2019年10月

赤ら顔でお困りの女性が多く受診されています。

原因は2つ考えられます。

①女性ホルモンの作用:女性ホルモンには血管拡張作用があります。
それが強く表れる体質的な要素が考えられます。

②化粧、洗顔等のスキンケアの問題
化粧品の刺激というよりは洗顔、クレンジングの時に自分が思っている以上に皮膚に摩擦が
かかっています。それが日々毎日続き、何年も経過すると毛細血管拡張が起きてきます。
また肌質によっては「肌のくすみ」に繋がってきます。

当院ではまずスキンケアのご指導をさせて頂きます。

それでも改善しない場合はレーザー治療にて治療を行っております。


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 治療前(右頬)              治療前(左頬)
 

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     治療後(右頬)              治療後(左頬)

当院ではホクロ治療はレーザー治療と手術(切除)の2つの方法で行っております。


「ホクロの診断」

時々ホクロはガンになるから取ったら駄目、とか逆にガンになるから取ってしまった方がいい?

と聞かれることがあります。


ホクロは色素性母斑と言いますが、色素性母斑がガンになることは無いと考えられています。

ホクロに色形がそっくりな悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚ガンがあります。

あくまでそっくりなだけで、元は全く別物です。


ではなぜホクロがガンになる、といわれているのでしょうか?


おそらく本人はホクロであると思っていたが、それは発生当初からガンであった可能性

がある、という事が1番考えられます。


通常ホクロのガン化という事は考える必要はありません。


ただし、それがホクロなのか、初期の皮膚がんなのかの鑑別は必要です。

皮膚科医であれば初期の段階でホクロかガンかは診断可能です。



「治療について」

基本はレーザー治療を行います。ただ、大きさ、部位によっては手術で切除した

ほうがいい場合もあります。

あと、治療可能な部位についてですが、目の近くでも問題無く取る事はできます。

まつ毛の中に発生するホクロもありますが、それでも目には問題無く取ることは可能です。


10月2日〜4日は千葉舞浜で日本美容外科学会が開催されました。

私は学会の運営に関わる評議委員であるため、2日は評議委員会の会議に出席、


シンポジウムで「シミ」について発表しました。


タイトルは「シミを確実に消すためのキーワードは「毛細血管拡張の見極めである」

としました。


シミの治療がレーザーで行われるようになってから約25年は経ちますが、いまだ学会で討論

されると言うことは、実はシミ治療は難しく、奥が深いと言うことなのです。


今回のシンポジウムで討論したのも美容外科業界では超有名な重鎮の先生ばかり。

当然皆さんプロ中のプロ、だれもレーザーだけ照射して終わり、なんて軽く考えてる人はいません。



しみ治療はレーザー照射すれば簡単にとれるものではないのです。

まず、診断が重要になってきます。いくつかの画像解析装置をもちいてシミの診断をします。

それによって使用するレーザーも異なってきますし、治療のタイミングも異なってきます。

いつ治療すべきか、どの機械をするのか、どんな出力で、また繰り返し治療を行う場合、

その間隔とか。またアフターケアー等についても考えないといけません。

一種類のレーザーを当てるだけではプロがやる「シミ治療」とはいえません。

診断も全くおろそかで、看護師さんとが照射するというクリニックが少なくないと聞きま

すが、レーザー照射の時の皮膚の反応を見ながら微調整をするなど、照射のテクニックも

重要ですので、それでは上手くいくはずがありません。


シミ治療はとても奥が深いのです。


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