音楽の都ウイーンには音楽団体がたくさんあるが、ウィーン少年合唱団もそのひとつ。合唱団印の少年たちはウイーン少年合唱団ギムナジウムにの生徒として通常の教科を勉強するとともに、特別に音楽のクラスもある。ギムナジウムに所属したコンサートホールでの演奏会をはじめ、コンサートツアーや王宮礼拝堂でのミサなど、なかなか忙しい。1960年代はとても人気があったのだが、カリキュラムが厳しいこともあって最近は受験者数は定員の2‐3倍程度だそうだ。

その状況を改善するためなのか、合唱団の歴史始まって以来初の海外分校を設立すると発表があった。場所は香港で、インターナショナル・スクールとしての通常の科目を勉強し、卒業後は国際大学の受験資格も得られる。さらにウィーンと同様の音楽教育をうける機会がある。

本校の生徒たちのように世界各国への演奏会ツアーがあるかどうかは不明だが、ウィーン少年合唱団はアジアでも人気が高いので入学希望者は多いと理事会は考えている模様。正式開校は2018年だが、来年から試験的に生徒の募集を始めるかもしれない。現在は校舎の候補を絞っているとのこと。

アジアに分校を開校するなら、日本からも入学希望者があるかもしれない。でも東京ではなく香港というのは、最近の中国重視の風潮の影響か。