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小野友貴枝の「夢半ば」全4巻を読む=実弟・大坪正(上)

IMG_20170725_0001_1IMG_20170725_0001_2<「夢半ば」第鬼「女の約束は」思春期の日記(昭和29年〜昭和38年)の掲載写真より。思春期の人間関係と、故郷の那珂川の様子>
  年初に「夢半ば」日記を刊行して以来、各界からさまざまな反響を得ました。
  とくに、女性が結婚後も子育てをし、社会福祉事業に献身した人生は、現代における働き方改革の先駆的な事例として、過分な評価をいただいていることは、光栄です。
 そのなかで、文芸交流会に参加している北一郎氏は「第1巻の中学と高校時代における複雑な家庭環境を反映した日記に注目する。著者の生活環境が、その後の人生での自主的な前向きで粘りをもつ意志的な生活態度がこの時期に形成されたと読み取れる。親族が多く、その人たちの見守りのなかで、甘えがゆるされない環境にあったること。そのことが、目の前の困難にめげずに、目標に向かって進む精神力と調和性を会得してきた。著者の社会的な貢献の貫徹に成功した背景に、思春期の環境が影響していることに、注目したい」と評価をしていました。
  そうしたなかで、少女期を同時代に過ごした、実弟(大坪正)より、本書の読後感想が届きました。
  そこで、歳の差はあるものの大きく見れば、同時代を過ごした親族の想いがよみとれますので、下記に紹介したします。
             ☆
     【夢半ば」全4巻を読む=実弟・大坪正】  
  年の始めにどんな本を読もうかと思案していたところ、思いがけず姉、小野友貴枝の「夢半ば」(文芸社)最新作を手にすることができました。
 1年前の正月に、小野友貴枝の作品「那珂川慕情」はじめ「愛の輪郭」「65歳ビューポイント」など数冊読んでいます。その中に、姉は14歳からつけているという日記についての記述も、あったことを鮮明に覚えていました。
 私の郷里は栃木県の茂木町、小野友貴枝も茂木町の出身で私より5歳年長です。14歳といえば中学2、3年生の頃です。日記を元に郷里茂木町を背景にした作品が期待できるのではないかと思っていたのです。
 ところが今回の最新作は、日記を元にした作品というのではなく、日記そのものをオープンした編集になっています。昭和29年(著者14歳)から平成26年までの約60年間の日記の中から1400余日分を抜粋し、年代順に4冊にまとめたもの。それぞれの時代背景を補うためにエッセイ(43編)や写真(80枚以上)を配し、読みやすくしています。その他に若い頃に作った詩や俳句も載せ、たいへん興味深い内容になっています。
 この最新作は、著者の自分史、家族史といってもよいと思いますが、タイトルは「夢半ば」。喜寿を迎えてもなお創作活動はこれからも続くという、著者の強い思いの表れでしょうか。
 「夢半ば」第鬼「女の約束は」思春期の日記(昭和29年〜昭和38年)。
 第挟「女の一念は」青年期の日記(昭和39年〜昭和63年)。
 第郡「女の仕事は」壮年期の日記(昭和64・元〜平成16年)
 第鹸「女のストーリーは」成年期の日記(平成17年〜平成26年)
 第鬼から第鹸まで通して読んでみましたが、何といっても郷里時代の第1巻です。読み終わった後、私はもう一度ゆっくりページをめくりながら詩や俳句、そして写真をながめていたのです。
 多感な時期を、日記に向うことによって乗り越えてきた著者。日ごとの心の有様を綴る習慣は、中学時代の恩師澤村先生の指導が大きかったようです。
 昭和30年3月22日(火)晴では、――卒業式 ……私は澤村先生に教えられたことを一生忘れないと思う。特に、「日記を自分のために書きなさい」と言われたことは、書くことの好きな私に合っている。――と記しています。
 澤村先生の寄稿文を読みますと「教師という職業はすばらしいな」と思いました。ある日突然60数年ぶりに教え子から連絡があり、その時の先生の驚き様は想像に難くない。教師冥利に尽きるという一瞬であったでしょう。(つづく)
PC100003_1<1巻 女の約束は〜思春期日記(14歳から25歳まで)
2巻 女の一念は〜青年期日記(26歳から55歳まで)
3巻 女の仕事は〜壮年期日記(56歳から65歳まで)
4巻 女のストリーは〜成人日記(66歳から75歳まで)>
☆〜〜作家・小野友貴枝(おのゆきえ) プロフィール〜〜☆
 神奈川県秦野市在住。1939年、9人兄弟の五女として栃木県に生まれる。1962年、神奈川県立公衆衛生看護学院を卒業し、保健婦の国家資格取得。神奈川県職員となる。主に保健福祉分野に従事。1964年に結婚。3人の子どもを育てながら勤めを続ける。2000年、平塚保健福祉事務所保健福祉部長として定年退職。
IMG_20170123_084313_1<神奈川県の「タウンニュース」1月21日号掲載の「人物風土記・小野友貴枝」の誌面より>
 同年6月、日本看護協会常任理事に着任。2004年、秦野市社会福祉協議会会長、国立東京第一病院附属高等看護学院の「東一同窓会」会長などを務める。
 文学活動にも精力的に取り組み、秦野文学同人会代表、日本ペンクラブ会員。主な著書に『秘恋の詩』(叢文社、2001年)、『秘恋竹取ものがたり』(同、2003年)、「那珂川慕情』(同、2006年)、『恋愛不全症』(同、2008年)、「秘恋』(同、2010年)、「愛の輪郭(短編・掌編)』(日本文学館、2012年〉、銀華文学賞入選作を収めた『65歳ビューポイント』(同、2013年)がある。               
■関連情報=☆小野友貴枝さんが出版体験を講演=女性の日記から学ぶ会(千葉)
「風恋洞」44号を発行 | 秦野 | タウンニュース
タウンニュース・人物風土記
私という存在は、肉体より日記の中にあった

