日)。

本書はフリーメイソンやイルミナリティが登場する陰謀論的な書籍である。その点で評価は分かれるだろうが、現代日本批判は的を射ている。「自己保身の官僚主義に冒された日本の病状は、目を覆うばかりだ」と指摘する(81頁)。自分の責任逃れが第一で、自らの裁量で責任をとろうとせず、ただ目の前の問題を相手に負担と我慢を押し付けて解決しようとする無能公務員が横行している。

また、本書は以下のように相対化する視点も持っている。「中国共産党独裁は、人権抑圧、言論統制、汚職腐敗などの問題を抱えていることも確かだ。しかし、日本もそれは同じ。露骨に弾圧するか、陰湿に弾圧するかの違いだけだ」(81頁)。根拠のない自国の優越と他国批判に陥っていない。

本書は石油王が石油を売り続けられるように電気自動車など非ガソリン車の普及を妨害してきたと主張する。その石油王の死によって制約がなくなり、世界各国も自動車メーカーも電気自動車の普及を進めている。これに対して日本は遅れている。トヨタのプリウスはエコカーとして宣伝していたが、ハイブリッド車はガソリンを使用する車である。ハイブリッド車も含めてガソリン車を新規販売しない方向に進んでいる(105頁)。日本は大艦巨砲主義にこだわった戦艦大和と同じ過ちを繰り返しそうである。

電気自動車は自動運転も相性がいい。自動運転車はコンピュータで制御する車であるが、電気自動車になれば家電製品と同じくコンピュータが制御しやすい。この点でも電気自動車の普及に期待する。

ラムロースとマトンロース

羊肉酒場悟大佐賀駅前店で味付けジンギスカンのラムロースとマトンロースを食べました。ラムは子羊、マトンは成長した羊の肉です。マトンは牧草の臭みがありますが、ラムは臭みが少なく、肉も柔らかいです。ラムとマトンの間にはホゲットという分類もあります。
他には特上肩ロース、タンを食べました。網で焼く点が特徴です。ガスボンベのガスが少なく、途中で切れてしまい、交換しました。最後は羊肉餃子を食べました。普通の餃子とは異なる珍しい味でした。店内のモニターには映画『君の名は』が流れていました。
佐賀と言えば佐賀牛ですが、コスパと相対的なヘルシーさでジンギスカンにしました。値段と味が比例するという類の浅ましい発想はとらず、食べたいものを食べます。

築地反射炉跡

築地反射炉は佐賀県佐賀市長瀬町にあった日本初の実用反射炉です。江戸時代の幕末に佐賀藩10代藩主・鍋島直正が鉄製の洋式大砲を鋳造するために築造しました。反射炉は燃料の熱を壁や天井の面で反射させて炉内の温度を上げ、鉄や銅などの金属を溶かします。跡地の日新小学校には模型とカノン砲が設置されています。
鍋島直正(鍋島閑叟)は役人の削減などの財政再建と大砲建造などの新技術の導入を両立させた藩主です。役人の削減は3分の1とも5分の1とも言われています。NHK大河ドラマ『西郷どん』では薩摩藩の島津斉彬が西洋の技術導入に熱心ですが、実父の島津斉興からは財政破綻を招くと批判されました。悪役の筈の島津斉興にも理があると感じてしまうほどでした。財政再建と新技術導入を両立させた鍋島直正は恐るべきものがあります。

大口病院の点滴中毒死で元看護師を逮捕

大口病院で入院患者を殺害したとして、元看護師が逮捕された事件では「自分が勤務の時に患者が亡くなると家族への説明が面倒だった」が動機とされます(「「家族への説明が面倒」 逮捕された元看護師の女」毎日新聞2018年7月8日)。ここからは立正佼成会附属佼成裁判を想起します。佼成病院では患者に夜間だけ酸素吸入させましたが、立正佼成会の控訴審準備書面は「家族が見守る中で自然死を迎えることができるように、夜間呼吸中枢が過たぬ程度の酸素を供給する管理を行った」と主張しました(4頁)。
この立正佼成会附属佼成裁判と関係する中野相続裁判さいたま地裁(平成30年(ワ)第552号)の第3回口頭弁論が2018年9月14日午後1時30分から、さいたま地方裁判所C棟一階105法廷で開かれます。高齢者医療に関係する社会的意義のある裁判ですので、是非お時間を頂きまして傍聴・取材をお願い致します。
日時:2018年9月14日午後1時30分開始
場所:さいたま地方裁判所C棟一階105法廷
住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂3-16-45(埼玉県庁の近くです)
長女には「遺留分がありません」と説明した長男夫婦の代理人弁護士の法律に基づかない杜撰な交渉によって泥沼化した中野相続裁判の第2幕です。長男が母親の経管栄養の流入速度を速め、延命につながる治療を拒否したという高齢者医療のあり方にも関係します。引き続きご支援をお願いいたします。
https://www.facebook.com/events/828455360692029/

