警視庁の男性警部ら4人が捜査でGPS(全地球測位システム)を使用したにもかかわらず、使用を否定した嘘の証言をしたとして2018年11月30日に書類送検された。書類送検されたのは、警視庁第6方面本部所属で当時捜査3課の刑事だった男性警部(51)、捜査3課の男性巡査部長(33)、荏原署の男性巡査部長(29)、上司だった目黒署の男性警視(57)(「「GPS不使用」と偽証容疑=警部ら4人書類送検―警視庁」時事通信2018年11月30日)。

警部らは2014年12月に起きた窃盗事件の捜査で、容疑者の車に裁判所の令状を取らずにGPS端末を取り付けるなどした。ところが公判では使用を否定し、偽証した疑いが持たれている(「捜査でGPS「使っていない」とうそ証言 警視庁捜査員ら書類送検」FNN 2018年12月1日)。刑事が裁判に出廷する前、警部は巡査部長の2人に「使っていないで通せ」と指示したという(「GPS不使用と虚偽証言、警部ら4人を書類送検」TBS 2018年12月1日)。

巡査部長の2人は2016年3月までの公判で、弁護人の質問に同端末を実際は使っていたのに「使っていない」などと偽証した疑い。警視は傍聴して偽証を認識したのに適切に対処しなかった容疑(「GPS不使用と偽証指示容疑、警部を書類送検 停職にも」朝日新聞2018年11月30日)。被告に一審で実刑判決が言い渡された後、捜査員の偽証が明らかになった。

嘘をつくことは警察側の証拠全てに信憑性を無くすことである。最高裁では令状がないGPSを使った捜査は違法との判決が出ている。警察は一般に許されていない強力な権利を許されているだけに警察の人間の都合や解釈で勝手に市民個人の権利やプライベートが丸裸にされてしまうことになる。徹底した情報公開が必要である。