進む監視と個人の自由〜それで安心・安全なのか?議論を聴いて

IMG_0103IMG_0102IMG_0100<日本弁護士連合会第60回人権擁護大会プレシンポジウム「進む監視と個人の自由〜監視で安心・安全!?〜」が7月24日、東京弁護士会の主催で都内で開催された。パネルディスカッションでは、パネリストに岩井信弁護士(第二東京弁護士会、ムスリム違法捜査弁護団)、青木 理氏(ジャーナリスト)、植松 健一氏(立命館大学教授、憲法学)が出席。コーディネーターを清水勉弁護士(東京弁護士会秘密保護法対策本部委員)が行った。>
   共謀罪(テロ等準備罪)法案を成立した。これは、 国民に対して、権力的立場にある警察の恣意的な運用の範囲を拡大し、人権侵害を正当化するものとして、警戒を要する要因に満ちている。監視社会の問題と個人の自由の危機について、ムスリムに対する警察の監視について国家賠償請求訴訟を手掛けた弁護士や、この訴訟を詳しく取材し公安警察にも詳しいジャーナリスト、諜報機関の活動に対する憲法的統制を研究する憲法学者を招いて議論をした。
  この法律によって、いっぺんに277も犯罪対象が増えた。シンポジウムでは、現代社会において、検察権力のける捜査には、あらゆる場所に設置された監視カメラ、設置が簡単ばGPS、携帯電話の位置情報などが活用されます。だれもが気づかないうちに捜査対象になって、日常生活をずっと監視され続ける危険があることや、これまの、違法捜査の事例が論議された。
 そのなかで、青木理ジャーナリストは、現在の一般市民のなかには、街中に監視カメラがあり、国民を監視することは、安心につながるという、回答をしていることをあげ、国民の認識の甘さを指摘した。
 実際に、現在問題になっている安部首相と加計学園の獣医学部新設と国有地売却問題で、前川喜平前文科事務次官が、当時の官僚とのやりとりの資料をめぐって、証言をしたときにおいて、前川氏が出会い系バー、歌舞伎町の「恋活BAR ラブオンザビーチ」に通っていたことを、読売新聞が報道した。
 前川前事務次官が出会い系カフェに通ったことは、法律違反でもなんでない。それが公開されことは、官僚の身辺が常に監視されていたことの証明である。同時に、読売新聞が権力の犬となって、それを報じたということ、このことが、権力の側の犯罪行為を隠避させるための、上方操作以外になんであろうか。
  シンポジウムでは、同一の事例として、時限立法化する方法などが、検討されているという話題も出たが、特にこの法律による被害の解決法というものはなく、国民が実情を良く認識し、権力のメディアの利用を関心をもって監視することが重要とするしかないーーというものであった。
■関連情報=覚醒剤11キロの密輸事件(1)警察の過度な捜査権限の事例を観る