山本周五郎『艶書』

山本周五郎『艶書』は短編小説集である。だだら団兵衛、槍術年代記、本所霙河岸、金作行状記、憎いあん畜生、城を守る者、五月雨日記、宵闇の義賊、艶書は時代小説。可笑記、花咲かぬリラは現代小説である。

表題作の「艶書」は宝暦事件の頃の武家の物語である。タイトルから色っぽい話を連想するが、そうではない。他の短編もストイックな武士の生き方を描くものが多い。どこの藩かは不明であるが、林田の温泉に湯治に行かせたいという話が出てくる(258頁)。林田温泉と言えば鹿児島の霧島温泉がある。文明崩壊後の日本を描く田村由美の漫画『BASARA』にも林田温泉は登場する。しかし、林田温泉は1929年(昭和4年)に林田産業交通の創始者林田熊一が開発したもので江戸時代に存在しなかった。

最初の「だだら団兵衛」は武士が主君の命で移動中に山賊に襲われる展開が「山だち問答」と共通する。主人公の山賊への態度も同じである。「山だち問答」は孤立を怖れない侍のストイックな生き方が前面に出る。明治の立身出世主義や戦後昭和の右肩上がりの経済成長のアンチテーゼとなる思想である。これに対して「だだら団兵衛」は娯楽小説に仕上がっている。それでも立身出世を求めない点で著者の精神が込められている。

「宵闇の義賊」は義賊とされる鼠小僧治郎吉を捕らえる側から描いた作品である。盗んだ金の大半は自己の遊興に使い、一部を貧者にばらまくことで義賊と持て囃される欺瞞を指摘する。一方で鼠小僧治郎吉を捕らえる方法は卑怯である。正面からでは鼠小僧治郎吉に敵わないと言っているようなものである。それでも組織を背景にせず、一人で戦っている点で現代日本の警察権力のような卑怯さはない。

時代小説は江戸時代のものが多いが、「城を守る者」は戦国時代、上杉謙信の家中の話である。後方の重要性を指摘する。旧日本軍の後方軽視への批判になる。

白山アーケード七福神

白山アーケード(白山名店街)は佐賀市のアーケード商店街です。佐賀駅南口を出て中央通りを南に進みます。佐賀城の外堀にあたる十間堀の近くを中央通りから東に延びています。佐賀城と佐賀駅の中間くらいです。長崎街道が通っていました。
この白山アーケードはFree WIFIが提供されている点で先進的です。アーケードもモダンな立派なものですが、閉まっている店が多く、空洞化する地方商店街という印象を与えます。
白山アーケードのメインは中央通りを東に伸びる道ですが、途中で北に伸びる支線的なアーケードもあります。ここに七福神の宝船の山車が置かれていました。

銀河英雄伝説Die Neue These

『銀河英雄伝説Die Neue These』はスペースオペラの名作『銀河英雄伝説』の新作アニメである。キャラクターがイケメンだらけになったことが批判された。私はイケメン化自体は反対しない。『機動戦士ガンダムSEED』はイケメン化しているが、所属組織から離れるという旧時代のガンダムでは考えられない21世紀らしい作品になった。
これに対してDie Neue Theseキャラが冷徹になっており、門閥貴族への憤りが感じられない。それでは単なる立身出世の国盗り物語になってしまう。自由惑星同盟側もキャラクターの魅力である不真面目な皮肉屋ぶりが弱まっている。「給料分の仕事をする」と言ってのけるような。キャゼルヌは完全に真面目で優秀な人になっている。
要塞攻略には様々なハードルがあることを描いたところは新作のリアリティである。しかし、ローゼンリッターが初対面のフレデリカに絡むのは、チンピラ・ヤンキーと同じになってしまう。旧作アニメでは横暴な軍人から民間人ウェイトレスを守ったシェーンコップの振る舞いを見て、ヤンは彼を信頼する。このエピソードは市民を守る軍というヤンの信念を描くものであった。
新作アニメのキャラの中ではオーベルシュタインが旧作の雰囲気を醸し出している。それは体制への憎しみが描かれているからでしょう。新作のラインハルトもヤンも体制への怒りの描写が弱いように感じる。

