暮らしのノートITO

伊藤昭一ジャーナル★運営「文芸同志会」の郵便振替口座=00190−5-14856★「文芸同志会通信」&「詩人回廊」運営。  

投資の世界的な潮流としての融資撤退(ダイベストメント)

 最近、気候変動問題や環境にに配慮した持続可能な世界の形成に、関心がたかまっている。調節的にはパリ協定などが話題にされている。農水産業界など第一次産業界でも、長・短期的な対策が求められている《参照:異常気象など災害リスクと情報のレジリエンスの論議
  金融業界でも「社会的責任」思想が生まれている。欧米では、脱炭素化向けて、銀行をを中心にCO2の最大排出源である石炭をはじめ、化石燃料からの投資撤退(ダイベストメント)が進んでいるという。今後は、金融機関の気候変動変動対応や、投資活動や融資の方針の内容とその情報公開などが、投資への企業価値を評価する基準にする潮流になるとされる。
  350.org Japan代表の古野真氏は「三菱UFJフィナンシャルグループ、三井住友銀行、みずほ銀行がベトナムの超臨界石炭火力発電所に融資をすることは、パリ協定が定めている1.5-2度の温度目標と整合しません。また3行は、気候関連財務情報開示タスクフォースによる勧告に賛同していることとも、まったく矛盾しています」としている。《参照:メガバンク3行、自らの環境へのコミットメントを反故にし、より効率の劣る石炭火力への融資決定
  ダイベストメントの活動は、アジアにおける発展途上国の国情から、資本主義経済を高度化しようとする国においては、短期的な視点では、不利に働くため、日本の金融力のゆるい部分を頼りにして、融資を受け入れる素地になっているともいえる。
 アジアでの短期的な経済支援で、長期的には不合理で持続性のある環境づくりに反する状況への警鐘も考える時代になってきている。
■関連情報=パリ協定に反する邦銀の石炭関連企業に対する投資に警告も

イオン、コープデリ、西友の順!お魚販売ランク=グリーンピース

  グリーンピース・ジャパン(国際環境NGO)は先月、国内大手スーパーマーケット15社の「持続可能な魚介類の調達方針」を調査した『お魚スーパーマーケットランキング7』(注1)を発表している。
  調査の結果、持続可能な魚介類の調達の柱となる調達方針を策定し、公開しているのは、イオン、イトーヨーカドー、コープデリの3社のみであった。前回の調査後、新たに調達方針を策定・導入したスーパーマーケットはなく、全体的に大きな進展はなかった。
  このランキングは、スーパーマーケットの持続可能な魚介類を調達するための取り組みや課題を明らかにするために、2017年11月から2018年1月にかけて実施したアンケート調査の結果(注2)。乱獲などの海洋生態系破壊や水産業界に蔓延する人権問題の終焉を目指し、スーパーマーケットの責任ある調達を促進するとともに、消費者への意識啓発を目的とし2011年から毎年実施している。
*<ランキングの主な結果> *
  ●上位=1位イオン(69.6%、 通算6回目の1位)、2位コープデリ (47.1%)、3位西友 (41.3%)調達方針と基準に関しては大きな改善はなかったが、達成期限を設定した認証商品の拡大や漁業改善プログラムへの参加など、よりサステナブルな魚介類を増やすための積極的な取り組みが下位と差をつけた。
   ●下位= 8位オークワ (11.8%)、11位ライフ (3.4%)、12位マルエツ(2.9%) 各社が改善への取り組みを進める一方で、前回調査より退歩もしくは全く改善がなく順位を下げました。消費者がよりサステナブルな商品を選択するための判断材料となる信憑性のある情報の公開が求められる。(イズミヤ、バロー、フジは回答なし。取り組みの実態は不明)
  ●絶滅危惧種=絶滅危惧種のウナギとマグロ計7種のうち、ニホンウナギ、大西洋クロマグロ、太平洋クロマグロ、メバチマグロ、ミナミマグロを調達しないと定めるスーパーマーケットは皆無であった。
  ●洋上転載=洋上転載に由来する魚介類を扱わない決まりを設けたスーパーマーケットはなかった。監視の目が行き届かない洋上転載は、IUU漁業への関与リスクを高めるだけでなく、強制労働や不当な労働慣行などの人権問題を助長する要因となることが分かっている。
  エシカル協会代表理事の末吉里花氏は、*「水産物は日本人にとって馴染みが深く、当然のようにいつでも食べられる無限な資源だと思ってきました。それが今、魚を含めた海の生き物たちが様々な観点から危機に瀕している。守れるのは、私たち人間だけです。私たちが海で起きている問題を知れば、解決に導く方法を編み出せます」とコメント。
  グリーンピース・ジャパン海洋生態系担当の小松原和恵氏は、「表面的に解釈された「持続可能」な調達ではなく、海の生態系と労働者を傷つけないことを必要最低条件とする思い切った決断が必要です。日本の食卓にのぼる水産物の主な購入先はスーパーマーケット。その購買力を賢く使えば、グローバル化し複雑に絡み合ったサプライチェーンを遡り、水産業界を清浄化する大きな力になります」と訴えた。
 【調査概要】
  調査方法:アンケートおよび回答票を送付調査期間:2017年11月〜2018年1月調査対象:売り上げ、店舗数、関連企業などを総合的に判断し業界の大手を選出。 イオン、イズミ、イズミヤ、イトーヨーカドー、オークワ、コープデリ生活協同組合連合会、西友、バロー、フジ、平和堂、マルエツ、ユニー、ライフ、ラルズ(50音順)
  調査項目:調達方針、持続可能性、トレーサビリティ、イニシアチブ(普及活動)、絶滅危惧種。
(注1)『お魚スーパーマーケットランキング7
(注2)スーパーマーケット15社からの回答一覧
《参照: 『お魚スーパーマーケットランキング7』発表 **ーー個別の取り組みは進展も、絶滅危惧種は販売継続。 揺らぐ持続可能性の定義*