哲学の館(やかた)見物記ー哲学堂公園(1)=盛丘由樹年

哲理門<哲理門。左右の小部屋の中は暗くてよく見えないが…。写真:盛丘由樹年>
哲学にちなんだ場所・建築物を紹介しよう。首都圏で、以下に5カ所を挙げる。
  それらの場所で、聖賢とされる人物の画像や彫刻に出会うことができる。哲学というと、高尚な印象があり、難しすぎてよくわからないところがある。
  広い意味で、宗教や、政治・経済・社会の理念も哲学に含まれるから、哲学は総合的な学問だ。いろいろな思想・教義・学説があり、それぞれに奥深さがある。中には科学的な証明ができないような理論や仮説があるのだが、先人たち、特に賢人と呼ばれ、後々の世に名を残している人たちがまじめに考え、議論して導き出した理論などは、俗人の浅はかな考えと比べ、格段に重みを持つものと思わなくてはならない。
  「それらは昔の考えであって、今では通用しない」という言い逃れはできるけれど。時代遅れと考えるのは早計だろう。
  信仰、崇拝、忠誠、モラル、掟(おきて)といった人の心を規制するものの根底には哲学がある。人権として自由が個別に尊重・容認される場合があるし、社会的な共通ルールとしての規制策が優先されることもある。  それらは人々に文化的に培われ、継承される。哲学は信念や倫理として人びとの心に宿るものだろう。哲学の空気がただよう場所に行くのも「一興」だろう。中には、個人的な道楽として集めたような文物が収蔵されている施設もあるから、おもしろい。今ではほとんど公共的な施設になっており、公開時間が限られているが、無料で入場できる。
  ‥学堂公園
  私はテレビで、そこに幽霊の門があると紹介され、その珍奇さに興味を持った。東京都中野区にある。新井薬師駅から北へ歩10分のところにある公園であり、その中にいくつか興味深い建屋やオブジェがある。横穴もあるというから、2010年5月4日に、私はいそいそと出かけた。
新井薬師駅から行くと、妙正寺川を渡ってすぐの四村橋口から公園内に入る。庭園には菖蒲池があって、季節の草花が咲いている。
  ここは、個人が設立した施設だったが、今では中野区立の公園として、管理されている。日本式庭園や広場があり、野球のグランドやテニスコートもある。区民の憩いの場になっている。
  小高い公園エリア中央に広場がある。いくつかの古い建屋が広場を取り囲むように寄り集まっている。それとともに創建当時植えた何本かの松の木がかなり大きくなっている(伐採しようという声が出ている)。東洋大学の創立者でもある井上円了(えんりょう)が、当初は学校を新設するために土地を取得したものだったけれど、その学校は断念せざるを得ず、代わりに、哲学研究(円了の専門は哲学)の場として独力で作り上げた。聖賢を祭りあげ、人々に精神修養を促すことを目的としたという。
  明治37年に最初に四聖堂を作り、数年かけて次々に周辺の建屋を建設していった。自由な立場で自分の世界観を反映させた構成になっているようだ。公園内の歩道に沿って哲学にちなんだオブジェや石碑を置き、それぞれに意味を持たせている。哲学堂公園は、パンフレットによると、「哲学のテーマパーク」と称している。あ  る種の宗教施設というべきかも知れない。
それらの古い建屋には、物々しい名前がつけられている。
・哲理門 ・四聖(しせい)堂 ・無尽蔵 ・六賢台 
・鬼神(きじん)窟 ・絶対城 ・髑髏(どくろ)庵
  哲理門は、哲学堂の正門として建てられた。左右の小部屋には、陰と陽を象徴する像が収められている。この世界には陰と陽があるという哲理を表している。格子を通して暗い中を目を凝らして見ると、幽霊と天狗の像がある。薄気味の悪い幽霊像と威嚇する姿勢をとる天狗像は、子どもが見ると、そうとうに怖いものだろう。ちょうど姉と弟らしい二人の子どもが門をくぐったが、それらに気づかなかったようだ。
《文芸誌「みなせ」75号「雑事記・哲学の館(やかた)見物記より、抜粋。盛丘由樹年:秦野市在住、フリーライター》
 

