2013年08月

江東区・世田谷区選挙結果考察

江東区も世田谷区も第三極への支持は高い。政党票に比べて知名度の低い個人票が少ないなど、第三極の支持は組織化されておらず、ムラがある。それだけ第三極の行政改革志向を純粋に共鳴している市民が多いと分析できる。第三極の政治思想に共鳴するが、是々非々で投票しているということである。

この点は市民的支持を得る上では非常に重要である。行政には無駄があることは事実であり、それは改善されなければならない問題である。生活保護などの福祉施策が既得権益化し、不正が存在することも事実である。この点の問題意識を持たずに、バッシングと身構えて公務員労働運動的な論理で反論しても市民の支持は得られない。

江東区と世田谷区の対照的な点は共産党と非共産市民派政党がトレードオフの関係にあることである。共産党が相対的に強い江東区では非共産市民派政党が弱い。世田谷区は逆である。しかも、世田谷区では特定の非共産市民派政党が強い訳ではなく、社民党、緑の党、みどりの風が軒並み伸びている。

尚、非共産市民派政党というカテゴライズは恣意的である。思想的には共産党と社民党は社会主義の点で親和性があり、緑の党、みどりの風は社会主義とは異質である。しかし、現実の市民運動の世界では社民党、緑の党、みどりの風は親和性があり、共産党が異質である。世田谷区の状況は共産党と非共産市民派政党という分類が意味を与えている。

都議選や参院選では共産党の躍進が注目されたが、それは他の市民派政党を削り取る側面がある。逆に社民党・生活者ネットが区長与党を構成し、一定の強さを持つ世田谷区では共産党は削り取ることができずに苦戦する。

これは市民派共闘という命題には頭の痛い問題である。票を奪い合う関係にあるためである。共産党にとっては非共産市民派政党も一緒にしたオール与党批判が合理性を持つ。非共産市民派政党にとっても共産党排除が合理性を持つ。

この第三極的政治姿勢の支持浸透と、共産党と非共産市民派政党のトレードオフという問題に対しては、共産党が適応できている。

第一に共産党は都議選では外環道などの大型公共事業という大きな無駄を攻撃した(林田力『二子玉川ライズ反対運動10』「「コンクリートから人へ」の行方」)。これは行政の無駄に問題意識を持つ人々への回答となった。

第二に共産党は参院選でブラック企業批判に注力した。左派・市民派という狭い世界での椅子取りゲームではなく、もっと別次元の層の支持を集めることに成功した(林田力『ブラック企業・ブラック士業』「ブラック企業と参議院議員選挙」)。

また、ブラック企業という明確な悪を叩くというロジックは分かりやすい。左翼教条主義者ならば悪者を仕立てて叩くという手法はハシズムと同じと眉をひそめるだろう。しかし、社会悪と闘うというロジックは元々左派の武器と言ってもよく、ハシズムが真似したようなものである。社会悪と闘うというロジックは積極的に打ち出すべきである(林田力『東急不動産だまし売り裁判5東京都政』「発表稿」)。

一般に非共産市民派政党は共産党に比べれば柔軟とのイメージがある。しかし、今回に関しては共産党に柔軟性があった。それが選挙結果の明暗となった。
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林田力 東急不動産だまし売り裁判

二子玉川ライズのファーストフード店からに立ち込める悪臭は耐えがたい域にまで達していた。東急不動産だまし売りへの怒りは消えていない。東急不動産だまし売りへのすさまじいまでの怒りは東急リバブル東急不動産に向けられている。東急不動産だまし売りマンションの息がつまるような部屋に比べたら、今の住みかは明るく風通しの良い場所であった。
東急リバブル東急不動産の物件説明は、物件についての重要な事実をカットしたものであった。もし東急リバブル東急不動産が旧約聖書の創世記を説明したならば、リンゴを食べる場面もイチジクの葉を身に付ける場面もエデンから追われる場面もカットしてしまったことだろう。物語の筋が通らなくなるが、売ったら売りっぱなしの東急リバブル東急不動産にとって、そのようなことは知ったことではなかった。
東急リバブル東急不動産、地上げブローカーにゼロゼロ物件業者、脱法ハーブ宣伝屋。こいつらは皆、正直者という希少な人種を見つけるとピッタリくっついて離れない。マンションだまし売りのろくでなしどもの中から、まともな人間を選り分けることは不可能である。
「東急不動産だまし売りは人間のすることではない」「いや、いかにも人間のしそうなことだよ」
「冗談じゃない。絶対に許せない」

林田力 林田力 東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った 二子玉川ライズ反対運動 Amazon アマゾン Facebook Twitter 東急不動産係長脅迫電話逮捕事件 ブランズ二子玉川の複合被害 ツカサネット新聞 記者 リアルライブ 脱法ハーブにNO

参院選東京選挙区・江東区・世田谷区分析

得票率の高低で分類すると以下のとおり。

江東区が世田谷区よりも高い:山口、吉良、たけみ、小倉、桐島

江東区が世田谷区よりも低い:丸川、山本、すずき、大河原

山口(公明)、吉良(共産)、小倉(維新)、桐島(みんな)が江東区では高い点は、都議選や比例区と同じである。すずき(民主)、大河原(元民主で生活者ネット色が強い)が世田谷区で高い点も都議選や比例区と同じである。

