2013年12月

最高裁上申書

遺族補償給付不支給処分取消等
最高裁判所第2小法廷御中
上申書
私は都政わいわい勉強会イン東部地区実行委員会の一員として「ブラック企業・ワーキングプアを考える」を12月1日に東京都江東区で開催しました。そこで若者を過労死に追いやるブラック企業の過酷な労働実態について学習しました。最高裁判所におかれましては、ブラック企業の過酷な実態を直視して下さりますようお願いいたします。
ブラック企業が社会問題になっています。ブラック企業は流行語トップテンにノミネートされました。ブラック企業と戦うドラマ『ダンダリン労働基準監督官』が放送されました。自民党代議士も『ブラック企業は国賊だ』という書籍を刊行しました。
ここまでブラック企業が大きな問題になった理由は、ブラック企業が日本の将来を担う若者を使い捨てにするからです。多くの若者がブラック企業の長時間労働やサービス残業強要、パワハラによって過労死や就労不能に追い込まれています。本件も異常な働かせ方によって亡くなった、つまり過労死です。高々三ヶ月の休職で蓄積疲労が回復するという東京高裁判決はブラック企業の実態を無視しています。生体リズムを破壊された労働者が3ヶ月間休めば慢性疲労が回復するという科学的根拠はありません。それは実際に母親の証言でも裏付けられています。労災認定基準の専門部会は半年前の過労状態の評価を行っており、疲労の蓄積を半年以内に限定しないとした広島高裁判決も確定しました。東京高裁が基本的事実を確認することなく、半年以前の疲労の蓄積を否定したことは明らかな違法です。東京高裁判決は事実誤認であり、理由不備、理由齟齬の違法がある。
何故、多くの事件が上告されるのか。それは下級審の審理が不十分であり、到底当事者の納得できる判決ではないためです。中野相続裁判も、その一つです。過労死裁判は医師らの意見書を排斥し、中野相続裁判は茶道教授者らの意見書を排斥した上での判断であり、証拠に基づかない憶測に過ぎません。意見書は各々の専門的知識な経験から結論を導いているものであり、当然審理されるべきです。ともに結論ありきの推論による判決であり、是正されなければなりません。最高裁には最高裁の役割があると言われるかもしれませんが、数多くの訴訟当事者の現実に不満や怒りに向き合うことも必要です。事実を認めない不当判決が社会から支持されることはありません。
最高裁は人権擁護の最後の砦です。高裁判決の誤りを見抜き、上告を受理し、公正な審理によって、27歳の若さで命を奪われた若者の真の死因を明らかにされることを強く要請します。一日も早く労災を認めていただきますよう上申いたします。最高裁判所は国民の常識に基づいた判断をしていただくよう求めます。

