J.K.ローリング『ファンタスティック・ビースト』は『ハリー・ポッター』と同じ世界を舞台とした魔法ファンタジーである。ハリポタより前の時代であり、ダンブルドアはまだ校長ではなく、教師であった。海堂尊の桜宮サーガのように物語世界が広がっていく。略称はファンタビ。第一作は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、第二作は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使い』。

ファンタビは動物愛護の要素がある。動物虐待で金儲けするペット引き取り屋などの対極である。一番恐ろしい生物は人間とのセリフは真実を突いている。魔法で街を直すシーンは神々しい。魔法があれば震災復興土建利権のような建設業界の醜さは生まれなくて済むだろう。

巻き込まれた男性がヒロインの役回りとは日本のライトノベルに追従している。金曜ロードショーで2018年11月30日にノーカットで放送した。『ドラえもん』の後に観ると、トランクが四次元ポケットに見える。ラストは『君の名は』のような想像力を掻き立てる余韻がある。

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の舞台はアメリカである。イギリスは魔法省であったが、アメリカは魔法議会である。人民の国にふさわしい。

ハリポタに比べて物足りない点は、スネイプ先生やマルフォイのような面白い敵キャラが存在しないことである。ハリポタに比べると大人の映画のため、ロマンスの描き方は自然である。ハリポタでは「そんなことやっている場合ではないだろう」と感じるシーンがあった。