以下の記事を参考にして書いてます。文中枠で囲った引用は同記事から。
[AMショー2011]これからのゲーセンに必要なものとは? さまざまな意見が交わされたパネルディスカッションをレポート
毎年理由をつけては会場から足を遠ざけているJAMMAショー(アミューズメントマシンショー)ですが、今年は東京ゲームショウ(TGS)と同日開催だったので行けばよかったかなー、と少しばかり後悔しております。
と、いうのは、外部からは実態を知ることがほとんど出来ないケータイ・ソーシャルゲームの実際の客層はどんなものか、どれほどの熱気があるのか、といったことが観察できる数少ない機会なわけじゃないですか。どうやら、TGSのグリーブースには、ブースに入りきれないほどのお客さんが押し寄せたらしく、それを直に見れなかったのはもったいないことをしたなあ、と反省してみたりもするわけです。
さておき、本題のJAMMAショーでのパネルディスカッションの内容についての感想を、記事を引用しながらボチボチ書いていきたいと思います。私が引っかかったのはこの下り。
結論から申し上げますと、これはまったくの見当違いもいいところです。
サラリーマンのおっさ…、もとい、普通のお客様がなぜわざわざゲームセンターに来てゲームをプレイするのか、といえば、それは「家庭ではゲームを(落ち着いた環境で)プレイできない」からです。
旦那が帰ってきて、風呂と食事を済ませたたあと、夫婦の会話もなくゲームに没頭していたらどうでしょう。普通の嫁さんなら間違いなくキレます。
仮に家事や育児に対して協力的でない旦那だとしても、これがゲームではなくて普通にTV番組を見ているとかであれば、まだ団欒の会話の取っ掛かりも生まれようというものですが、残念ながらビデオゲームはそういう類の娯楽ではありません。
画面に集中してゲームに没頭してしまい、話しかけても生返事を返すどころか「ゲームの邪魔をするな」と逆ギレされるビデオゲームは、基本的に家庭(嫁)の敵です。もちろん、中にはそうではない家庭もあるかもしれませんが、大抵の家庭では、旦那がゲームをやり始めると嫁さんは機嫌を損ねます。
そしてもうひとつ、世のお父さん方の半数近く(あるいはもっとかもしれませんが)は、仕事が終わって早めに家に帰り、家事や育児などの雑事に巻き込まれたくない、できれば仕事帰りにゲーセンやパチンコ屋や飲み屋に寄ってでも、子供と嫁が寝静まった頃を見計らって帰りたい、と心の底では思っています。
景気がよい頃は、残業を口実に遅くまで帰らないということもできたわけですが、このご時勢、例えサービス残業でも経費削減を名目に残業を許さず、定時から2~3時間過ぎれば強制的に会社を追い出されるということも珍しくはありません。
そうして帰宅難民となり放浪しているサラリーマンの憩いの場が、ゲーセンの通信対戦麻雀コーナーであったり、モンハンがプレイできるwi-fi付きのマクドナルドであったりするわけです。一杯引っ掛けて赤ら顔で帰ってくるよりかは、嫁さんからの風当たりも弱いですしね。
この記事での論に限らないのですが、「プレイヤーはゲーセンにコミュニケーションを求めて〜」なんてのは嘘っぱちもいいところです。
お客様の8割は、店員や友達以外の他のお客様と話したりすることはありません。黙ってゲーセンにやってきて、ゲームして、帰る。だって基本的に「ゲームは一人でやるもの」ですから。そうでないゲームは若者やゲームマニアが中心になってプレイしているわけで、一般の(特にサラリーマンの)お客様が求めているものとは異なります。
私は基本的にサービスマンとしてゲーセンに係わってきたので特にそう考えるのですが、現在のゲームセンターで一番大事なことは「メンテナンスをきっちりやること」です。上に挙げたような「大多数の物言わぬお客様」を含めた顧客満足度を上げるためには、それが必要不可欠だからです。
貴方のお店にテトリスなどのパズルゲームは置いてあるでしょうか?もしあるならば、1クレジット入れて、レバーを右に入れ、すぐに手を離してみてください。ちゃんとレバーはニュートラルで止まってますか?手を離しても右に入りっぱなしだったり、反対方向の左側に誤入力されはしないでしょうか。もしそうなら、貴方は「大多数の物言わぬお客様」の声を聞き損っていることになります。
こういった基本的なこともおろそかにしておいて「お声がけでお客様とコミュニケーションを」などといった、三流コンサルの意見に頷いているようでは、ゲームセンターに明日はありません。
[AMショー2011]これからのゲーセンに必要なものとは? さまざまな意見が交わされたパネルディスカッションをレポート