ブラック企業を都知事選の争点に

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#貧困 #過労死 #都知事選 #ブラック企業 東京都知事選ではブラック企業を争点にすべきである。ブラック企業は若者にとって切実な問題である。東急ハンズ心斎橋店員は長時間労働、サービス残業強要、パワハラで過労死した(林田力『東急不動産だまし売り裁判20東急ハンズ過労死』Amazonキンドル)。ブラック企業は流行語大賞のトップテンにランクインした。ブラック企業と戦うテレビドラマ『ダンダリン労働基準監督官』も放送された。
ブラック企業は右も左もない国民的課題である。現実に自民党代議士も『ブラック企業は国賊だ』との書籍を出している。ブラック企業のような社会悪を許せないという正義感を保守思想は有している。その正義感は生活保護不正受給は許せない、組合活動ばかりで働かない公務員は許せないという正義感にもつながる。それ故に左翼は敵視する傾向があるが、ブラック企業批判ならば取り込むことが可能である。現実に参院選で日本共産党はブラック企業批判で躍進したが、そこには衆院選で日本維新の会に投票した有権者の支持があった。保守派もYESという、多数派が賛成する政策を優先する。
現実に市民派候補が当選したとして、現在の東京都議会でどこまでできるか、という問題がある。ブラック企業対策条例ならば、どの党も建前は批判できない。市民派知事の実績になる。特定秘密保護法反対など国政への打撃しか考えていないならば別であるが、それだけでは都知事にならない。
一方でシニア世代などにはブラック企業という表現に対して違和感を抱く向きもある。もともとブラック企業はネットスラングとして広まった言葉であり、ネット文化に馴染みのない層が違和感を抱くことは当然である。重要なことは苦しむ若者の側に近づく姿勢を持つか否かである。現実に労働組合も革新政党も若者離れに悩まされてきたが、ブラック企業という言葉を使用することで支持を広げている。大企業の内部留保云々と演説しても聞いてもらえなかったが、ブラック企業批判をすれば立ち止まって聞いてもらえたという例はいくらでもある。選挙では誰にどのようなアプローチでコミュニケーションするかが問題である。
マルクス主義者にとって資本が労働者を搾取することは自明である。過去の大学生は政治でも経済でも歴史でもマルクス主義を学んだかもしれない。しかし、今は異なる。労働者搾取企業と言ったところで全く響かない。マルクス主義を学べと上から目線で押し付けるならば左翼は嫌われるだけである。だから右傾化にも理由がある。庶民はインテリ左翼の上から目線に本能的に嫌悪感を有している。
これはマルクス主義を否定するものではない。むしろ、オルタナティブに見られるコミュニティビジネス的な傾向に懸念がある。それはマルクスがとうの昔に否定した空想的社会主義の議論が完全に当てはまるケースもある。少なくとも入口は相手の目線に立たなければ耳を傾けてもらえない。

東急不動産係長脅迫電話逮捕

#東急不動産だまし売り裁判 社会の普遍的価値や人類の良心に反する東急不動産だまし売りを繰り返せば、どれほど規模が大きくても一流企業の評価を受けられない。
ブラック企業やブラック士業は飽くことを知らない渇望によって心を蝕まれている。ブラック企業やブラック士業は自分が人と人の間に存在していることを忘れている。
東急不動産(金指潔社長)の社員(ソリューション営業本部係長・高田知弘)がコンサルティングのクライアントに嫌がらせ電話を繰り返したとして2010年8月18日に逮捕された。
堺区検は9月3日、大阪府迷惑防止条例違反で略式起訴し、堺簡裁は同じ日に罰金20万円の略式命令を出した。
被害者は大阪府堺市のホテル運営会社の女性社長である。運営会社は2009年10月、東急不動産とコンサルタント契約を締結したが、契約内容や支払いに関してトラブルになっていた(「東急不動産係長、女性社長に無言電話で逮捕」読売新聞2010年9月3日)。
東急リバブル東急不動産は隣地建て替えという不利益事実を隠して新築マンションをだまし売りした。東京地裁は消費者契約法違反を認定し、売買代金の返還を命じた(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』)。
東急リバブルは迷惑隣人の存在を説明せずに住宅を仲介した。大阪高裁は重要事項説明義務違反で損害賠償456万円の支払いを命じた(「「子ども嫌いの隣人」知らせず住宅販売 業者に賠償命令」朝日新聞2004年12月03日)。
東急リバブルは旧日本郵政公社から評価額1000円で取得した沖縄東風平(こちんだ)レクセンターを約1カ月後に学校法人に4900万円で転売した(かんぽの宿疑惑)。
東急電鉄・東急不動産は東京都世田谷区の再開発・二子玉川ライズでビル風など住環境を破壊している。
東急ハンズ心斎橋店員は長時間労働やサービス残業強要、パワハラで過労死した。神戸地裁は東急ハンズに高額の損害賠償を命じた。東急ハンズはブラック企業大賞にノミネートされた。
東急百貨店は世田谷区の認知症女性に次々販売した。東京地裁は一部について認知症発症後の売買契約だったと認めて購入代金約240万円の返金を命じた。東急百貨店は「日本の和紙のルーツである韓紙」との歴史捏造・韓国ゴリ押しも批判された。
東急ストア戸塚店ではアルバイトがグレープフルーツやリンゴを口にくわえた写真をツィッターにアップして炎上した。バカッター事件である(「東急ストア/戸塚店のアルバイトが不適切な画像をネットに公開」流通ニュース2013年9月3日)。
東急ホテルズは百種類以上のメニューで食材偽装した。東急ホテルズは新聞社の取材や自治体の調査に偽装隠しをした(「徳島東急インは阿波牛を偽装 隠ぺい疑惑も浮上」スポニチ2013年11月8日)。

