2011年03月

武蔵野市の計画停電対象外に不満爆発:林田力

林田力「武蔵野市の計画停電対象外に不満爆発」リアルライブ2011年3月30日
 都心部を除外するなど不公平感が漂う東京電力の計画停電であるが、24日に新たな問題が発覚した。菅直人首相の地元で自宅のある東京都武蔵野市が計画停電の対象から除外されていた。しかも、菅首相の随行秘書であった松本清治・武蔵野市会議員が東京電力に停電対象からの除外を要請していたことも明らかになった。

 松本市議は地域住民に配布したビラ「市政報告レポート」で「松本清治の要請が実現しました」と書いている。そこには以下のように記されている。
 「東京電力武蔵野支社から3月16日21時30分に、武蔵野市内地域、病院等と<第一グループ>は当面(3/17 9時20分実施分より)、計画停電の対象地域から除外するとの連絡がありました」

 これに対し、インターネット上では利益誘導と批判の声が出ている。松本市議はツイッターで全国的な問題として計画停電対象からの除外を提起していたと釈明した。合わせてビラの全文や東京電力への要請文を画像共有サイトで公開した。ところが、要請文には「国民は混乱しています」と書くべきところ、「混乱」を「困らん」とする誤字があり、漢字も正しく書けない議員であると批判者を一層勢い付かせる結果となった。
http://npn.co.jp/article/detail/80400869/

 一方で東京電力は武蔵野市の除外決定に政治的圧力があったことを否定する。武蔵野市にはJR中央線や京王線、西武線が乗り入れており、管轄する変電所を止めると、鉄道の運行に大きな影響が生じるためと説明する。
 しかし、この理由にも疑問の声が出されている。何故ならば東日本旅客鉄道武蔵境交流変電所(小金井市)も東京電力武蔵野変電所(西東京市)も武蔵野市にないためである。また、JR相模線のように計画停電で不通が続く路線もあり、それらの沿線地域と比べると不公平であることは変わらない。

 計画停電は単に不便なだけでなく、生命に直結する問題になっている。信号も消灯する計画停電中の交通事故が多発している。交通事故の負傷者が病院で検査できずに重傷になった例もある。
 ある地域を計画停電の対象外とすることは、他の地域を犠牲にすることになる。それを成果のようにアピールした松本市議の感覚に呆れる人も多い。被災地のことを考えて計画停電に我慢し、節電に協力していた人々もバカらしくなったと憤っている。
(林田力)

エンジェル・ハート・セカンド

エンジェル・ハート・セカンドシーズン
エンジェル・ハート・セカンドシーズン第一巻のレビュー記事がリアルライブに掲載された。エンジェル・ハートはシティーハンターのパラレルワールドにおける続編である。
セカンド・シーズンは掲載誌の変更という事情によるもので、登場人物や時間軸など物語は連続している。この巻では女優の動かない時計の話と傭兵の過去の悲恋の二本を収録している。

中学生アイドル藤波心の主張が話題に

 中学生アイドルの藤波心がブログで痛烈に原子力発電所と原発事故報道を批判し、話題になっている。セクシー写真集を出すジュニア・アイドルと社会派的な主張のギャップが注目される。

 藤波心は3月23日に公式ブログ『ここっぴーの★へそっぴー』で「批難覚悟で…」と題する記事を掲載した。そこでは安全を強調するマスメディアの報道を疑問視する。個別の数値は低く、直ちに健康を害することはない量であっても、「微量とはいえ空気中の放射性物質を吸い続け、微量とはいえ、汚染された野菜を食べ続け、微量とはいえ、汚染された水を採り続ければ…影響があることくらい、バカな厨房2年の私でも分かる」と指摘した。

 その上で「原発の危険性を言う人は、危険をあおっていると、世の中は叩く傾向にあるようで、これは何かおかしい流れだと思う」と述べる。藤波は3月17日付記事「出血は止まるのか…」でも「電気が足らなくなるから、原子力が必要なんだじゃなく、火力と水力だけで、やっていける生活を一人ひとりが、やればいいんです」と原発を批判した。この記事に対し、ブログのコメント欄だけでなく、事務所にまで抗議・意見のメールが来たという。藤波は「どんだけ、原発をかばうんだよぉ」と嘆いている。
 記事にはテレビで「そのうち、『放射能を跳ね返す!! スーパー健康法』とか『放射能にも負けない!! 体質改善・げんき体力づくり』特集とかやりだすんじゃないでスカ」と芸能活動でメディアの体質を知っている人物ならではの皮肉もある。原発推進派を「少量の麻薬は能率を上げるための必要悪」と正当化する麻薬中毒者に重ねるなど比喩も鋭い。
 しかも、藤波の優れたところは自分のポジションを理解した上で原発を批判していることである。「ラブ&ピース がんばろう日本! みたいなことだけ言ってた方が、アイドルとしては活動しやすいのかもしれない」と書いている。それでも「人にどう言われようが、叩かれようが、はっきりと、自分はこう思っているんだって言うことを言いたい」と断言する。

