彼らは自分達の考えが俗物的であることを自覚しつつも、理屈をこね回して正当化する。その思考過程がモノローグとして書かれるため、気持ちが高揚するような読後感ではない。しかし、万人がカッコいい人間ばかりではないという社会の現実を反映したリアリティがある。
 後半になるとミラボーとロベスピエールという2人の英雄の想いが交錯し、著者らしさが出てくる。ミラボーは王族の亡命を禁止する法案に反対する。王族にも人権はあり、亡命する権利があるためである。ジャコバン派は反革命の脅威がある有事であることを理由に亡命禁止法を正当化したが、ミラボーは「独裁者が好んで持ち出す理屈が、世の治安であり、社会の安寧である」と批判した(203ページ)。これは「テロとの戦い」を名目に人権の制約が正当化された現代への警鐘にもなる。 
 史実ではロベスピエールは恐怖政治に突き進むことになる。この巻でなされたミラボーとロベスピエールの対話やミラボー死後のロベスピエールの感傷は、その後を暗示していて興味深い。まだ先になるが、著者が恐怖政治をどのように描くのかも楽しみである。(林田力)
http://www.janjannews.jp/archives/2459516.html
林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
http://sky.geocities.jp/hayariki4/book.htm
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単元未満株
http://hayariki2.seesaa.net/article/139225258.html
http://blogs.yahoo.co.jp/mccmccmcc1/7651629.html
別人の捺印
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http://blogs.yahoo.co.jp/mccmccmcc1/7808169.html