林田力 ブログ

マンション問題や警察不祥事、書籍や漫画の書評など。書籍『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。マンションだまし売り被害者。東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。みんなの未来(あした)を守る会代表。江東住まい研究所長。マンションだまし売りや迷惑勧誘電話、貧困ビジネス、危険ドラッグのない世界を目指します。 http://www.hayariki.net さいたま市の話題は林田力@さいたま市桜区ブログ

     林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

    FJネクスト・ガーラ・グランディ木場問題
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    東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
    http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

    2013年04月

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    東急不動産だまし売り裁判、東急不動産消費者契約法違反訴訟です。これは私が東急不動産消費者契約法違反訴訟原告と紹介されておりますように、私自身が被害者となった問題です。私のバックグラウンドとなった事件です。
    これは東急不動産(販売代理:東急リバブル)が隣地建て替えという不利益事実を隠して日照・通風・眺望良好と称して、新築分譲マンションをだまし売りした問題です。私は東急不動産からアルス東陽町という名前の新築分譲マンションを購入したのですが、隣が建て替えられて日照・眺望・通風がなくなるという不利益事実を隠してだまし売りされたものでした。
    引き渡し後に、だまし売りの事実を知り、消費者契約法第4条第2項に基づいて売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻しました。この東急不動産消費者契約法違反訴訟をきっかけにして不動産トラブルを調べるようになり、開発問題に取り組むようになりました。
    レジュメにアルス東陽町の図と写真があります。図の緑色の部分が東急不動産のマンションの敷地です。地上げに失敗しており、いびつな敷地になっています。北西部分に2階建ての倉庫がありましたが、この倉庫がアルス東陽町建設後に3階建ての作業所に建て替えられるという事実を東急不動産は知っていながら、隠しておりました。東急不動産は販売時には日照や通風、洲崎川緑道公園への眺望をセールスポイントとしていましたが、引渡し直後になくなってしまいました。
    写真は作業所が建て替えられている時に撮影したものです。手前の鉄骨だけの建物が建設中の作業所です。奥がアルス東陽町です。隣地と言っても道路を挟んでのものではなく、手を伸ばせば届く距離での建て替えの事実を告げなかった点で東急不動産は悪質です。
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    東急不動産だまし売り裁判は東京都に申し立てて一定の効果を挙げました。東急不動産は卑劣にも東急不動産だまし売り裁判の結果を保護にし、売買代金の返還を拒否しました。これに対して東京都に申し立てることで主張を貫徹しました。
    庶民に厳しい石原都政という位置付けを一般論として否定するつもりはありません。しかし、消費者問題において一定の成果を出していることは事実です。東急不動産だまし売り裁判だけでなく、社会問題になったゼロゼロ物件問題においても宅地建物取引業法違反で業務停止処分を下しました。猪瀬知事も消費者問題での積極的な情報発信を記者会見で表明しています。開発問題も消費者問題については猪瀬都政と共闘可能な要素です。
    再開発そのものの是非という点では対立します。これは貴重な価値観の対立軸です。たとえば保育問題では認可保育所中心とするか否かという問題はありますが、待機児童の解消が課題であるという点は異論のないところです。逆に認可保育所に拘る立場が既得権擁護と攻撃されている状態です。少なくとも猪瀬知事は記者会見で、そのようなロジックを用いています。脱原発についても猪瀬知事は東京電力管内では脱原発が実現できている状態と記者会見で表明しています。