(有)大野精機が六角形の生爪カメチャックで奨励賞=大田区

IMG_1167<第29回大田区中小企業新製品・新技術コンクールで(有)大野精機が生産コスト軽減に役立つ六角形の生爪カメチャックで奨励賞を授与された。松原忠義区長より、表彰された大野義栄社長(中央)。1月31日、大田区産業プラザPIOにて。>
  金属の丸物加工を得意とする(有)大野精機は、汎用旋盤を使う際に加工対象物(ワーク)を固定する新型治具「カメチャック」を開発した。その技術に対し、第29回大田区中小企業新製品・新技術コンクール奨励賞を受賞している。
  審査委員は「旋盤等の切削加工における被加工物のチャッキング精度向上などに用いられる生爪の形状と構造を工夫することで、複数の被加工物への対応を可能にし、付け替え時の作業性を向上させた実用性の高さと「大田区らしさ」が認められるというもの。自社での加工に際する工夫から生まれた「必要は発明の母」の見本のような製品である、とされた。
 また、同社は下町ボブスレーのプロジェクトに参画、68点の部品加工を担当。さらに東京2020パラリンピックでの使用を目指して、車いすバスケットボール「競技用車いす」の備品改良に協力。地域のネットトオワークで、アイディア新製品の開発に挑戦している。
《参照:大田区チャレンジ!次世代の町工場

2018年「フリーランス個人事業者」の平均年収365万円

 働き方改革の論議されるなか、別扱いされがちな 「フリーランス実態調査」がランサーズ(株)によって2月13日から15日にかけて実施、発表されている。調査対象は過去12カ月に仕事の対価として報酬を得た全国の20代から60代の男女3,096名。
 副業・兼業を含む業務委託で仕事をする広義のフリーランス人口は1,119万人で、前年比ではほぼ横ばいだが、2015年の913万人から増加傾向をたどっている。また、広義のフリーランスの推計経済規模は、前年の18兆5,000億円を上回る20兆1,000億円に達し、1人当たりの平均年収も前年比12%増の186万円に増加した。
 広義のフリーランスをタイプ別に見ると、人口の割合が最も高いのは常時雇用されているものの副業として仕事をする「副業系すきまワーカー」の41%で、平均年収は74万円だった。そのほかでは、個人事業主・法人経営者として個人経営している「自営業系オーナー」が29%で平均年収は356万円、雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をする「複業系パラレルワーカー」が26%で平均年収は154万円、特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナルとして仕事をする「自由業系フリーワーカー」が5%で平均年収は157万円だった。
 前年との比較では、複業系パラレルワーカーの人口が5%増と急増したほか、平均年収では自由業系フリーワーカーが28%増、副業系すきまワーカーが23%増と高い伸び率となった。
フリーランスの働き方(1)前職は中小企業社員が過半数
フリーランスの働き方(2)自由度では満足も収入は不満
フリーランスの働き方(3)技能は自分で身につけた
フリーランスの働き方(4)サラリーマン社会終焉の始まりか

