福井県坂井市では動物販売業者が犬猫約400匹を過密状態で飼育・繁殖し、「子犬工場(パピーミル)」状態にしていた。犬と猫を狭いケージに入れたり、コンクリートブロックのマス内に50匹以上の過密状態で入れたりし、悪臭がするなどの劣悪な環境で飼育していた。厚生労働省の省令に定める犬の登録申請をしていない疑いや、狂犬病予防注射を受けさせていない狂犬病予防法違反の疑いもある。

公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)は「子犬工場」内部や、飼育員が給餌する様子を撮影した写真や動画を一般公開し「明らかな虐待」と訴えてきた。2018年3月1日には告発状を提出し、県警は26日に受理した。福井県警坂井西署は動物愛護管理法違反(虐待)や狂犬病予防法違反容疑で、業者と飼育員を近く書類送検する方針を固めた。地検に判断を委ねる「相当処分」の意見を付けるとみられる(「「子犬工場」業者、近く書類送検 福井県警、動物虐待容疑などで」福井新聞2018年5月18日)。

ペット引き取り屋が社会問題になったが、それと重なる問題である。福井県では危険ドラッグを密造した危険ドラッグ福井事件が起きた。危険ドラッグも動物虐待も社会問題として重なる。動物虐待業者や危険ドラッグ業者と戦う体制を敷かなければならない。各地で発生している動物虐待や危険ドラッグの実態、原因、手口などを通して相手を知る重要性が高まっている。

写真の子犬達には穏やかな顔つきの犬が全然いない。それだけ凄惨な飼育環境だったと言える。動物虐待業者は氷山の一角である。生体取り引きや繁殖について法律が足りていない。厳罰化が必要である。積極的に摘発すべきである。動物虐待業者を狭い囲いの中に入れて生活させるべきである。動物虐待業者を集めた、すし詰め超過密刑務所が相互主義から妥当である。

業者を監督する立場の福井県は「虐待とは言えない」とした。それでも飼育頭数削減を指導し、飼育犬は163匹まで減ったことを3月30日に把握したという。減らされた犬がどうなったかが気になる。ペット引き取り屋に処分させるならば虐待は変わらない。