患者の点滴が問題なく行われているかは病院の責任になる。病院で点滴の事故が相次いでいるが、これらは病院の管理責任が問われている。
横浜市の大口病院では点滴への異物混入で、患者が相次いで中毒死した。北九州市八幡西区の産業医科大病院では点滴袋に相次いで穴が開けられる事件が起きた。佐多竹良院長らは2016年11月23日に記者会見し、管理態勢の甘さを謝罪した(「点滴用カート20分放置 北九州の産業医大病院 会見で謝罪」西日本新聞2016年11月24日)。
産業医科大病院では2016年11月に看護師が入院中の50代の女性患者に、別の患者に投与した点滴注射薬を再使用していた。2017年1月4日に分かった。病院側は西日本新聞の取材にミスを認めた上で「患者に健康被害はない」としているが、女性患者には当初「ウイルス感染の危険性を完全に否定できない」と説明していた(「使用済み点滴注射薬を投与 患者名記入や廃棄怠る 北九州市の産業医大病院」西日本新聞2017年1月5日)。
山口県下関市宮田町の医療法人元洋会森山病院でも2016年12月2日に点滴袋に穴が開けられ、液が漏れた(「<点滴袋に穴>山口・下関の病院で見つかる 患者に被害なし」毎日新聞2016年12月12日)。
大阪市北区の北野病院でも点滴袋に穴が開いているのが相次いで見つかった。北野病院の7階、産婦人科のナースステーションで2016年12月28日、看護師が入院患者に投与しようと点滴袋を準備していたところ、かすり傷のようなものが付いていて液体が漏れているのを見つけた。2017年1月1日にも、別の患者用の点滴袋に小さな穴が開いているのが見つかった(「液体が漏れて…大阪市の病院で点滴袋に“穴”相次ぐ」テレビ朝日2017年1月5日)。
岐阜県立多治見病院では2017年4月11日、入院中の70代の女性の点滴チューブが外れ、血液が流れ出し死亡する医療事故が起きた。看護師が午後6時半頃に点滴を投与したが、約1時間半後に点滴のチューブが分岐部分で外れていた。女性の血液はチューブ内を逆流していて、既に心肺停止の状態であった。女性が自分で外すことは考えにくいという(「入院患者の点滴チューブ外れ逆流した血液流れ出す 70代女性失血死 岐阜県立多治見病院」東海テレビ2017年11月25)。
立正佼成会附属佼成病院では患者の長男が患者の経鼻経管栄養の流入速度を速める事件が起きた。これも病院の管理の問題である。想定外との言い訳は責任放棄である。