2014年07月

希望の通信 Vol.1

希望の通信 Vol.1 2014年8月1日
今月のテーマ 集団的自衛権
既に先月の7月1日、安倍内閣が行使を認めてしまった集団的自衛権。
いったい何が問題なのでしょうか。国際法的に調べてみました。
第二次世界大戦後、この様な悲惨な戦争は起こしてはいけないという反省の下で国連が創られ、その規約として国連憲章が作られました。そこでは国家が武力を行使する事を禁じ、「国際の平和及び安全を維持すること」が第一の目的として挙げられています。
紛争は安保理主導の集団安全保障による非軍事的な制裁による解決を主とし、国連が必要な措置をとるまでの暫定措置として自衛権を認めました。また、自力だけでは対抗できない中小国を共同で防衛するための特例として国連憲章第51条に集団的自衛権を定めました。
<武力攻撃を受けた場合>
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↓この間だけ個別的自衛権、集団的自衛権に基づく武力行使OK→内容を国連に報告
国連が必要な措置をとる

ちなみに
自国が攻撃を受ける−個別的自衛権
他国で自国民が攻撃を受ける−武力は使わず、速やかに退避
      PKO活動中の自衛隊やNGO職員、国連職員は国籍問わず国連が警護する。
他国で同盟国が攻撃を受ける−集団的自衛権

過去の集団的自衛権の行使の例を見ると、1958年にヨルダンが英国に援軍を要請した例から1956年のソ連のハンガリー侵攻や米国のベトナム戦争など集団的自衛権を逸脱していると批判された例もあります。
世界のどの国よりも厳しい平和憲法を持つ日本では、この集団的自衛権を使うことは海外で武力行使する事を意味し、憲法9条に違反するとして「権利は持っているが使えない」とされてきました。それを今回安倍さんが日本も使えるよう閣議決定したのです。
今現在クリミア併合やマレーシア機撃墜をめぐりロシアたたきが強まっています。パレスチナではイスラエル軍がガザの病院や国連学校を砲撃しています。
なぜか安倍さんは集団的自衛権の同盟国に米国を想定していますが、その米国が参戦した場合、日本も参戦すべきなのでしょうか?(文責:小林)
参考資料:松葉直美「集団的自衛権の法的性質とその発達」国立国会図書館調査及び立法考査局、国民安保法制懇HP、伊藤真ブログ、東京新聞

商店街で皆さんに聞きました。
集団的自衛権賛成or反対? in 亀戸十三間通り
賛成13人
・行使できるようにすべき。当然だ。
・石油輸送を守ることは必要。
分からない13.5人
反対111.5人
・戦争への道筋になるので反対
・守ってきたものを崩せないので反対
皆さん、ご協力ありがとうございました。
8/3は足立区の千住旭町商店街にお邪魔します。

亀戸十三間通り商店街ってこんな街
昔ながらの甘栗屋さん 甘栗プリンもあるよ
テレビでもお馴染みの割烹やさん 亀戸大根あさり鍋が人気だそう
揚げたて自慢のから揚げ屋さん

希望のまち東京in東部(共同代表:林田力)
http://www.hayariki.net/tobu/

希望のまち東京イン東部書籍

希望のまち東京イン東部の資料(バインダー、キングファイル)一覧です。
対話の会in足立1〜4回、5〜8回、9〜12回、13回以降
新聞記事スクラップ全28冊、平成23年7月7日以降
討論レジュメ
都政・区政
チラシ・ビラ他
宇都宮けんじ・都政
原発国民投票記事・他
特集
ガレキ・FoEジャパン・たんぽぽ舎
緑の党1、2
チラシ・ビラ
裁判
二子玉川問題
江東区政
開発問題
都議・政党
プロメテウスの罠・東電コスト

東京都江東区東陽の希望のまち東京イン東部事務所に新しい書籍が入りました。
朝日小学生新聞『クジラQ&Aブック』
朝日中学生ウィークリー『もっと知りたいクジラブック』
財団法人日本鯨類研究所『捕鯨問題の真実』
財団法人日本鯨類研究所『クジラの調査はなぜやるの?』
安全保障と危機管理15号、17号

マルクス・アホダラ教

マルクス・アホダラ教という表現は戦後日本の通俗的マルクス主義の問題を的確に風刺しており、言い得て妙である。戦後日本政治の根本的な問題を挙げるならば官僚支配と土建国家である。これらは長らく問題と認識されていたが、今に至るも克服されていない。これらを体制側が維持しようとすることは当然であるが、体制批判の側もマルクス・アホダラ教に侵されて本気で批判していなかった。それが官僚支配と土建国家が永続した一因である。

通俗的マルクス主義は市場の不信を徹底しているために、官僚の経済主導への問題意識が低くなる。新自由主義のような異分子に対しては頑強に抵抗するが、官僚支配や土建国家には微温的な態度になる。結局のところ、戦後日本では体制内批判派の通俗的マルクス主義と体制派のケインズ主義の同盟が成立していた。

