戦前を否定した戦後日本で戦前を批判することは決して「自虐」(自分を虐げる)
ではない。戦前の日本を否定的に描いた歴史観を「自虐」史観と受け止める発想は、
自己が戦前の軍国主義的体質そのものであると自白しているも同然である。そのよう
な思想が自衛隊内で幅を利かせているならば、自衛隊が国民を守ることはあり得な
い。
 本書のユニークさは全共闘世代の安保闘争を反米愛国と位置付けている点にある。
新築マンションをだまし売りした大手不動産会社と裁判闘争を続けた記者は左翼側の
人と交わることが多かった。記者のようなだまし売り被害者には左翼の方が共感する
人が多いためである。それでも少しの異論も許容しない教条主義的なところに閉口さ
せられることもあった。そこには左翼が否定する戦前の軍国日本と同じ体質があっ
た。狭量な一部の左翼に比べると安保闘争からも愛国を見出す著者の発想は柔軟であ
る。お互いの思想を知ることの重要性を実感した。
http://www.222.co.jp/netnews/netnews.php/articles/detail/SN/39159
オンライン書店 本やタウン: 本: 東急不動産だまし売り裁判/林田力
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9984737071
リーズナブルにウナギを食べる 吉野家「うな丼定食」
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『カント 信じるための哲学』の感想 林田力
http://www.book.janjan.jp/0907/0907267761/1.php
【テレビ評】「天地人」第30回、「女たちの上洛」
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