フランスのテロのショックから抜けないヨーロッパだけど、昨日の日曜日はコペンハーゲンまで日帰りでおっかけた。朝7時前に家を出て、ショーネフェルド空港からコペンハーゲンまで空路55分。11時過ぎには本番会場のコンサーバトリー・コンサートホールに到着。ちょうど休憩時間で後半の交響曲のリハーサルは聴くことができた。

デンマーク室内管はデンマーク放送から切り離され今年1年は何とか活動しているものの、来年以降の予算の目処は立っていない。政府から5百万クローネの支援をが必要で、最大野党のデンマーク国民党は賛成しているが、与党連合は新しい財源が見つからないと不可能という立場だ。

現在デンマークでは他のオーケストラも危機に瀕してして、オペラ座のオーケストラも人員削減に迫られている。コペンハーゲンのオペラは数年前に富豪が建てたオペラハウスをほとんど無償で譲り受けた。ただ建物の規模が大きく、その運用費用は馬鹿にならない。政府からの補助金が減少し運用費用を捻出するために人員削減が必要になったのだとか。オーケストラの団員も削減の対象で、とりあえず予定されていたオーディションは中止にしたそうだ。

また、コペンハーゲン・フィルハーモニーも人員削減の対象だとか。デンマークの音楽家はかなり厳しい状況に陥っているらしい。だからデンマーク室内管も支援を集めるのに苦労していて、活動を停止する可能性が高い。そうなると昨日の演奏会がアダムとデンマーク室内管の最後の演奏会だった。

アダム自身は、「これが4回目の最後の演奏会だから、今後も続くかも」と冗談を言っていたのだが、状況が厳しいという事は覚悟している。