林田力 ブログ

マンション問題や警察不祥事、書籍や漫画の書評など。書籍『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』著者。マンションだまし売り被害者。東急不動産消費者契約法違反訴訟原告。みんなの未来(あした)を守る会代表。江東住まい研究所長。マンションだまし売りや迷惑勧誘電話、貧困ビジネス、危険ドラッグのない世界を目指します。 http://www.hayariki.net さいたま市の話題は林田力@さいたま市桜区ブログ

     林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

    FJネクスト・ガーラ・グランディ木場問題
    http://hayariki.x10.mx/
    東急不動産で買ってはいけない 被害者が語る「騙し売り」の手口
    http://www.mynewsjapan.com/reports/1101

    タグ:進撃の巨人

    諫山創『進撃の巨人(22)』(講談社)は念願の海への到達である。表紙には海辺に立つエレン・ミカサ・アルミンの後姿が描かれる。珍しく爽やかな表紙である。しかし、それでハッピーエンドにはならない。絵が綺麗な分、物悲しくなる。

    エレンの父親のグリシャの手記から深刻な真相が明らかになった。真相を知った政府首脳部は国民に情報公開を行う。これは素晴らしい。日本政府ではできないことである。これだけでも革命が起きて良かったと言える。やはり情報公開は改革の一丁目一番地である。

    『進撃の巨人』の世界は全体のために個人の犠牲を是とする全体主義的価値観が強い。それは人類自体の生存が脅かされている極限状況だから仕方ないという面もあったが、実際は巨人の脅威自体に民を閉じ込めておくという欺瞞があった。

    調査兵団は巨人を一掃することで海に到達した。しかし、巨人は外敵を寄せ付けない意味もあった。巨人が一掃されたことは防衛力が弱まったことを意味する。人間同士の凄惨な戦いになるのだろうか。

    エレンは中二病扱いされる。シリアスな展開の中でシリアスな雰囲気を壊さずにギャグが入る。このような作品は中々ないだろう。

    諌山創『進撃の巨人(20)』(講談社コミックス、2016年)はウォール・マリア奪還最終作戦を描く。ライナーやベルトルト、獣の巨人らが待ち受け、絶望的な状況である。『進撃の巨人』は巨人に対し、なすすべもない人間という圧倒感が話題の作品である。

    物語が進むにつれて人間の反撃も出てくることは当然であるが、巨人そのものが人間の陰謀のような展開になり、圧倒的な絶望感は後退した。しかし、ここにきて再び絶望的な状況になった。知性のない巨人に対抗する術ができても、巨人側も知性で対抗すると厄介である。

    ここでは二人の智将に注目である。智将は現状のリソースで可能な解決策を冷徹に導き出す。そのために自分が犠牲になる必要があれば、それも冷徹に導き出す。謎が明らかになっていけば、ますます活躍が求められるところであっただろうが、無念だろう。

    この巻の戦いは戦時中の日本の特攻を想像する向きもあるが、同視できないだろう。この巻の戦いは、ここを乗り切って地下室の真実に辿り着くための犠牲である。これに対して旧日本軍の特攻は何の戦略もなく人的資源を無駄にするばかりであった。

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