『伏魔殿』の祠と安倍政権は、どうなる? =海江田万里氏

  【海江田万里の政経ダイアリー】(2018.4.16号) 
●中国の小説『水滸伝』は、宋の時代に、大将軍の洪信が、道教の大本山である龍虎山にある『伏魔殿』という名の祠(ほこら)に閉じ込められた魔王を見たくなり、強引に『伏魔殿』をこじ開けると、暗雲がにわかに立ち込め轟音とともに、閉じ込められていた108人の魔王が飛び出す場面から物語が始まります。
最近の安倍内閣の底なしのスキャンダルは、まさにこの『伏魔殿』の祠(ほこら)が開かれてしまった感がします。
●安倍総理と昭恵夫人、麻生財務大臣をはじめとした閣僚たち、そして財務省や内閣府、国交省、厚労省、文科省などの官僚たちの言行は、日本の政官界の恥を世界に晒しているようなものです。
「鯛は頭から腐る」といわれているように、日本のリーダー・エリートたちの腐敗は日本社会全体の劣化を意味しています。
日本社会の劣化は、政治家や官僚の腐敗にとどまらず、「日本は経済界がしっかりしているから大丈夫」といわれていた経済界でも深く静かに進行しています。
●ここ数年の経済界の不祥事は、思い出すだけでも、2015年の東芝の粉飾決算、2016年の三菱自動車の燃費データの改ざん、2017年の三菱マテリアルの子会社の航空機向け部材などの品質データ改ざん。今年に入ってからも神戸製鋼の品質データ改ざん、大林組などのリニア新幹線の談合などなど、枚挙にいとまがありません。これら民間企業では、事件が発覚した会社の社長は軒並み辞職していますが、日本の政治家や官僚(佐川前国税庁長官を除いて)は居座ったままですから、政治家や官僚のほうが厚顔無恥ということができます。
●こうした、日本社会の劣化をどうしたら防ぐことができるのか? 現在の「国会法」では、政治家や官僚が国会答弁で嘘をついても、これを罰する法律はありません。この点は、至急、法改正をして、明らかに事実と違う答弁をしたら、何らかのペナルティを課せられるようにすべきです。
もう一つ、あらためて、「国際人」としての行動規範を持つことです。財務省事務次官の女性記者へのセクハラ発言もそうですが、「これくらいなら許される」と考えることは、もはやできなくなっています。言動の一つ一つを「国際社会で許されるどうか」といつも自分に問いかけて行動しなければならないと思います。
●さらに言うなら、やはり大切なのは「教育」です。復古的な中身の道徳教育ではなく、現代の市民社会に合った公民としてのモラルを涵養することが何よりも必要です。そのためには、現在、初等・中等教育課程で行われている「道徳教育」を高等教育課程でも採用することも一考でしょう。また、街にあふれている些細な不正や不正義を見逃さないことも大事です。「逆切れされるのが怖い」という人もいますが、地域や社会全体でルールやマナーを守る空気を作ることが大切です。
冒頭に紹介した『水滸伝』の108人の魔王は、その後、人間に生まれ変わって梁山泊に結集しました。今回の一連の事件で飛び出した妖怪の末路は、どうなるのでしょう?(衆議院議員 海江田 万里)
 ☆ITOノコメント=世界の潮流のなかで、漂流する日本人になってしまいました。国民を脅す官僚の姿。その自画像を鏡に映す役割が野党の存在理由かもしれません。

