白井カイウ原作、出水ぽすか画『約束のネバーランド 6』(ジャンプコミックス、2017年)は遂に世界の謎が明かされる。私は「鬼が突如現れて人類文明を滅ぼした」という予想をしていた。そのために意表を突かれた。予想以上に絶望的な内容である。

しかし、主人公達は即座にポジティブシンキングで方針を打ち出しており、読者を衝撃の余韻に浸らせる余裕を与えない。これは展開上、良いことなのだろうか。折角、予想できないような設定を明らかにしたのだから、もっと引っ張っても良かったのではないか。

主人公のポジティブシンキングは度が過ぎれば物語の現実味を失わせる。ただでさえ、この巻では御都合主義的な「お助けマン」が登場している。本作品は高度な頭脳戦という『DEATH NOTE』などの系譜に属する作品である。単純なバトルとは異なる新しさが魅力である。前向きな性格の主人公が頑張って困難に立ち向かえば道は開けるという昭和の根性漫画のようになってしまったら面白くない。

但し、「お助けマン」は単に主人公にとって都合の良い存在ではなく、別の思惑から主人公達を助けていた。それは人間にとって恐ろしい思惑である。主人公達が目的を達成したら、敵となって現れることになる。そこまで物語が続くか気になるところである。