なぜか止められない「原発輸出」の無責任体制に市民団体が声明

  原発は事故がおきれば、対処不可能なことは、福島原発事故で、充分理解されているものであり、費用的にも、東電の財務は実質破たん状態。銀行は貸した金を税金で返してもらえるとタカをくくっているが、そう上手くことが運ぶと思いたがっているだけであろう。原発メーカの東芝は、ほとんど債務超過で破綻直前だ。
 そしたなかで、原発を輸出し、資金まで貸そうという、ばかなことを日本はしている。個人的には、だれでもそう思っているが、組織人として、それを認められないのであろう。そして、事故が起きると「想定外」というのだ。
 まるで、太平洋戦争で勝てるはずがないと、理性では認識しながら、狂気にかられて真珠湾攻撃したのと、状況は同じだ。 「わかっちゃいるけどやめられない」スーダラ原子力村の面々である。
 そんな中、民間団体のFoE Japan(国際環境NGO)、原子力規制を監視する市民の会原子力資料情報室「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、協力:プラント技術者の会国際環境NGO FoE Japanなど4つの市民団体が連名で、原発輸出に関して、7月20日に声明を発表した。その内容を下記に示す。
【声明】誰も安全を確認しない原発輸出の無責任体制
  私たちは、このままでは、国もJBIC/NEXIなどの融資・付保を行う公的金融機関も、安全性を確認しないまま、危険な原発事業へ公的な融資・付保が行われ、原発輸出が推進されることになることに対して、強い懸念を表明する。
  1.国による安全配慮等確認は、形だけ
   3・11前から、原発の資機材の輸出に当たっての公的資金による融資・付保の前に、主として原子力安全・保安院により、「安全確保等に関する配慮の確認」(以下、安全確認)が行われてきた。原子力安全・保安院が廃止され、国内の原発の規制は原子力規制委員会が実施することになったが、海外向けの「安全確認」については原子力規制委員会が断ったため、宙に浮いた状況となった。
   こうした中、2015年「原子力施設主要資機材の輸出等に係る公的信用付与に伴う安全配慮等確認の実施に関する要綱」が発表され、内閣府、財務省、経産省から構成される「原子力施設主要資機材の輸出等に係る公的信用付与に伴う安全配慮等確認に関する検討会議」が設置され、ここが原発輸出の安全確認を行うこととなった。
  しかし、同要綱の内容は以下の点からきわめて不十分かつ形式的であり、「安全配慮等確認」とは名ばかりである。
  ・相手国の原子力安全条約 などの加入状況、原子力規制の体制を「Yes/No」方式でチェックするものであり、形式的である(注1)。
  ・事業の内容・特性に応じた安全確認とはなっていない。
  ・確認実施プロセスの透明性がきわめて低い。事後的な「議事要旨」の確認のみである。
  2.JBIC/NEXIは、主体的な確認を行うべき
  海外における原子力事業は、そのリスクの高さから、政府系金融機関である国際協力銀行(JBIC)や日本貿易保険(NEXI)による支援が想定されている。
  JBICおよびNEXIは自らが行う融資や付保が、海外において環境破壊や人権侵害を起こしてはならないという観点から、「環境社会配慮ガイドライン」を策定し、この一環として、原子力以外の事業については、安全配慮等確認も行ってきた。
 原子力事業については、国会議員への質問主意書への回答(注2)として、「プロジェクト実施主体により、プロジェクトの安全確保、事故時の対応、放射性廃棄物の管理等の情報が適切に住民に対して公開されていない場合には、貸付等を行うことのないよう、今後指針を作成する」とし、これに沿って、現在、情報公開指針に関するコンサルテーション会合が開かれている。
 私たちは、国による安全配慮確認は、極めて不十分であること、JBIC/NEXIは、融資・付保を行う機関として責任を有することをあげ、情報公開のみならず、安全配慮等確認、意思決定への反映、モニタリング、異議申し立てを含んだ包括的な指針を策定すべきであることを再三にわたって提言している。
  しかし、JBIC/NEXIは、「原発輸出の安全配慮確認は国が行う」として、その不十分性を見ようとしない。
  JBIC/NEXIは、火力・水力発電所など自らが支援する他の事業においては、その安全配慮確認を行っている最もリスクが高い原子力事業のみ、JBIC/NEXIが安全配慮等確認を行わないことは、融資・付保を行う側としての責任を放棄したこととなる。
  私たちは、さまざまな理由から、原発輸出に反対しているが、このままでは誰も事業の安全性を確認しないまま、危険な原発事業へ公的資金を使った融資・付保が行われ、民間による経営判断をもゆがめて原発輸出が推進されることとなってしまう。ここに強い懸念を表明する。
  注1) 原子力安全条約(原子力の安全に関する条約:Convention on NucleaSafety)は、締約国に対して、原子力施設に関する「国別報告書(NationalReport)」(第5条)の策定およびレビュー会合(第20条)への提出、その検討により指摘・推奨された事項について改善を図ることを求める条約である。日本も加盟国であり、国別報告書をレビュー会合に提出していたが、福島原発事故を防ぐことはできなかった。
  注2) 近藤正道参議院議員の質問主意書に対する平成二十年十一月十一日内閣参質170第77号答弁。
《参照:誰も安全を確認しない原発輸出の無責任体制

