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インターネット動画放送局・日本海賊TV「金八アゴラ」は2017年10月4日、解散総選挙などの話題を取り上げた。コメンテータは小野寺通(緑のハーモニー調布代表)、小林哲雄(小林ビルオーナー)、田淵隆明(公認システム監査人)、石川公彌子(政治学者)、林田力(希望の塾第一期生)。司会は須澤秀人(日本海賊党代表)。

私は「今週の江東区」第2回「中央防波堤埋立地の領土問題調停案」を取り上げた。ここで使用した資料は林田力TV第4回「中央防波堤埋立地の領土問題調停案」(日本海賊TV 2017年10月3日)でスライドショートしている。

番組では希望の党が民進党の予定候補を選別したことについて評価が分かれた。私は以下のように指摘した。民進党が2017年9月28日の第50回常任幹事会で決めたことは、公認候補を立てず、出馬希望者は個々に希望の党に公認申請することである。希望の党が民進党予定候補をまとめて引き受けるという話はない。希望の党が公認したい人を公認することは自由であり、信義に反するものではない。

排除という表現に引っ掛かりを覚える向きもあるが、民主党も排除の論理で出発した歴史がある。何より大組織を向こうに回して当選した小池百合子都知事の新しさに期待した向きには希望の党が既成政党に飲み込まれるならば失望する。それ故に排除という表現は、むしろ好感を高めている。

番組では「だまされる側が悪い」との考えが批判された。私も東急不動産だまし売り被害者として、そこは全面的に支持する。東急不動産だまし売りはパンフレットなどで採光や眺望、通風などの利益となる事実を明記しながら、隣地建て替えという不利益事実を明記しないことが問題である。

ここから、だまさされたと言えるためには常任幹事会で全予定候補が希望の党の公認になると約束されていたならば問題になる。ところが常任幹事会の決議は個々人が希望の党に公認申請するというものであった。表向きはそうであるが、裏では別の話になっていたという主張が通るだろうか。それは透明性を重視し、裏取引を嫌う東急不動産だまし売り裁判原告の好むところではない。

また、番組では個人主義と集団主義の議論にも気付きがあった。私は個人主義の立場から議論するが、集団主義側の反論に噛み合わないものを感じることがあった。それは助け合いの価値である。自立した個人が相互主義の下で助け合うことは喜ばしいことである。選択と集中は分業による協力関係があって成り立つ。自給自足の状態では選択と集中は困難である。

助け合いは個人主義を否定するものではなく、協調主義か孤立主義か、または協調主義か競争主義かという別の論点になる。もし孤立主義を批判したいならば、そこで対立することはないが、個人主義の問題意識とは噛み合わない。助け合いに相互主義が成り立つならば結構である。しかし、一方だけが我慢を強いられたり、奉仕を強いられたりする関係は公正ではない。ところが、再配分という形で相互主義の逸脱を積極的に肯定する議論がある。集団主義の議論は相互主義の助け合いと再配分をごっちゃにして都合の良い時に都合の良い物を持ち出す御都合主義に陥りやすい。論点の明確化の必要性を感じた。
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■ 林田力 Hayashida Riki
■■ 『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者
■■◆ http://www.hayariki.net/