渋谷は水害リスクの高い場所です。谷という地名が示すように宮益坂や道玄坂に囲まれた谷底であり、雨が降れば水が流れ込みます。
東急東横線渋谷駅の改札は2015年7月24日の雨で浸水しました(「渋谷駅地下が冠水 大雨流れ込む」日本経済新聞2015年7月25日)。渋谷駅地下街も浸水し、出入り口が封鎖されました。
「地下空間が広ければ広いほど、豪雨で下水処理できなかった大量の雨水が集中してそこに流入し、勢いがつけば地下道が「水道管」に成り代わってしまう」(「大雨で水没する東京の繁華街 渋谷駅周辺や日比谷・溜池なども」週刊ポスト2019年6月18日)
渋谷駅周辺は2005年9月の杉並豪雨と同等の雨が降った場合、浸水深が80センチ以上になると予測されています(「豪雨で東京も浸水の危機! 日比谷、渋谷…危険度高い11地点とは?」AERA dot. 2019年7月11日)。
対策として地下に雨水貯水槽を作りました。これによって水害リスクは軽減されます。但し、施設が許容できるレベルは1時間に75ミリまでです。2013年7月23日には東京都目黒区や世田谷区で1時間に約100ミリの雨を記録しています(「「1時間に100ミリ」ってどれくらいの雨? / 雨の降り方と災害の危険度」THE PAGE 2013年8月7日)。
また、「施設がカバーする範囲は、渋谷駅の東側、青山通りや宮益坂周辺の27ヘクタールと限定的です」(「JR渋谷駅地下に貯留池が完成 大雨で地下街の浸水被害を軽減」NHK 2020年8月19日)。このため、水害リスクを考慮して渋谷から引っ越す判断には妥当性があります。