『神の名はボブ』は神が現代風の若者ボブで、人間の女性に恋をするという設定の小説である。ボブは非常に身勝手な人間である。物語の中でボブが成長する展開が容易に予想されるが、中々そのような展開にならない。
この神はキリスト教をベースとしているが、設定の妙に脱帽である。神は自分に似せて人間を造ったとされるが、これは現実の人間の道徳性が低いことの説明がつく。本書の設定は多神教世界で、神々の世界は非常に人間臭い。ソドムを滅ぼすなど旧約聖書に記された怒れる神の行為はボブの気紛れな悪戯である。
私は過去にイエス・キリストに現代生活を送らせる『聖お兄さん』のような漫画は日本ならではの作品と指摘したことがある。一神教の価値観の社会で本書のような作品が登場したことに新鮮な驚きを覚える。

フード左翼とフード右翼

速水健朗『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書、2013年12月)は食生活の面からフード左翼とフード右翼に分類する。フード左翼は「有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「ローフーディズム」など自然派の食を愛好する人々であり、フード右翼は「コンビニ弁当」「ファストフード」「メガ盛り」「チェーン系290円居酒屋」など産業化された食を愛好する人々である。本書では日本社会がフード左翼とフード右翼に分断されていると主張する。

興味深い点は貧困問題に対するフード右翼・フード左翼の位置付けである。フード右翼の支持によって食が安くなることは貧困をなくし、食の民主化を進めることになる。逆にフード左翼は富裕層に偏り、余裕のある人の道楽という側面がある。先進国が有機農法を進めると世界の飢餓が進行するという側面がある。左翼は反貧困の側にいると自称するが、フード左翼の実態は逆である。

これは現実の左翼の矛盾と重なる。フード左翼という視点から左翼の矛盾が見えてくる。フード左翼は福島産農産物の忌避などカルト性が顕著であるが、左翼そのものも外から見るとカルト的な面がある。結局のところ、ブラック企業や住まいの貧困という現実に苦しむ人々の琴線には全く響かない。

これは左翼が低迷した原因である。今の左翼に若者が魅力を感じないことも当然である。現実に労働組合や革新政党はブラック企業という言葉を使い出すことによって支持を広げることができた。観念的な労働者搾取や貧困論に逃げず(自分達は唯物論であり、観念論ではないという的外れの反論をしてくるだろうが)、ブラック企業や住まいの貧困の現実認識を深める必要がある。

一方でフード右翼には資本主義・消費社会に乗せられているだけという側面がある。威勢のいいことを言っても、対米従属から踏み出さない「雇われ右翼」や根性論だけのヤンキー保守という右翼の矛盾と重なる。本来ならば右翼の側こそ「地産地消」「スローフード」を掲げるものではないか。

さらに重要な問題として、フード右翼がブラック企業を支えている面もある。フード右翼の支持する食が閉鎖的な業界の横並び慣行を打ち破る革新的経営によって低価格で一定の品質を達成しているならば結構なことである。そのような肯定的な面がある一方で、労働者の低賃金・長時間労働によって成り立っている現実がある。典型的なブラック企業と目されるワタミも飲食店である。

