ベルリンにはベルリンフィル以外にもコンツェルトハウス管、放送交響楽団、ベルリン交響楽団などたくさんのオーケストラがある。その中でもちょっと異色なのがフィルムオーケストラ・バーベルスベルグ。正確に言えばベルリンではなくブランデンブルグ州のポツダムにあるオーケストラだけど、夏の野外コンサートなどではベルリンで演奏する。

このオーケストラはその名の通り、映画音楽の録音が主力のオーケストラで、映画撮影所の近くに特別のスタジオを所有している。このスタジオは2007年に建設され、高度な録音装置を所有していることで有名なのだが、そのすぐ近くに6階建てのビルが建設されることになった。この工事は1年半かかるのだが、この間は騒音のために録音ができない。だからフィルムオーケストラのマネージャーは新しい仕事の受注をキャンセルし、さらに所属の音楽家も冬には解雇せざるを得ないと発表していた。

この話を聞いたブランデンブルグ州の文化担当相が支援を約束し、オーケストラ側は大分希望が持てそうな状況になってきた。それ以外にも建設プロジェクト側も経済的な支援を約束するとともに、レコーディングのスケジュールを考慮して工事の日程を立てるなど、協力することを約束している。

バーベルスペルグはベルリンとポツダムの間にあり、ドイツの映画産業の重要な場所として知られている。映画アカデミーもあるしテーマパークも併設されているのでベルリンの人気観光地の一つだ。フィルムオーケストラは1993年に二つのオーケストラが合併する形で結成され、映画やテレビの音楽やクロスオーバー・プロジェクトなど220以上の録音プロジェクトを完成させている。