文芸同人誌展示会(町田文芸交流会主催)の現況=外狩雅巳

IMG_0054IMG_0090DSC02393_1IMG_0091_1<町田文芸交流会の主催で、広域な内容の「文芸同人雑誌展示会」が開催されている町田中央公民館の生涯学習センター・ミニギャラリー。7月20日>
 文芸交流会(町田)が、町田公民館生涯教育センター7階にて、7月29日まで開催の「文芸同人雑誌展示会」には、地元の町田市地域関係だけでなく、全国の文芸同人誌が閲覧できるようになっています。
IMG_0089IMG_0087<文芸交流会に常連参加の民主主義文学会・町田支部誌の「文芸多摩」や秦野市の同人誌「みなせ」などもバックナンバーを展示>
 交流会に毎月の会合に集まる五つの団体のコーナーを設けました。送られてくる詩誌コーナーもあります。
 限られた場所ですが展示すれば閲覧者もあり、持ち帰りの人たちもいて、補充にも追われている現状です。
 まず、地元の・民主文学町田支部の「多摩文芸」をはじめ、近隣地域から、「みなせ文学の会」や「秦野文学同人会」などもコーナーを設けています。
IMG_0067IMG_0094IMG_0056_1<持ち帰られた本のあとの空は、追加して並べ替えをする>
   五つの会が集まり三年間にわたり月例会を続けた成果がここに総結集しています。
 交流会に送付されて入手した同人誌のなかには、福島県の「駱駝の瘤通信」13号、伊東市の「岩礁」25号・浜松市の「白雲」44号、いなべ市の「海」95号」、九州・大宰府の「海」等が並びました。
 相模文芸クラブのコーナーにも同人誌のバックナンバーを並べました。外狩雅巳のコーナーも作りました。
IMG_0093<外狩雅巳のコーナーでは、公営住宅の管理人の仕事ぶりを描いた「十坪のるつぼ」多く持ち帰りされるので、補充が多い>
「この路地抜けられます」、「十坪のるつぼ」、「ギフト」等の小説集・詩集などを並べて、興味ある方には進呈しました。
 二日目には何冊かの小説集がなくなり補充に追われています。閲覧者が多いので満足しています。
 文芸芸同志会のコーナーには、昨年99歳で亡くなった伊藤桂一氏(詩人・直木賞作家)の指導雑誌「グループ桂」や群馬県の「誌的現代」17号、川崎市の「回転木馬25号」、杉並区の「トンボ」第4号などもならんでいます。
 全国から寄せられる同人誌は期間中なら順次追加してゆきます。今日も「仙台文学」90号が届きました。
 すでに多くの全国同人雑誌が持ち帰られていてすべての詩誌を羅列できません。
 文芸同志会協賛で、各地から送られてきた同人誌はこうして無駄なく一般人や文芸愛好家に閲覧され持ち帰られている事を報告します。
☆町田文芸交流会事務局担当・住所〒252−0235神奈川県相模原市相生2-6-15、外狩雅巳方。
■関連情報= 詩人回廊「外狩雅巳の庭」
北一郎「外狩雅巳『二十八歳の頃』の読み方」抄録
穂高健一ワールド・サイト「寄稿・あなたの作品」コーナー(9月1日付)
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 外狩A 外狩雅巳(とがり まさみ)=1942年、旧満州生まれ。仙台で中学卒業後、商店住み込み店員となる。その後、単身上京。工場労働者として労働運動に力を入れる。同人雑誌を中心に地域の市民文芸文化振興と小説執筆での作家活動を行う。
(著書参照:「この路地抜けられます」「十坪のるつぼ」) 