    東急不動産消費者契約法違反訴訟原告です。東急不動産消費者契約法違反訴訟は東急不動産を消費者契約法違反で提訴した裁判です。東急不動産から新築分譲マンションを購入したのですが、隣が建て替えられて日照・眺望・通風がなくなるという不利益事実を隠してだまし売りされたものでした。引き渡し後に、だまし売りの事実を知り、消費者契約法に基づいて売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻しました。この東急不動産消費者契約法違反訴訟をきっかけにして不動産トラブルを調べるようになり、開発問題に取り組むようになりました。
    東京都世田谷区の二子玉川RIZE問題です。風致地区・都市計画公園予定地に超高層ビルを乱立させ、そのために約七百億円もの税金が使われます。現地では超高層ビルのビル風によって負傷者も出ています。
    品川区の東急大井町線高架下立ち退き問題です。東急電鉄が耐震補修の名目で半世紀以上も賃借を続けていた住民に一方的に立ち退きを要求しました。立ち退き料を一円も払わずに追い出そうとし、住民は反発しました。耐震補修というもっともらしい理由を掲げていますが、東急電鉄は補修工事後の住民の帰還は拒否しており、住民の追い出しを狙ったものです。
    静岡県の東急ニュータウンの問題です。東急電鉄が開発したニュータウンで下水道は自治体ではなく、住民が結成した管理組合によって運営されています。ところが、この管理組合が隣接する東急の別荘地ファイブハンドレッドフォレストやゴルフ場ファイブハンドレッドクラブの下水も処理することになっていることが問題です。ニュータウン住民はファイブハンドレッドが少ない費用負担で下水を処理している、つまり住民の払う管理組合費用で東急の下水まで処理していると主張し、裁判になりました。管理組合は当初は東急系の業者に委託しており、割高でしたが、その後は理事会が主体的に運営し、コミュニティー機能を果たしています。
    世田谷区等々力のコインパーキング建設問題です。狭い道路の奥まった土地にコインパーキングを建設する計画に対して住民が通行の危険や治安の悪化を理由に反対しています。業者は仮処分を起こしています。

    この中で東京都政との関係で言えば二子玉川RIZE問題です。これは市街地再開発事業ですが、再開発組合設立認可は東京都が行います。つまり、東京都がゴーと行ったから、二子玉川の環境破壊が行われるという関係にあります。そのために住民側は東京都を相手に組合設立認可取り消しの裁判を起こしました。

    二子玉川ライズは安全安心で生きがいのあるコミュニティーを破壊する。今後日本は、世界でも突出した高齢化社会になると予測されている。そこでは安全安心で生きがいのあるコミュニティーをいかにつくるかが課題になる。
    消費者は効率一辺倒に走った二子玉川ライズ・ショッピングセンターの売り場に飽きている。無味乾燥の売り場や商品は合理化の舞台裏を見せられているようで、つまらなさを覚える。二子玉川ライズ・ショッピングセンターには非統一や非合理が醸し出す刺激や驚きはない。路地裏の繁盛店に足を踏み入れた瞬間のような、生命感や人の息遣いが感じられない。
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    社会を困惑と恐怖に陥れるブラック士業。ブラック士業はオレオレ詐欺・振り込め詐欺などの劇場型詐欺にも関与する。かつては虚偽の法律事務所の名前を用いた架空請求が横行したが、実在する法律事務所(ブラック士業)が悪徳業者とタッグを組んで不当な請求を行っている。ブラック士業が「×××(実在する保険会社)の者です」「×××の関係者です」などと名乗り「×××の契約者に説明している」「将来保険金が受け取れなくなる」などと切り出した上で、個人情報を収集する例も報告されている。
    http://www.hayariki.net/black/faqindex.htm

    『魔使いの運命』はファンタジー小説のシリーズものの一冊である。主人公トムは魔使いの弟子で、魔王に命を狙われている。魔法の息づく中世ヨーロッパ的世界が舞台である。戦災を逃れてアイルランドに来たものの、魔術師と地主連合の戦いに巻き込まれる。但し、全く新しい土地での新しい冒険という訳ではなく、魔王や魔女という過去の因縁の方が中心である。オムニバスではなく、過去の作品の上に成り立つシリーズ物である。
    魔使いは悪霊などの闇と闘う仕事であるが、闇と闘うために闇の側の人物と共闘し、闇の力を利用するというアンビバレントな立場である。正義のために悪の力を役立てる、終わりよければすべてよし的なナイーブな御都合主義ではなく、闇との緊張関係が強く自覚されている。