自民党や民主党は個人票と政党票(比例票)が拮抗しており、分かりやすい。

公明党は山口なつお氏の個人票が公明党の比例票を上回っている。これは全都、江東区、世田谷区で共通する。山口氏が公明党代表であるという点から説明可能である。

吉良よし子(共産)氏の個人票が共産党の比例票を下回っている。これは全都、江東区、世田谷区で共通する。

吉良氏はワタミキラーとまで呼ばれる目玉候補に成長しており、比例票を下回ったことは意外である。フレッシュな吉良氏に投票しても共産党には投票しないという方が成り立ちそうである。下回った理由として二つの推測が成り立つ。

第一に吉良氏は思い切って若返りした候補であり、それが奏功したと評されているが、それは共産党の前例に反するものであり、ディープな支持層には不満があった。

第二に選挙区では山本太郎氏を投票し、比例区では共産党を投票した人がいた。

第一の推測が正しいならば、政党の変化の難しさを意味する。市民派は共産党に対して「もっと開かれた政党に体質改善しろ」と提言することが多い(林田力『東急不動産だまし売り裁判13選挙』「反共意識の類型」)。しかし、それを真に受けたならば社民党と新社会党の分裂のようなインパクトを及ぼしかねない。開かれた政党に体質改善することが正しいとしても、それをトップダウンで行うならば伝統に照らした反発が生じる。

第二の推測は当選後の山本太郎氏の行動(共産党創立91周年記念講演を聴く)とも符合する。一方で北九州市での山本太郎氏の共産党批判や、選挙期間中の生活の党、社民党、緑の党陣営の好意・支援を踏まえると、無節操にも見える。

山本太郎氏の得票率は江東区では低い。東京全体では4位のところ、世田谷区では2位、江東区では5位である。これも脱原発運動の西高東低を物語る。

特に山本太郎氏は城東地域には縁遠い人とのイメージがある。また、山本太郎氏は放射脳カルト的な言説に批判がある(林田力「山本太郎の立候補に批判」真相JAPAN第134号、2012年12月4日)。それが福島の人々を傷つけているとも批判されるが、城東地域は千葉県とも接しており、程度の差はあれ、福島県民が山本太郎氏に抱く怒りは他人事ではない感覚がある。

大きなミステリーは山本太郎(無所属)票に対応する比例票である。潜在的支持政党である生活の党、社会民主党、緑の党、みどりの風以上の票を集めている。山本太郎氏の当選は脱原発派にとって明るい話題と位置付けられているが、山本氏の投票者が全て彼の主義主張を理解した上での投票であるならば、比例区の開票結果も別のものにならなければおかしい。結局は「有名人だから」であり、山本氏の当選は民主主義の敗北とも位置付けられる(林田力『東急不動産だまし売り裁判13選挙』「参院選・江東区分析」)。

小倉淳氏(維新)と桐島ローランド氏(みんな)の得票は所属政党の比例票と比べて著しく少ない。これは政治家としての知名度・実績不足や準備不足で説明できる。
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参院選比例区・江東区・世田谷区分析

得票率の高低で分類すると以下のとおり。
江東区が世田谷区よりも高い:共産、みんな、公明、維新、生活
江東区が世田谷区よりも低い:自民、民主、社民、緑の党、みどりの風
都議選でも候補者を擁立した政党については、江東区と世田谷区の傾向は合致する。
江東区の共産党は世田谷区よりも高いが、全都には及ばない。共産党は全都では2位であるが、江東区でも世田谷区でも2位は、みんなの党である。共産党は江東区・世田谷区共に3位である。
みんなの党と維新の会は江東区も世田谷区も全都よりも高い。
緑の党、みどりの風は世田谷区の方が高い。これは脱原発運動の西高東低を反映している。
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東京都議選・江東区・世田谷区分析

得票率の高低で分類すると以下のとおり。

江東区が世田谷区よりも高い:公明、みんな、共産、維新

江東区が世田谷区よりも低い:自民、民主、生活者ネット、社民

自民党と公明党の強さは両区ともに安定している。

みんなの党・維新の会の第三極は、江東区が多い。みんなの党の江東区での強さは2012年12月の総選挙で小選挙区を制した柿沢未途・衆院議員の地元であることが影響している。一方で維新の会も健闘しており、江東区民の政治意識に第3極的な改革志向が強いことを示している(林田力『東急不動産だまし売り裁判13選挙』「東京都議選・江東区選挙区分析」)。

柿沢議員は2013年8月23日、みんなの党を離党した。野党再編を志向する柿沢議員と、党存続を重視する渡辺喜美代表の対立とされる。柿沢議員の離党の今後の影響が注目される。

共産党は世田谷区の得票率が江東区の約半分である。これが江東区と世田谷区の比較で最も顕著な相違である。両区の差異の要因として以下が分析できる。

第一に共産党が強いとされる下町という江東区の地域性が影響している。

第二に生活者ネットと社民党の支持層の動向である。生活者ネットと社民党は世田谷区で候補者を擁立しているが、江東区で擁立していない。その票が江東区では共産党候補に流れたとの推測も成り立つ。

世田谷区では仮に民主党と維新の会が候補者を一本化していたならば、民主党と維新の会が議席を獲得し、共産党候補は落選していた。無論、これは単純計算であって、現実には候補者個人を応援する支持者もいる。一本化できないという事実が一つの結論であって、強引に一本化しても票が加算されるとは限らない。
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控訴審 (東急不動産だまし売り裁判)
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林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』
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