ブラック企業は労働者を搾取するだけでは終わらない。労働者を酷使して消費者には良質なサービス提供は成り立たない。ワタミでは「語らい処 坐・和民」三軒茶屋駅前店が20名の発症者を出すノロウイルス食中毒事故を起こした上に隠蔽工作まで行った(林田力「都知事選出馬の渡辺美樹・ワタミ会長の経営の評価」PJニュース2011年2月21日)。ワタミの介護では死亡事故が複数件起きている。

ここにおいてワタミ不買運動の声があがっている。フード右翼が資本主義やブラック企業に飲み込まれないために不買運動の精神が有効である。消費が消費者の主体的選択であることを認識し、責任を持った消費をする。これはカルトに洗脳されているようなフード左翼にも該当する。
http://hayariki.net/tobu/milk.html
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林田力Hayashida Riki
Food Scandal of Tokyu Hotels eBook: Hayashida Riki: Amazon.com.mx: Tienda Kindle
http://www.amazon.com.mx/dp/B00HE7PDJA

アンパンと牛乳

反貧困ネットワーク代表などを務める宇都宮健児(宇都宮けんじ)氏が東京都知事選挙への出馬意思を表明した。宇都宮氏の人間性が分かるエピソードに「アンパンと牛乳」というものがある。これは広めたいエピソードである。

「アンパンと牛乳」は雨宮処凛氏が宇都宮氏と会った時のエピソードである。宇都宮氏は「おもむろに持参したコンビニの袋からアンパンと牛乳を出し、食べ始めた」という。それを見た雨宮氏は「この人は、本気でいい人に違いない。私は一瞬で宇都宮弁護士を信頼し、なついた」と述べる。

このエピソードは2012年選挙当時も良いエピソードであり、是非とも広めようという話であったが、2014年は一層広める価値がある。

ちょうど速水健朗『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)という書籍が2013年12月に刊行されたばかりである。この書籍では食生活の面からフード左翼とフード右翼に分類する。フード左翼は「有機野菜」「地産地消」「ベジタリアン」「ビーガン」「マクロビ」「ローフーディズム」など自然派の食を愛好する人々であり、フード右翼は「コンビニ弁当」「ファストフード」「メガ盛り」「チェーン系290円居酒屋」など産業化された食を愛好する人々である。

興味深い点は貧困問題に対するフード右翼・フード左翼の位置付けである。フード右翼の支持によって食が安くなることは貧困をなくし、食の民主化を進めることになる。逆にフード左翼は富裕層に偏り、余裕のある人の道楽という側面がある。先進国が有機農法を進めると世界の飢餓が進行するという側面がある。左翼は反貧困の側にいると自称するが、フード左翼は逆である。

これはフード左翼だけの問題というよりも現実の左翼の矛盾と重なる。フード左翼という視点から左翼の矛盾が見えてくる。フード左翼は福島産農産物の忌避などカルトが顕著であるが、左翼そのものも外から見るとカルト的な面がある。結局のところ、ブラック企業や住まいの貧困という現実に苦しむ人々の琴線には全く響かない。

これは左翼が低迷した原因である。今の左翼に若者が魅力を感じないことも当然である。現実に労働組合や革新政党はブラック企業という言葉を使い出すことによって支持を広げることができた。観念的な労働者搾取や貧困論に逃げず(自分達は唯物論であり、観念論ではないという的外れの反論をしてくるだろうが)、ブラック企業や住まいの貧困の現実認識を深める必要がある。
http://hayariki.net/tobu/milk.html
この点で「アンパンと牛乳」のエピソードは強烈である。コンビニで購入したアンパンと牛乳を食べる点はフード右翼的である。ブラック企業や住まいの貧困に苦しみ、左翼の欺瞞性に違和感を持つ若者も支持できる。雨宮氏も右翼から入り、日本社会の生きづらさという問題意識を持ち続け、そこに右も左もないというスタンスである。このような異色の立場だから「アンパンと牛乳」というエピソードにも気づくのだろう。
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林田力Hayashida Riki
Food Scandal of Tokyu Hotels [Edicao Kindle]
http://www.amazon.com.br/dp/B00HE7PDJA
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