    ブラック士業批判は完全に正当であった。それ故にブラック士業は押し潰されてしまいそうに感じ、必死の思いで自分を守らずにはいられなかった。ブラック士業批判の圧倒的な力はブラック士業を破壊し、押し流し、どこか遠くに運び去ろうとしていた。壊され、欠片になって散っていくブラック士業の一つ一つからブラック士業の愚かさと卑しさが臭い立つ。ブラック士業被害者は突き上げる嫌悪感で息もできなかった。
    ブラック士業はブラック企業の悪習に染まり、それを助長する。その点においてブラック士業には責任がある。ブラック士業への反感と憎悪は、この上もなく高まっていた。
    ブラック士業は私利私欲や感情に支配されている弱い人達であった。ブラック士業には自分の過ちに傷つく心も、それを改めようとする意思もなかった。人生を踏みあやまっているブラック士業と接しながら、正しい道に導き損ねたブラック士業被害者の力不足を神が許し賜れるように。ブラック士業にとって世間は敵意に満ちており、他人との関係は戦って凌駕するか、甘美な罠でろうらくするかの何れかでしかなかった。
    ブラック士業では弁護士も職員も白黒の背景幕に描かれた陰気な風刺画にしか見えなかった。ブラック士業被害者の胸に積み重なってきた怒りの闇は濃かった。この機会をとらえてブラック士業と戦い、正義を勝ち取ること。そこにブラック士業被害者は人生そのものまで賭けてもよいという気持ちになった。
    ブラック士業は弁護士の墓場であり、弁護士の仕事に誇りを持っていた良識派にとっては自己の存在を否定される場所であった。ブラック士業には教養はなく、準備書面は間違えだらけであった。ブラック士業被害者は赤ペンで添削し、突き返してやりたい思いで読み進めた。ブラック士業被害者の精神はきわめてしっかりしており、意気はケンコウであった。
    ブラック士業の気遣いのなさ、いたわりの欠片もない態度は、人権というものを全く理解していないせいである。何ら学ぼうとせず、気付きもせずに愚行を繰り返すブラック士業に対しては錆び付いた過去の遺物がきしみながら動いているような印象をもたずにはいられなかった。絶滅に向かって進んでいく種族である。
    ヤンキーは時代遅れで恥ずかしい習俗であるが、現代日本の社会問題であるブラック企業やブラック士業と通じている。たとえば東急ハンズではサービス残業やパワハラによる過労死が起きた。
    ブラック企業やブラック士業の精神論とヤンキー的な気合主義は重なる。ブラックと指摘される法人の経営者がヤンキーであったという例がある。ブラック企業もブラック士業もヤンキーも社会から絶滅させることが日本を良くすることになる。

    北本中学校いじめ自殺裁判の東京高裁判決に批判が広がっている。東京地裁民事第31部判決(舘内比佐志裁判長、杉本宏之、後藤隆大裁判官)は同級生から「きもい」と悪口を言われ、下駄箱から靴を落とされ、「便器に顔をつけろ」と言われるなどの事実がありながら、「一方的、継続的ではなく、自殺の原因になるようないじめがあったとは認められない」として、いじめを否定した。

    この判決に対しては社会常識に欠ける不当判決と強い批判が出され、原告が控訴した。控訴審では2012年11月の第2回口頭弁論の証人尋問で、同級生一人が証人として出廷し、自殺生徒がいじめられていたことを泣きながら語った。原告代理人の児玉勇二弁護士は以下の意見陳述をしていた。

    「いじめの事実なしという判決を受け、同級生が驚いて、法廷で真実を伝えようと証言台に立ってくれた。子どもたちは真実を教師から知らせてほしかった。裁判所には責任ある判断を強く望む」(「北本いじめ自殺国賠訴訟 東京高裁、和解勧告」不登校新聞2013年4月22日)。

    東京高裁判決は2013年4月25日に東京高裁101号法廷で言い渡された。傍聴席100人の広い法廷である。報道関係者が多く、2分間のテレビ撮影があった。言い渡しは裁判官が小さな声で棄却すると読み上げ、1分程度で終わった。