「夢半ば」日記とフォルスタコンサートでの想い  小野 友貴枝

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<「夢半ば」日記の4巻を平積みにして販売をしている秦野市の書店にて。2017年2月>
   私は、平成27年、28年との2年間、大変な思いをして、長年かきためた日記を編集し、29年2月に「夢半ば」4巻を(株)文芸社より出版しました。
   このプロセスで、絶えずアグレッシュブになる私を支えてくれたのはフォルスタの「日本の心の歌」CDと毎週月曜日にBS4チャンネル21時から放映するフォルスタのコーラスを聴くことです。いやこれだけでなく近県のホォールで開催されるコーラスを聴きに行くことでした。大体月1回会場に行き、生のコーラスを聴ければ、私はリフレッシュし、満足でした。
   フォレスタのコーラスは素晴らしい。テノール、バリトン、バス、そして女性のピアノ、メゾピアノ、アルトの13人が揃って歌う声は、伴奏はピアノだけであるのに素晴らしくハモリます。13人全員が、音大卒で声楽の大
学院を出ているとプロフィールに紹介されています。
  声楽家として音程の正確さ、声の幅、高さ、透明度などなど素晴らしいコーラスグループだから魅せられました。(観客は、後期高齢者層で、男性が多いということも特徴で、いつでも、どこでも切符が発売されてから3日で無くなりますというほどフアンが多い)。.
 そして、私は日記編集に疲れた心身を、コーラスに癒されます。また癒されるだけでなく歌の中に、私はその時代の日記を重ねます。そして日記に書いてある自分、その時の姿に蘇ります。
 日記の名は、「夢半ば」で4巻になりましたが、これは全日記の10分の1です。「夢半ば」は、私の14歳から64歳までの62年間です。1年と言えども欠けたことがありません。この日記が将来、昭和、平成に生きた有職の(地方公務員《保健師》)のストリーになってテレビに放映されれば嬉しい、なかでも朝ドラをと夢を持っています。
  その中にはフォレスタのコーラスがバックに入れば何よりだと思っています。 もう一つ望みがあります。
  私は亡くなるときにテナーの澤田薫さんの「グッド・ナイト・ベビー」を枕元で流してほしいと娘に頼んであります。本人が来てくれて歌ってくれればこんな至福はないでしょうが、叶うはずはないでしょう。が、テレビドラマになれば、望外な望みでないかもしれません。夢が叶うでしょうか、その時は「夢叶う」というタイトルで放送して貰いたいな、と念じています。
   私の夢、叶うでしょうか、テレビ、朝ドラ、澤田さんのソロ、全く夢のような話です。歌の神様よろしくおねがいします。
  (この原稿は、アンケートに添付した回答文です。《夢半ば気鯑栄しています)ー29年12月13日(水)inオーチャードホールにてー。(30・4・15)
☆〜〜著書「夢半ば」と作家・小野友貴枝(おのゆきえ) プロフィール〜〜☆
PC100003_1<1巻 女の約束は〜思春期日記(14歳から25歳まで)/2巻 女の一念は〜青年期日記(26歳から55歳まで)/3巻 女の仕事は〜壮年期日記(56歳から65歳まで)/4巻 女のストリーは〜成人日記(66歳から75歳まで)>
 神奈川県秦野市在住。1939年、9人兄弟の五女として栃木県に生まれる。1962年、神奈川県立公衆衛生看護学院を卒業し、保健婦の国家資格取得。神奈川県職員となる。主に保健福祉分野に従事。1964年に結婚。3人の子どもを育てながら勤めを続ける。2000年、平塚保健福祉事務所保健福祉部長として定年退職。
IMG_20170123_084313_1<神奈川県の「タウンニュース」1月21日号掲載の「人物風土記・小野友貴枝」の誌面より>
 同年6月、日本看護協会常任理事に着任。2004年、秦野市社会福祉協議会会長、国立東京第一病院附属高等看護学院の「東一同窓会」会長などを務める。
 文学活動にも精力的に取り組み、秦野文学同人会代表、日本ペンクラブ会員。主な著書に『秘恋の詩』(叢文社、2001年)、『秘恋竹取ものがたり』(同、2003年)、「那珂川慕情』(同、2006年)、『恋愛不全症』(同、2008年)、「秘恋』(同、2010年)、「愛の輪郭(短編・掌編)』(日本文学館、2012年〉、銀華文学賞入選作を収めた『65歳ビューポイント』(同、2013年)がある。               
■関連情報=☆小野友貴枝さんが出版体験を講演=女性の日記から学ぶ会(千葉)
「風恋洞」44号を発行 | 秦野 | タウンニュース
タウンニュース・人物風土記
私という存在は、肉体より日記の中にあった

