2019年09月

当院では難治性の皮膚疾患に対してエキシマライトという光線療法の機械を導入して治療を

行っております。

対象疾患はアトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、尋常性乾癬、痒疹、

難治性の手荒れ、円形脱毛症などが対象です。


光の照射時間は1分もかかりません。保険適応で3割負担で1回約1,000円です。

従来の薬による治療ではなかなか改善しなかった方にも是非お勧めです。



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現在第2、第4水曜日はフットケア外来を行っております。

第2水曜日は九州よりフットケアアドバイザー岡橋氏と鳥取大学形成外科福岡医師を招聘し、3名でフットケア外来を行っております。外来は予約制になっておりますので、お電話でお申し込み下さい。


「色々な足トラブルの原因」

うおのめ、たこ、巻き爪、外反母趾、足裏・アキレス腱・膝・腰などの痛み、肩こり、首などの痛みなどが対象になります。

これらの多くの原因が(全てではありませんが)、踵(かかと)の骨に原因があることが多いのです。

うおのめは、たこ、巻き爪は皮膚科に通院して削る処置を行っても、完治することはありません。

外反母趾も曲がった指を治すには手術しかありません。手術をしても痛みが取れないこともあります。

それのトラブルには発生する原因があり、それに対する対策が取られていなかったからです。

足(足関節より先)には28個の骨があり、それらは靭帯や筋肉でつながっています。


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踵の骨は⑨の踵骨(しょうこつ)と言います。

人間が歩行する時に一番始めに床に着くのがこの踵骨となります。

この踵骨周辺の靭帯、筋肉が弱いとこの骨がぐらぐらする状態で着地することになります。

踵の骨が内側に倒れる(回内)という状態になります。そうなると、足のアーチが崩れてしまいます。スクリーンショット 2019-09-19 16.46.19
本来このアーチが正しく保たれていたら、色々なトラブルは発生することはありません。

踵(かかと)がぐらついて回内すると、足の先の方ではうおのめ、たこ、まきづめ、外反母趾、足裏の痛みなどが発生します。

踵(かかと)は人間の土台の最も大事な所なので(建物で例えたら基礎です)、それがぐらつくことで、

膝の痛み、腰の痛みが生じます。具体的には足の骨(頸骨、腓骨、大腿骨)が内旋することで、骨盤の

前傾が強くなります。そうなるとその上の背骨の湾曲が強くなり、腰の痛み、張りなどが生じます。それ

が長期続くと椎間板ヘルニアの原因になってきます。

また更に体の上方に行くと、猫背になり、それが元で肩こりなのも生じます。



「足トラブルの治療」

治療としては患部の処置も必要ですが、最も大事なのはフットウエア、要するに履き物です。

履き物を正しく選び、正しく履くことで、ある程度これらを回避する事ができます。

ただ、症状が強い方には更に足に合ったインソールが必要です。

インソールについては色々な物が販売されていますが、多くの市販品は良い物があるとは言えません。

まず、個々の足に合わせて作る必要があるので、出来合いのものでは絶対に治療に使う事はできません。

また、足形を取って作るものもありますが、それはあくまでも静止時の足形であり、歩行という動きには

十分対応できていないと言わざるを得ません。

当院ではまず、受診された患者様の足の状態を診察し、原因の検索(多くの場合が踵骨の回内が原因です

が)、程度の確認、現在履かれている靴の確認を行います。そして、治療として局所の処置、症状再発予

防として、靴の選び方、履き方、インソール等の指導を行います。

踵(かかと)の骨のぐらつき(回内)をとめる事で、痛みなど諸症状は必ず治すことができます。


「足トラブルの予防」

痛くなったら病院受診して治療、と誰もがあたりまえに考えます。

生活習慣病などに対しては予防医学の考えが発達していますが、実は足も同じ考えで、予防が大切なので

す。

当院は皮膚科という性質上、足の診察をすることが少なくありません。

子供から大人まで色々な方の足を見させていただいています。

フットケアを行うようになって驚くことに、小学生でも既に外反母趾の子供もおられるのです。

外反母趾というのはハイヒールを履いていたからなるものではないのです。

遺伝的な要素もあり、そういう方が履き物が悪いせいで外反母趾になっていくのです。

高校生くらいまでなら履き物で変形を治すことができます。

二十歳過ぎると変形を治すことは難しくなりますが、変形をとめる事は可能です。

外反母趾は対処しなければ、必ず進行します。

子供の靴はとても大切なのです。







当院では肥満の方に対してダイエット外来を行っております。

詳細は直接クリニックにお尋ねください。

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