    判決の言い渡し後に日比谷図書館セミナー室で原告(控訴人)代理人から判決の説明がなされた。代理人は以下のように説明する。

    高裁判決は一審の内容を踏襲している。高裁の見解は示していない。高裁判決と地裁判決の相違点をカギカッコで示してあるが分かりにくい。いじめをどう考えるか示されていない。自殺について一審と同じ言い方をしている。「多感な時期である」を責任否定の根拠にしている。「苦手意識」「深刻に受け止める性格」など本人のせいにしている。

    原告は「いじめの証拠を出しても、学校の先生がいじめはなかったと言えば裁判所は先生の発言を採用してしまう」と憤っていた。原告と原告代理人は上告の意思を示している。

    地裁判決を追認した東京高裁判決に対しても以下の批判が寄せられている。
    http://www.hayariki.net/tokyu/9.htm
    「ある意味、人殺しを野放しにする判決。逆に「いじめ」が無かったら自殺も無かったかもです。あきらかに自殺の要因であるのに、この判決は不当だと言わざるをえないです」

    「いじめられて自殺する時は動画とかの証拠を残していかないと死後裁判所でお父さんお母さんまでいじめられる」

    「司法は、いじめ自殺問題を解決・解明する能力を、決定的に欠いているのかもしれません」

    「だから世の中からいじめが無くならない」「激しい怒りがこみ上げてきます」「こんな裁判官は必要なし」

    東急コミュニティーがマンション住民へのプライバシー侵害で東京地裁から損害賠償を命じられた。被害者は東急コミュニティーが管理を受託するマンションの管理組合役員である。役員は東急コミュニティーの修繕計画に反対していた。マンション管理会社が自分達に都合の悪い住民のプライバシーを悪用した点で悪質極まりない。
    東急コミュニティーでは一級建築士を詐称した問題も起きた。マンション管理組合の口座から1600万円を横領した事件も起きた。東急コミュニティーに管理を任せると高くて杜撰な管理になってしまう。東急コミュニティーをリプレースすることで低価格高品質な管理を実現した事例がある(林田力『東急コミュニティー解約記』Amazonキンドル)。

    東急ハンズ過労死裁判がMyNewsJapanで報道された(佐々木奎一「東急ハンズ新卒社員、パワハラマネージャーから罵倒&サビ残の日々で30歳過労死 遺族が一審全面勝訴」MyNewsJapan 2013年4月24日)。東急ハンズ過労死裁判は突然死した男性従業員の遺族が神戸地裁に提訴した訴訟である。東急ハンズが敗訴した判決内容は既に報道されているが、この記事では判決文や訴状、陳述書などに基づいて「事件の全容を詳報」している。記事の特徴を以下に指摘する。

    第一に東急ハンズが「東急不動産の主要子会社」であることを明記していることである。記事の冒頭で指摘している。MyNewsJapanでは東急不動産が不利益事実を隠して新築分譲マンションをだまし売りした東急不動産だまし売り裁判も報道している(佐藤裕一「東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口」MyNewsJapan 2009年9月3日)。

    渡邉正裕MyNewsJapan編集長は東急ハンズ過労死裁判記事と東急不動産だまし売り裁判記事を並べて以下のようにコメントする。「僕が東急不動産の物件を買うことはないし、賃貸でもやだね。ホテルすら避けるよ。企業体質だから。」

    東急ハンズ過労死裁判と東急不動産だまし売り裁判は東急不動産グループのブラック企業体質を明らかにした事件である。消費者に不誠実な企業は労働者にもブラックである(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』「東急ハンズ過労死と東急不動産だまし売り裁判」)。

    第二に東急ハンズのパワーハラスメント(パワハラ)やサービス残業(サビ残)を問題視していることである。記事には「「残業予算」オーバーでサビ残の嵐」「パワハラマネージャーに罵倒される日々」との見出しがある。

    新聞報道では時間外労働が80時間を超えた点を強調しているものが多かった。それに対して「自分は100時間以上働いている」的な社畜自慢がなされた(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』「東急ハンズ過労死裁判とブラック企業自慢」)。そのような奴隷根性は恥ずべき発想であるが、パワハラやサービス残業が慢性化している点で前提が異なる。