通俗的マルクス主義と無縁の民主党が自民党政治の代案として政治主導や「コンクリートから人へ」を掲げたことは偶然ではない。これは通俗的マルクス主義では出てこない思想である。民主党政権の結果から民主党の内実を批判することは容易であるが、このような思想が掲げられただけでも点で大きな意義がある。たとえ看板だけ掲げただけであっても、通俗的マルクス主義に比べれば大きな進歩である。

通俗的マルクス主義が必死に批判する新自由主義も、官僚支配や土建国家を批判する点では進歩的な側面を持つ。新自由主義が改革派であり、通俗的マルクス主義は旧体制派・既得権益擁護者に映る。現代日本では体制に不満を持つ人が多いにも関わらず、本来ならば不満者を吸収すべき左翼は衰退している。それは通俗的マルクス主義が官僚支配や土建国家の根本的な批判になっていないことが一因である。

この点は世代間ギャップも大きい。マルクス・アホダラ教は「高度経済成長期は良かった、今の新自由主義的改革が社会を悪くした」という意識が強いように見える。それは戦後体制そのものが世代間不公平を生み出したとの批判的視点が欠ける。まさに既得権擁護者に映る。

マルクス・アホダラ教批判はマルクス主義そのものへの批判ではない。マルクス自身が「計画経済がいい」と言った訳でもない。戦後日本での通俗的マルクス主義の現れ方を問題視している。官僚支配や土建国家を否定するという問題意識を持ってマルクスを読み解くことは有意義なことである。それは大いにやってもらいたい。

しかし、マルクスの読み直しは決して容易なことではない。マルクス主義の名の下に計画経済の全体主義体制が存在したという事実がある。ソ連型社会主義が真のマルクス主義ではないと批判することはできる。

しかし、戦後の通俗的マルクス主義がソ連型社会主義を批判できていたかは疑問なしとしない。ソ連や中国の実態を知らなかったと言い訳は可能かもしれないが、通俗的マルクス主義にソ連型社会主義を批判する思想的な内実があったとも思えない。日本の官僚支配にすら切り込めない通俗的マルクス主義にソ連の全体主義を批判する深みがあるとは思えない。

もし冷戦期からソ連共産党や中国共産党を批判していたマルクス主義者ならば、マルクス主義からの官僚支配・土建国家批判の可能性が出てくるかもしれない。そうでないならばマルクス主義からの脱却を志向することが自然になる。
http://www.hayariki.net/poli/marx.html
--
林田力(『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者)
http://www.hayariki.net/
http://hayariki.zero-yen.com/

ディビッド・ハーベェイ

希望のまち東京イン東部事務局長が「地域を変えることの意義・ディビッド・ハーベェイに触発されて」を発表した。ハーベェイという地理学者(マルクス主義者)の理論から地域を変える意義を説明した。
従来の資本論理解では、価値増殖(搾取)が生産過程で行われるという理解から、生産手段の社会化や職場が主戦場という発想になった。しかし、現実の経済は金融資本や流通資本が生産資本を支配している。そのために個人的な見解と断りながらも、生産手段の社会化や職場を変えるだけでは社会を変えるイメージとしてリアリティがないと問題提起する。これに対してハーベェイは資本によるアーバナイゼーションという概念を提示する。これは資本に都合のいい都市空間を創出するものである。その例を二つ挙げる。
第一に自動車資本による公共部門の買収と、その後の廃止である。これによって車が必要な社会にしてしまう。
第二に再開発による過剰生産物の一時的な解決である。建設資材だけでなく、オフィスや住宅開発に付随して耐久消費財などの需要を創出する。
ここから都市をめぐる闘いは階級闘争の側面を有し、理論的にも地域からの運動は重要と結論付ける。

豊臣秀吉の系図学

林田力書評。『豊臣秀吉の系図学』は豊臣秀吉の系図を調べた書籍である。その結論はサブタイトルが示している。秀吉の先祖は近江に縁があり、鍛治に縁があり、さらに遡れば渡来人が登場する。秀吉は平民から天下人に成り上がった人物であるが、その祖先にも歴史がある。祖先のない人物はいないと再確認させられる。
豊臣秀吉の家臣団は加藤清正らの武断派と石田三成らの文治派の対立が有名である。これは尾張時代の古くからの家臣と近江長浜で新たに召し抱えられた家臣の対立と分析されることも多い。しかし、本書の指摘するように近江に地縁があるならば古くからの尾張派と新参の近江派という分析は一面的になる。
尾張の百姓の子とされた秀吉が近江にルーツがあったというと随分離れた感覚がある。中部地方と近畿地方という現代の地理区分の感覚があるためである。しかし、近畿地方の滋賀県と中部地方の岐阜県は接しており、県境の村同士の距離は近い。上からの行政区画で見てはならないことに気づかされる。
秀吉の一族が鍛治と縁があるという点も興味深い。旧来の歴史学では支配者の武士と被支配者の農民という一面的な視点が強いが、権力に服しない様々な職能があった。ジブリ映画『もののけ姫』の世界である。そのような異能集団が秀吉というユニークな存在の背景にあったと考えると面白くなる。
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