池野恋『ときめきトゥナイト 2』(集英社)は母親に噛まれた江藤蘭世に変な体質が生じてしまう。それでドタバタギャグが加速する。

神谷曜子は現実に置き換えると非道なこともしているが、漫画では憎めない。主人公も黒髪のおしとやかそうな外見ながら、結構アグレッシブである。後に第三部で曜子の娘が登場した。第一部の曜子のような雰囲気で、読者から「これぞ、ときめきトゥナイト」との反応があったという。第一部から愛読されている作品である。

新たに魔界の王子が登場する。典型的なボンボンキャラである。主人公に恋するキャラが登場し、恋愛模様を複雑にすることは恋愛物の定番であるが、はっきり言って、お呼びではない。この巻の最後は卑怯な手段を使う。腹の立つ展開である。救いはサンドが諌めることである。上の顔色をうかがうヒラメばかりの現代日本の公務員組織には期待できない。

真壁俊は少女漫画読者にとって人気上位の王子様である。それが不良キャラである点は時代を感じる。一方で真壁俊は群れない点で半グレやヤンキーとは大違いである。ヤンキーが恥ずかしい風俗になった現代人感覚でも真壁のカッコ良さを認めることができる。