    東急ハンズの親会社の東急不動産では高田知弘係長がトラブルになった顧客女性に脅迫電話を繰り返して逮捕される事件も起きている(林田力『東急不動産係長脅迫電話逮捕事件』Amazon Kindle)。東急不動産グループのパワハラ的体質は根深い。

    記事では亡くなった従業員の「体が、しんどい、しんどい、もう限界や」との言葉を紹介する。従業員は不幸にも突然亡くなった訳ではない。東急ハンズが安全配慮義務を怠り、過労死に追い込んだ。ブラック企業は殺人企業である。

    東急ハンズ新卒社員、パワハラマネージャーから罵倒&サビ残の日々で30歳過労死 遺族が一審全面勝訴
    http://www.mynewsjapan.com/reports/1816
    東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
    http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

    ブラック士業被害者は闘い続けなければならなかった。ブラック士業に思い知らせることはできる。
    ブラック士業の態度は極めて悪い。ブラック士業を相手にする場合は二つの袋を持っていなければならないとの皮肉がある。一つは金袋で、もう一つは堪忍袋である。
    ブラック士業被害者の溜め息と涙がブラック士業の法律事務所を湿らせ、陰惨なものにしていた。まるで墓場のように暗く、殺伐とした法律事務所であった。
    ブラック士業被害者は、この世における成功よりも、正義や公正、嘘をつかないことに思いをはせるようになった。ブラック士業被害者の無念さは想像にあまりあった。本人なりの夢や希望があったに違いない。怒りと悲しみのこもった音が人々の胸に響いて止まなかった。
    ブラック士業は長い間の暮らしぶりが透けて見えるような人物であった。ブラック士業の目は光の差さない穴のようであった。反応は全くない。自分の関心事しか気にかけない振る舞いは、まさしく評判通りのブラック士業であった。
    ブラック士業被害者は訴状を握りしめた。それが自分達の未来を切り開くことを願っていた。ブラック士業被害者の瞳の底には煮えるような怒りと悲しみが揺れていた。ブラック士業は権力の虚しさを学び取るべきであった。最後には疲れ果て、沈むことになると悟るべきであった。ブラック士業被害者にはブラック士業の間違いが見えていた。ブラック士業のやり方は詐欺師さながらの卑しさとしか言いようがない。ブラック士業は人間の自尊心を遠慮なく傷つける。ブラック士業被害者は悲しくて喉と胸がつまり、ほとんど息ができない。ブラック士業は本当に人なのだろうか。ブラック士業被害者は自分のため、全ての被害者のために泣いていた。降り注ぐ雨のようにブラック士業被害者の目から涙が流れた。

    『東急不動産だまし売り裁判』には躍動感がある。言葉の一つ一つを正確に使いながらも、自由に筆を躍らせた結果である。東急リバブル・東急不動産の悪質さを追及する主張は爽やかで溌剌として光り輝き、魅惑的な生命力がみなぎっている。『東急不動産だまし売り裁判』は気分を良くする書籍である。読者は蜂蜜を舐めた熊も同然であった。99パーセントの一人として、1パーセントの側である大企業に向けられた林田力の闘いに共感する。
    文章には書いた人の学識や性格、信念が表れる。告発本には武術と似た緊張感がある。『東急不動産だまし売り裁判』の執筆は武士が刀を構えることに匹敵する。その文章は流れる水であり、激流となって読者の心に流れ出す。話さなければ伝わらない真実があり、文字にして残さなければ消えてしまう善意がある。
    『東急不動産だまし売り裁判』は以下の台詞に従った書籍である。「正義が行われることを望むなら、すべてを明らかにするほかない。」(フォルカー・クッチャー著、酒寄進一訳『濡れた魚 下巻』創元推理文庫、2012年、294頁)
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    東急不動産だまし売り裁判3 / 林田力 / 林田力 書評|本が好き!
    http://www.honzuki.jp/book/205784/

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