安倍政権と日銀における二つの潮目=海江田万里氏

「山雨来たらんと欲し 風楼に満つ」、晩唐の詩人許渾の「咸陽城東楼」と題する詩の句です。「山のほうから雨が降ってくるのだろう、自分がいる東楼に風が吹き始めた」との意味ですが、この句のようにこれから大きな変化が日本を襲う予感がします。【海江田万里の政経ダイアリー】2017.7.20号 山雨来たらんと欲し 風楼に満つ】より。
 ひとつめはやはり政治の潮目の変化です。週明けの24・25日に衆参両院で、安倍総理が出席して加計学園問題を中心に予算委員会の集中審議が行われます。急激な支持率の低下で、これまで「1強」と言われ権勢を誇った安倍政権も、見る影もありません。
 最近では、稲田朋美防衛大臣が南スーダンのPKO日報の隠ぺいに加担していたと報道され、山本幸三行政改革担当大臣にも、政府決定の2か月前に加計学園ありきの発言があったとの記録が出てきました。稲田大臣は「都議選のさなかの自衛隊が応援している発言があった時点で更迭させるべきだった。
 「あのタイミングを失したことが安倍総理の致命傷。」との発言が与党内
からも聞こえてきます。
 しかし野党第一党の民進党は、残念ながら安倍政権に代わる受け皿になっていません。民進党は、まず(1)憲法(2)外交・安全保障(3)エネルギー(4)消費税(5)社会保障などの基本政策について徹底した議論を行い、方向性を出して、「この指とまれ方式」で、もう一度、国会議員や公認候補予定者が党員として再登録しなおすことが必要です。
 今後、日本の政治は、死に体と化した安倍政権がさらに続くのか、あるいは安倍内閣が総辞職して、新しい人が総理になるのか、後者の可能性も否定できません。その場合、新しい内閣は選挙による国民の信任を得ていないわけですから、年内の解散・総選挙の可能性が浮上します。いずれにしろ今年の臨時国会末までに自民党の憲法改正案の取りまとめはほぼ不可能でしょう。
  もうひとつは、経済の潮目の変化です。これまでの安倍政権は「三本の矢」と言いながら、実際には日銀の異次元の金融緩和に頼ってきました。異次元の金融緩和はデフレ脱却のためのカンフル剤であることは、誰の目にも明らかです。超金融緩和によって時間を稼ぎ、その間に第2、第3の矢を打ち込み、これが成果を上げて経済が成長軌道に乗るはずでした。それが第2、第3の矢が効果を上げないまま、金融緩和だけが続いています。
 日銀が超金融緩和政策を打ち出した2013年は、リーマンショックから立ち直るために主要国の中央銀行は揃って金融緩和を実施し、日本はむしろ出遅れていた感がありました。
 しかし、あれから4年経ち、世界の潮流は金融緩和の正常化に乗り出しています。ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁は6月末に「デフレの力はインフレの力に置き換わった」と発言し、米国のイエレンFRB議長は「比較的早く保有資産を圧縮する」決意を表明しています。
 その中で日銀だけが、「2%の物価上昇まで金融緩和を続ける」ことを宣言していますが、日銀が保有する資産はすでに国内総生産(GDP)を抜いています。日銀はいずれかの時点で、米国のように保有資産の圧縮を言い出さなければならないと思いますし、日銀が掲げる物価の2%上昇は実現不可能ですから、1%目標に修正すべき時がやがて来るでしょう。政策変更が遅れれば遅れるほどそのショックは大きくなるはずです。日本経済は今からその時に備えなければなりません。(前衆議院議員 海江田 万里)
 