 この記事はツイッターなどで拡散され、「反原発のジャンヌ・ダルク」などと称賛されている。「官房長官やら東大出の御用学者なんかより、アイドルのほうが的確な意見をのべている」とのツイートにソフトバンクグループ創業者の孫正義が「同意」を表明してリツイートした。『ソフィーの世界』の翻訳者として知られる池田香代子も「なんとクールな頭脳とあたたかい心」とツイートした。(林田力「中学生アイドル藤波心の主張が話題に」リアルライブ2011年3月29日)

武蔵野市の計画停電除外に批判

武蔵野市の計画停電対象外に批判
東京都武蔵野市が計画停電の対象外となったことに反発の声が出ている。管直人首相の元随行秘書の松本清治・武蔵野市会議員が自分の要請で計画停電の対象外となったと自賛するビラを配布して批判されている。武蔵野市には首相の自宅もあり、停電対象外となった理由について推測されている。

『エンジェル・ハート2ndシーズン』第1巻、心温まるハードボイルド:林田力

 北条司が月刊コミックゼノンで連載中の漫画『エンジェル・ハート2ndシーズン』第1巻が、3月22日に発売された。『エンジェル・ハート』は北条司の代表作『シティーハンター』のアナザーワールドにおける続編を描いたハードボイルドである。

 最初は週刊コミックバンチで連載され、単行本も33巻まで発刊されたが、コミックバンチの休刊により、2010年8月6日発売の週刊コミックバンチ36・37合併号で連載を終了した。その後、2ndシーズンと銘打って、コミックゼノンで連載を再開した。このように2ndシーズンは掲載誌の変更という事情によるもので、物語は連続しており、主要キャラクターにも変化はない。

 『エンジェル・ハート』では冴羽獠や海坊主(ファルコン)、野上冴子ら『シティーハンター』で馴染みのキャラクターが登場する。一方で海坊主が黒人であるように『シティーハンター』とは全く異なる設定もある。『エンジェル・ハート』でも『シティーハンター』にあるようなコメディーは健在である。しかし、それ以上に交通事故死した槇村香の心臓を移植された香瑩(シャンイン)と獠を中心とした家族愛が主題になっている。

 『エンジェル・ハート』は獠と香瑩がシティーハンターとして依頼人から請けた仕事を解決していく物語である。数話に渡って一つの事件が展開される。伏線を引き継ぐことはあるものの、基本的に事件毎のオムニバス形式である。この巻では動かない時計の話と、次巻に続く楊芳玉のエピソードの二本が収録されている。
 冒頭を飾る時計の話では、大人気女優・如月玲奈の持つ運命の相手と出逢った時にだけ時を刻むという不思議な時計が登場する。派手なアクションはないが、心の底では愛し合っている二人を結びつける心温まるストーリーである。この不思議な時計は『エンジェル・ハート』そのものに重なる。槇村香を交通事故で失った獠は、抜け殻のような生活を送っていた。それが香瑩と出会うことで新たな時を刻み始めた。その意味で2ndシーズンの冒頭にふさわしい内容になっている。
http://npn.co.jp/article/detail/19984268/
 一方でアクションシーンは乏しい。主人公サイドにはマフィアの秘密部隊出身の香瑩や劉信宏、傭兵の楊芳玉ら百戦錬磨の猛者が加わり、本気の戦いになれば『シティーハンター』以上の過激なアクションを展開できる。しかし、反対に強力な主人公サイドに立ち向かえる存在が少なくなってしまったことも事実である。ライバル的に存在にカメレオンがいるが、お笑いキャラ化してしまった。この巻は『エンジェル・ハート』のハートフル路線を象徴する。
(林田力「『エンジェル・ハート2ndシーズン』第1巻、心温まるハードボイルド」リアルライブ2011年3月28日)

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