会社のロシア人同僚は日本の映画やマンガが大好きだ。「タケシ・キタノは最高の監督だ」などといって、日本映画を沢山見ている。最近は数年前のNHK大河ドラマの「新撰組」がお気に入り。どうやら誰かが海賊版を作成して、ご丁寧に英語の字幕までつけたものが出回っているらしい。それを全部見終わったのだが、いろいろと不思議なことがあるので新撰組について質問してくる。「新撰組は誰から給料をもらっていたのか」とか、「なぜ近藤は死ななければならなかったのか。」など。その番組も見ていないし、日本史にも疎い私は答えに詰まってしまう。

そのロシア人は親切なので、皆に持っているDVDを貸してくれる。今日は別の同僚で、大学出たての20代半ばのドイツ人が、そのロシア人からかりたDVDの束を持っていた。それはなんと「子連れ狼」の6本。それも若山富三郎が主演したもの。ドイツに来てそんなものにお目にかかるとは思っても見なかった。若いドイツ人は、「これサムライムービーなんでしょう?」と喜んでいるので、「それに出てくる子役は今はもう40近いのだから、とても古い映画だよ。」と忠告した。最近は時代劇でもインターナショナルになりつつあるらしい。

ロシア人同僚の奥さんは日本の小説も好きらしい。彼の奥さんの一番のお気に入りは「8人のサムライの話」。8人?7人の侍なら黒澤明の有名な映画があるが、8人というのは聞いたことが無い。彼曰く「8人の侍が財宝を持ってやってきて、ある村にその財宝を隠す。何年も経ったあとにその謎を解く話。」だそうだ。あまりピンと来なかったがいろいろ調べた結果、横溝正史の「八つ墓村」と判明した。これがロシア語に訳させているとは知らなかった。

日本の映画や文学、マンガはいまや国際的に認知されているようだ。