9月9日アダムの誕生日にはデュッセルドルフ響のシーズン最初の定期演奏会でハイドンの「天地創造」を聴いた。

Dusseldorfer Symphoniker
Fatma Said Sopran
Uwe Stickert Tenor
Miklos Sebestyen Bass-Bariton
Chor des Stadtischen Musikvereins zu Dusseldorf
Marieddy Rossetto instudierung
Adam Fischer Dirigent

Haydn: Die Schopfung / Oratorium fur Soli, Chor und Orchester Hob. XXI/2


ハイドンの天地創造はアダム・フィッシャーにとっては慣れ親しんだ曲だけど、ドイツでも演奏回数はそれほど多くないみたい。開演前のインテンダントによるスピーチでも「一昨日初めて生演奏を聞いたんですが、とても素晴らしい曲です。」なんて言っていた。またとなり席に座ったドイツ人も前回聴いたのは17年前だとか。

アダムにとっては毎年ブダペストのニューイヤー・コンサートで演奏しているし、来月スカラ座オーケストラとの演奏会もあるからお手の物。だから当然暗譜なのだが、新聞批評ではそれが見出しになるほど珍しいことらしい。

デュッセルドルフ響は大型のオーケストラだからハイドンはあま演奏しない。それでもハイドン・マーラー・チクルスとしてザロモンセットなどをいくつか演奏するようになり、だんだんハイドンに慣れてきた。それでもオラトリオとなるとちょっと勝手が違うのか、往年のハイドンフィルに比べるとちょっと慣れない感じはした。それにホールもハイドンザールのような温かい響きではない。

大きな違いは合唱団。トーンハレの合唱団は1818年創立なので今年で創立200年。その名の通りデュッセルドルフの市民合唱団でアマチュア。「天地創造」を歌いたい人が多かったのか、ハイドンの編成よりはかなり人数が多い。フォルテの部分は良いのだが、弱音が出ないのでピアニッシモからのクレッシェンドなどあまり効果が出ない。ハンガリーのプロの合唱団だとその辺はもっと上手いんだけど、仕方がない。

ソリストの3人は皆アダムと知り合いの良い歌手ばかり。ソプラノのファティマ・サイードはミラノの「魔笛」でパミーナを歌った。見栄えのする人なのでオペラでは有望そう。「天地創造」では1部と2部の天使ガブリエルはあまり個性がなかったが、第3部のイブの歌になるとオペラチックでアダム役のバスとのデュエットがとてもよかった。

テノールのウヴェ・シュティッケールトはブダペストのワーグナーで「マイスタージンガー」のダヴィッド役で好評だった。明るい声質でアリアはとても美しいのだが、三重唱になると他の歌手のテンポよりも若干早いのでちょっと合わなくなる。

バスのミクローシュ・セバスチャンもワーグナーデイズに出演している。とても低い声が出るので多くの歌手が1オクターブ上げてしまうところでも、楽譜通りに歌っていた。

終演後のカーテンコールでオーケストラが「ハッピーバースデー」を演奏始めたので、お客さんもそろって合唱。アダムはトーンハレ型のケーキやエスプレッソ・マシンをもらって大喜び。