「針のむしろ」安倍政権のダメージは限定的=木村喜由氏

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  証券アナリストで日本個人投資家協会理事・ 木村喜由氏は会員向け情報「木村喜由のマーケットインサイト 2018年4月号」で次のような分析をしている。(後半部抜粋)
   26日から3月期決算発表が本格化するが、最近の傾向は、発表前に好業績が報じられている銘柄はすでに相当に株価が上昇しており、その後の業績好調予想にも拘わらず、当面の材料出尽くしとして発表後に値下がりするパターンが大半である。
  逆に業績悪を売り込まれた銘柄は、悪材料出尽くしで買い戻される傾向が強い。したがって銘柄の入れ替えを検討している場合は、業績発表を漫然と待っているよりは、直前の高値、安値の時期に逆張り的な対応をしておくことが賢明だろう。
  近く安倍首相が訪米しトランプ氏と会談するが、拉致問題の前進に協力を求めるという無意味な要請と、通商問題の対応緩和を求める程度であろう。その後の米朝首脳会談では、米側が北朝鮮側の具体的な核廃棄作業が確認されない限り一切の緩和的措置は取らない方針を明らかにしているため、事態の進展はまず望めないと想定する。
  帰国後、安倍首相は一連の隠ぺい、改ざん問題で「針のむしろ」に座らされる。安倍さんを担いで4月の統一地方選、7月の参院選は戦えないという空気で、圧倒的な議席数の基盤を支えた公明党と自民党二階幹事長が離反しつつある。公務員法改正で官邸が人事権を握り、無法な要求を官僚に飲ませてきた経緯が暴露されると、内閣総辞職は不可避となり、一番軽微でも秋の総裁選出馬辞退を表明する結果となろう。しかし株式市場はこのリスクをかなり消化しており、ダメージは限定的と見る。
  上海総合指数の一株利益は3月末も178.3とわずかに増加しただけで、17年の企業収益が全く伸びていなかったことを窺わせる。本当に怖いのは中国の不動産バブル崩壊から取り付け騒ぎが起きることである。(了)
 ★このレポートは経済環境および投資判断の参考となる情報の提供を目的としたもので、投資勧誘を目的として作成したものではありません。投資の最終決定はご自身の判断でなさるようにお願いいたします。

業績発表シーズン到来、前倒し対応が有効=木村喜由氏

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  証券アナリストで日本個人投資家協会理事・ 木村喜由氏は会員向け情報「木村喜由のマーケットインサイト 2018年4月号」で次のような分析をしている。(前半部抜粋)
  【ヘッジファンドが巨額な日本株売りを執行】
  3月9日から4月13日までに、TOPIXは0.8%上昇、ドル円は0.6%上昇。一方で米SP500は3.0%下落した。米10年国債利回りは2.8%強付近で小動き。トランプ政権が対中貿易で懲罰的関税を掛け中国側もこれに
対抗措置を取るなど、国際的通商戦争が懸念されたほか、シリア情勢の緊張などで原油価格が60ドル強から67.3ドルに上昇している。しかし世界経済全体としては特段の変調もなく、順調な成長を維持しているように見える。
  市場で特筆されることは外国人の大規模な日本株売り越しである。1月9日から3月末までの12週間で、現物3.1兆円、先物6.3兆円、合計9兆3864億円もの巨額な売り越し。この間、TOPIXは12.5%安、ドル円は113円から104.6円まで円高に振れる場面があり、株式の売りが先物中心であることを考えれば、大手ヘッジファンドによる大規模な円買い、日本株売りの攻勢があったことは間違いあるまい。
  ただし4月に入り彼らの姿勢が変化しており、最初の1週間で株式は4434億円の買い越しとなり、ドル円は安値から3%弱上昇、TOPIXは6%ほど上昇している。
  ヘッジファンドにもいろいろなストラテジーを組むところがあるので一概に語ることはできないが、年初来ではドルと日欧の株式売り、商品先物・米国債券・米株買いの組み合わせとなっている。ただしヘッジファンド間で米国債についての姿勢は強弱感が激しく対立している模様だ。この戦略の基礎となる論理を推測すると、「トランプ減税による財政悪化にも拘わらず米国景気は良くならず、ドル安が進む。それは米国企業の収益にプラス、欧米企業にはマイナスに働く」というものである。
  直近の株式先物売買動向を詳報した記事を週刊エコノミスト最新号に書いたので読んでほしいが、過去13週で225換算でゴールドマンサックスが10万枚、ソシエテジェネラルが9万枚売り越し、みずほ・野村・三菱UFJ・HSBC合計で20万枚の買い越し。先物は海外市場でも取引されているので全貌は判らないが、裁定買いポジションが1.5兆円を下回り売りポジションが1兆円以上に膨らんでいることから、相当巨額な先物ショートをヘッジファンドが抱えていることは間違いないだろう。
  結果的にヘッジファンドの作戦は成功しているとは言えず、今後各種の緊張緩和によりドルが上昇するようだと壮大なポジション解消の動きが起こるかもしれない。
  【好業績銘柄は発表前に高値を付けているケース多い】
  米国に限らず、世界的に人手に頼るビジネスは高齢者の退職増で人手不足に陥っており、賃金上昇率は高めに推移しそう。景気が巡航速度で推移するなら物価上昇率は次第に上がることになる。
  FRBは3月に第5次利上げを決定したが、6月FOMCで追加利上げに踏み切る公算が濃厚。筆者の予想では9月に量的縮小を加速、12月に第7次利上げが行われると見ているが、現在の米国債利回りはこうした変化を不十分にしか織り込んでおらず、早晩3%台に乗せるだろう。
  ドル円の長期チャートは、大型で比率のバランスが取れた「美しい」三角もち合いパターンであるが、突出して財政が悪い日本円が円高方向にブレイクしていくことは非常に考えにくい。長期では円安を前提に戦略を組むべきであり、12日終値で日経225の時価総額ベース新年度予想PERが12.67倍、PBR1.19倍、予想配当利回り2.3%以上というきわめて魅力的なバリュエーションを考えると、株式に対しては強気姿勢で臨むべきであると言える。株式市場はこのリスクをかなり消化しており、ダメージは限定的と見る。(つづく)