東急不動産だまし売り裁判クロスプロセス

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』 PVのクロスプロセス風です。クロスプロセスはポジフィルムをネガフィルム用、またはネガフィルムをポジフィルム用の現像液で処理する現像テクニックです。ポジとネガでは現像処理方法が違うため、正しい色になりません。奇抜な色合いが逆に印象的となり、あえて行われます。
『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』は東急不動産消費者契約法違反訴訟を描くノンフィクションです。消費者契約法が改正され、不利益事実不告知の適用範囲が広がったことにより、東急不動産だまし売り裁判の重要性も増しています。
林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』 PV
https://youtu.be/9dCCJdH0jw4

幕末維新記念館・佐賀県立図書館

幕末維新記念館(市村記念体育館)は、肥前さが幕末維新博覧会のメインパビリオンです。幕末の佐賀藩の技術力や当時の佐賀藩主・鍋島直正の思いを紹介します。芝生広場には噴水があります。佐賀県では明治維新150年を記念して肥前さが幕末維新博覧会を開催します。佐賀城本丸歴史館、県立博物館・美術館、ながさき幕末維新館、徴古館、大隈重信記念館なども会場になっています。
幕末維新記念館の近くには佐賀県立図書館があります。県立図書館は鍋島家により建設された佐賀図書館が前身です。県立図書館も博覧会場の一つです。道路を挟んだ向かい側には佐賀県庁があります。

0歳から“噛む”で健康長寿

増田純一『Health Dentistry (健口歯科) 0歳から“噛む”で健康長寿』(グレードル、2015年)は歯科医による書籍である。噛むことが健康長寿につながると主張する。患者指導用のDVDが付いている。

寝たきりの入院患者を転院させ、経口摂取を始めたところ、元気になり、退院したというエピソードが紹介される。口から食べることで健康を回復した。これは考えさせられる。現実には高齢患者に対して手間がかかる、誤嚥のリスクを避けるなどの理由で安易に経管栄養などにすること例が多い。

本書の例では中心静脈栄養を続けた患者は危篤状態になった。毎日発熱があり、MRSA感染症で隔離された。MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌で、入院中の患者に発症する院内感染の起炎菌である。患者は敗血症にもなっていた。

これは立正佼成会附属佼成病院裁判(平成26年(ワ)第25447号 損害賠償請求事件)の患者と重なる。この患者は入院直後から経管栄養にされたが、発熱が多く、敗血症になったことは共通する。また、裁判の証人尋問では医師から多剤耐性緑膿菌(multidrug resistance Pseudomonas aeruginosa; MDRP)の院内感染が起きたと証言された(第10回口頭弁論、2016年6月1日、東京地方裁判所610号法廷)。

患者はトイレに行きたいとの意思表示ができており、安易に経管栄養にしたのではないか、食べられるか試すべきであったと遺族は考えている。

FIFAワールドカップ日本代表の健闘を称えます

2018年FIFAワールドカップ・ロシア大会で決勝トーナメントに進出した日本代表の健闘を称えます。決勝トーナメント1回戦は現地時間2018年7月2日に行われ、日本代表はベルギー代表に2対3で惜敗し、準々決勝進出を逃しました。ベルギー代表に対して2点リードしたことは大健闘です。批判も出たポーランド戦も含め、日本代表の成熟を感じました。

サッカーワールドカップが国民的関心事になった前世紀末はボールの飛んだ方向に全選手がダッシュしなければけしからんという風潮がありました。そこには全力で頑張ることを美徳とする旧時代的な根性論がありました。そのような風潮が過去になったことは喜ばしいです。

一方で決勝トーナメント1回戦の2点リードからの逆転負けは地力の差を感じました。ベルギー代表は選手交代が奏功しました。ワールドカップは11人の選手が戦い続けられるような甘い大会ではないことを示しています。これも高校野球でピッチャーの完投が美徳とされ、選手生命を短くした旧時代の根性論とは対照的です。スポーツからも日本社会の方向性についても考えさせられます。

桂歌丸さんのご冥福をお祈りします

落語家の桂歌丸さんが2018年7月2日に慢性閉塞性肺疾患のため横浜市内の病院で亡くなりました。歌丸さんはテレビ番組『笑点』の司会者などで親しまれました。謹んで、ご冥福をお祈りします。
歌丸さんは肺炎や呼吸器不全などを患い、入退院を繰り返しましたが、呼吸器をつけた状態で高座に立ち続けました。今日では平穏死や自然死、ピンピンコロリが過度に強調された弊害として、完治が見込めない患者を死に誘導する過少医療が問題になっています。最後まで落語を楽しまれた人生は病気と共存する人々への大きな希望です。
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