読書な毎日

お気に入りの本の感想です。

「真昼の悪魔」遠藤周作

真昼の悪魔 (新潮文庫)
真昼の悪魔 (新潮文庫) [文庫]


「沈黙」の映画を見て、遠藤周作の本が読みたくなり、購入したのですが、読んでいる途中でフジテレビの深夜枠で、この本が原作のドラマが始まってびっくり。
こんな、昔の話がドラマになるんだろうか?と、心配でしたが、この本が世に出た頃は、現実には起こりえない絵空事だったのに、現代では現実の病院での事件を連想できてしまい、現代だからこそ読みたい本なのかもと、思えて来ました。
「沈黙」に比べると、かなりエンタメ性が高いですが、人間の心にひっそりと潜む、悪魔的な一面を見事にえぐりだしているところは、ぶれてないなーと思いました。
でも、美人の女医を主人公においているところなんかは、こんな女医さんにいじめれたいという、氏のちゃめっけが垣間見えるような気がして、怖いけど、クスリと笑えるような・・・・・
いや、でも医師を信頼するしかない患者が、実は医師は悪魔だったとしても抗いようがなく、そして周りの誰もがその悪魔性に気づかず、患者の妄想だと片付けられてしまったら・・・・・
自分の身に置き換えるとゾッとします。

「神の守り人」「蒼路の旅人」上橋菜穂子



蒼路の旅人 (新潮文庫)
蒼路の旅人 (新潮文庫) [文庫]


NHKで放送中の「精霊の守り人」シリーズ。
何とか始まる前に読破しようと頑張って、「神の守り人」上・下を読了したところで、ドラマが始まりました。
原作と違いドラマは「神の守り人」と「蒼路の旅人」が同時進行していることがわかり、あわてて「蒼路の旅人」も読みました。
そしてわかったのは、「蒼路の旅人」からが、このシリーズがホントに面白くなるんだなと言うこと。
「神の守り人」も面白かったですが、チャグムの時と似ていて、また神がとりついたお話?で、ファンタジー色が強いのですが、「蒼路・・・」になると大河ドラマ色が強くなって、歴史小説が好きな人も楽しめそうです。
でも、ファンタジー色の濃い「神の守り人」も、それぞれの立場の違いから歴史を振り返ると、同じ出来事でも解釈は様々で、事実は一つではないことが良くわかります。
現代の民族間の争いに通じるものがあるなーと、考えさせられました。

この二つのシリーズを読むと、もう次の「大地の守り人」3部作が絶対読みたくなるという、実に上手い構成になっています。
ドラマは、二つのシリーズを同時進行させたところは、脚本のうまさを感じますが、やっぱり原作はその数倍面白いです。
シリーズが進むにつれて、父に愛されなかった不遇のチャグムへの思い入れが強くなって、バルサと早く会えますようにと、願わずにはいられません。

映画「沈黙 サイレンス」

映画「沈黙 サイレンス」を見てきました。
私が今まで一番影響を受けた本は?と聞かれたら、遠藤周作の「沈黙」を真っ先に挙げたいぐらい、思い入れのある作品なので、今回の映画化はとても嬉しかったです。

映画は、原作のイメージを壊すことなく、素晴らしかったです。
日本人の俳優陣も熱演でした。
特に、イッセー尾形が演じる井上筑後守が秀逸で、私が抱いていた「イノウエ」そのものでした。
コミカルとも思えるほど、老獪な武士の姿がよく表現されていたと思います。
キチジロー役の窪塚洋介も良かったですが、ちょっとイケメンすぎかな?
もう少し情けないイメージがあったのですが・・・・・
この映画を見て、キチジローがキーパーソンなのがよくわかりました。
そのほかにも、ほんのちょい役に青木崇高が出演していたり、この作品にかける俳優陣の思い入れが伝わって来ました。
欲を言えば、ラストのロドリゴ神父が亡くなるシーンは必要だったのか?
あそこまで、わかりやすい演出をしなくても、見ている人それぞれの想像力に任せても良かったんじゃないのかな?と、思いました。

沈黙 (新潮文庫)
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