毎年理由をつけては会場から足を遠ざけているJAMMAショー(アミューズメントマシンショー)ですが、今年は東京ゲームショウ(TGS)と同日開催だったので行けばよかったかなー、と少しばかり後悔しております。
と、いうのは、外部からは実態を知ることがほとんど出来ないケータイ・ソーシャルゲームの実際の客層はどんなものか、どれほどの熱気があるのか、といったことが観察できる数少ない機会なわけじゃないですか。どうやら、TGSのグリーブースには、ブースに入りきれないほどのお客さんが押し寄せたらしく、それを直に見れなかったのはもったいないことをしたなあ、と反省してみたりもするわけです。
さておき、本題のJAMMAショーでのパネルディスカッションの内容についての感想を、記事を引用しながらボチボチ書いていきたいと思います。私が引っかかったのはこの下り。
片岡氏は一つの例として,「携帯電話やPCを使って無料で麻雀ゲームを遊べるのに,『MJ5』はヒットしている。わざわざお店に来ていただけていることにヒントがあるのでは」と発言。相木氏も「ネットが発達した今だからこそ“どうしたらみんなが楽しく集まれるか”が軸になるのでは。直接人に会いたくなるのではないか」と,ゲームセンターにおけるコミュニティの重要性が鍵であろうと同調する。
結論から申し上げますと、これはまったくの見当違いもいいところです。
サラリーマンのおっさ…、もとい、普通のお客様がなぜわざわざゲームセンターに来てゲームをプレイするのか、といえば、それは「家庭ではゲームを(落ち着いた環境で)プレイできない」からです。
旦那が帰ってきて、風呂と食事を済ませたたあと、夫婦の会話もなくゲームに没頭していたらどうでしょう。普通の嫁さんなら間違いなくキレます。
仮に家事や育児に対して協力的でない旦那だとしても、これがゲームではなくて普通にTV番組を見ているとかであれば、まだ団欒の会話の取っ掛かりも生まれようというものですが、残念ながらビデオゲームはそういう類の娯楽ではありません。
画面に集中してゲームに没頭してしまい、話しかけても生返事を返すどころか「ゲームの邪魔をするな」と逆ギレされるビデオゲームは、基本的に家庭(嫁)の敵です。もちろん、中にはそうではない家庭もあるかもしれませんが、大抵の家庭では、旦那がゲームをやり始めると嫁さんは機嫌を損ねます。
そしてもうひとつ、世のお父さん方の半数近く(あるいはもっとかもしれませんが)は、仕事が終わって早めに家に帰り、家事や育児などの雑事に巻き込まれたくない、できれば仕事帰りにゲーセンやパチンコ屋や飲み屋に寄ってでも、子供と嫁が寝静まった頃を見計らって帰りたい、と心の底では思っています。
景気がよい頃は、残業を口実に遅くまで帰らないということもできたわけですが、このご時勢、例えサービス残業でも経費削減を名目に残業を許さず、定時から2~3時間過ぎれば強制的に会社を追い出されるということも珍しくはありません。
そうして帰宅難民となり放浪しているサラリーマンの憩いの場が、ゲーセンの通信対戦麻雀コーナーであったり、モンハンがプレイできるwi-fi付きのマクドナルドであったりするわけです。一杯引っ掛けて赤ら顔で帰ってくるよりかは、嫁さんからの風当たりも弱いですしね。
この記事での論に限らないのですが、「プレイヤーはゲーセンにコミュニケーションを求めて〜」なんてのは嘘っぱちもいいところです。
お客様の8割は、店員や友達以外の他のお客様と話したりすることはありません。黙ってゲーセンにやってきて、ゲームして、帰る。だって基本的に「ゲームは一人でやるもの」ですから。そうでないゲームは若者やゲームマニアが中心になってプレイしているわけで、一般の(特にサラリーマンの)お客様が求めているものとは異なります。
私は基本的にサービスマンとしてゲーセンに係わってきたので特にそう考えるのですが、現在のゲームセンターで一番大事なことは「メンテナンスをきっちりやること」です。上に挙げたような「大多数の物言わぬお客様」を含めた顧客満足度を上げるためには、それが必要不可欠だからです。
貴方のお店にテトリスなどのパズルゲームは置いてあるでしょうか?もしあるならば、1クレジット入れて、レバーを右に入れ、すぐに手を離してみてください。ちゃんとレバーはニュートラルで止まってますか?手を離しても右に入りっぱなしだったり、反対方向の左側に誤入力されはしないでしょうか。もしそうなら、貴方は「大多数の物言わぬお客様」の声を聞き損っていることになります。
こういった基本的なこともおろそかにしておいて「お声がけでお客様とコミュニケーションを」などといった、三流コンサルの意見に頷いているようでは、ゲームセンターに明日はありません。