六郷土手ひょうたん池2018年4月!曇天で2人だけ釣り

IMG_1603IMG_1601IMG_1607<六郷土手無料釣り堀「ひょうたん池」は、4月になって水ぬるむ季節だが、この日は夕方から雨という予報のせいか、釣り人は2人だけだった。右は地下水路とのつながり。4月14日>
   東京・大田区の多摩川六郷土手。人気の無料釣り堀「ひょうたん池」は、4月14日(土)という時期に行ってみた。あいにくの曇天で風が強かった。雑草刈ったばかりのせいか、砂埃が芝生の上にも舞いあがる。
 多摩川の河原の砂埃は、案外な曲者で、川沿いの土手下の家の鍵や倉庫の鍵に砂粒が入って、扉があかなくなったりする。最近は、町工場も密閉型になったが、昔は扉を開けてマシンに砂が入って故障の原因になる。
IMG_1597IMG_1596<多摩川大橋近くにきたら、早くも水上スキーで遊ぶ姿を見つけた。曇り空でもでも、なかなか楽しそうだ。4月14日>  
■関連情報=デカい鯉も釣れた六郷土手ひょうたん池=東京・大田区

加計学園の愛媛県職員記録は、ミッシングリンク=前川喜平氏

  加計学園の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の職員が作成した、当時、総理秘書官だった柳瀬経済産業審議官と面会したと記録した文書の存在が明らかになったことについて、文部科学省の前川喜平前事務次官は、4月12日の都内での講演で、これが官邸の、先ず家計学園ありきの公文書改ざん疑惑への「ミッシングリンク」となる、と述べたことがわかった。
   ミッシングリンクとは、〈失われた環〉ともいう。一般的には,ある完結する系において欠けている部分をいう。進化論のダーウィンが,〈人間とサルとをつなぐ鎖の環となる化石が欠けている〉(《人類の起源》1871)と述べたことでよく知られている。
  これは、東京・大田区での〜はじめの一歩踏み出す勇気〜「今こそ、聴きたい!【講演&てい談】前川喜平×寺脇研×望月衣塑子」のイベントでの講演によるもの。《参照:動画1-4【前川 喜平 前文部科学次官】愛媛県文書・公文書改ざん・森友加計問題を語る2018.04.12》。ここで述べられているのは、官僚の自発的従属の精神であり、情況のなかでは、だれでもそういう行動をとるということで、それらの出来事が容認されるということだ。
    なお、12日には当時、総理秘書官だった柳瀬経済産業審議官と面会したと記録した文書が、農林水産省でも見つかったことを斎藤農水大臣が正式に明らかにしたことがわかっている。
   斎藤農水大臣は「調査の結果、職員1名が文書を保有していました」と述べ、愛媛県の職員が備忘録として作成した面会の記録文書が、農林水産省でも見つかったことを正式に明らかにした。政府関係者は「面会が事実かどうかは確認できない」と指摘しています。ただ、JNNの取材に対しこの面会に出席した愛媛県側の関係者の1人は、柳瀬氏がこの面会に出席していたことを認めている。
 柳瀬氏はこれまで「記憶の限りでは」との条件付きで面会したことを否定している。

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