ITOのコメント=死に体なのは与野党同じ。とくに民進党は、蓮舫代表の2重国籍証明など「どうでもいいですよ」――になっている。こちらも、どうでもいいが、もう連合依存をやめるか、自民党の第二政党化するかして、浮動票依存にするべきでしょう。政治家なら腹をくくるべき段階でしょう。

「グループ桂」76号の作品概要と感想など(2)

IMG_20170528_0001_1 <「グループ桂」76号。5月25日発行。表紙絵・大沼陽子。題字・三浦真澄>
(承前)
【三藤芳「スノードロップ」】
 語り手の女性は、夫が交通事故で亡くなった三回忌に、やっと遺品を整理する気になって、処分をしないモノのリストを作った。その一番の優先品が夫の結婚指輪で、それをペンダントにして大事にしようと娘に頼む。デザインはスノードロップの花にする。花言葉があって、「慰め」「希望」「まさかの時の友」だという。
 ところが、交通事故死した夫の通勤鞄がのこされていて、そのなかに、愛人としか考えられない女性との仲むつまじい写真が大切にしまってあった。夫の裏切りを知って、ショックをうけ、怒りがおさまらない。スノードロップのペンダントもいまさら愛してもつことが出来なくなった。
 失意のなかで、かつて一人旅海外ツアーで知り合った友人、山下多喜子のことを想い起こす。(その時こそ夫は浮気を楽しんでいたのだと後で想う)。多喜子は一人旅同志としては、面倒をかける厄介な友であったが、彼女は結婚生活が破たんして、夫に結婚指輪を投げつけたのだという。それは質流れ品であった。
 私は、多喜子に電話してみる。多喜子は喜んで話し相手になってくれた。彼女は6年前に夫を亡くし、夫とは「死後離婚」という手続きしていた。籍を抜くだけで簡単だという。こうした話は、私の気晴らしなった。そのうちに、娘がスノードロップの花ことばに、別の意味があることが分かったという。その別の意味は「死んで欲しい」というものだという。それを知って私は、ペンダントを処理してしまうことにする。
 同人の感想として、スノードロップの花ことばを、オチに使ったコントの味と、多喜子というキャラクターを持った女性の面白さとが、マッチングしていない傾向があるので、文学的な味わいが薄れてしまったのではないか、という意見があった。これまでの三藤さんの持ち味と違う感じがしたとも。
 フリーライターの岡森利明氏はーー、一週間、閉じこもっていた原因が、交通事故で死んだ夫の遺品の中から、愛人の写真を見つけて、夫の不倫を知ったわけになるが、私ならば、それまで知らなかったことがさいわいだったと思いたいし、夫が死ぬまで隠し通したことを感謝したいところだ。夫は死んでしまったので、そんな関係は解消されたわけで、妻がそれをいつまでも悩む必要は感じられないが、この主人公は、結婚指輪をせっかくスノードロップに加工してペンダントにしてくれた娘にも言えないほど悩む。花言葉のひとつにたまたま「禁忌」があって、いやな夫の形見を身につける必要がなくなったのは、一つの救いになるのだろう。ーーと感想を述べている。
【北一郎「荻原朔太郎詩集考ランダム」】
 洋介は、自分の少年時代のことを回顧してることから、話がはじまる。洋介がどこにいて、どんな境遇かはその時点ではわからない。しかし、過去の出来ごとに、幾度も転居したこと、長嶋茂雄や、ちあきなおみのサイン色紙、ダイレクトカッテングレコードなどの話が出てくるので、その時代に生きた高齢者であることが推測できる。
 そのなかで、洋介は少年時代に買った萩原朔太郎詩集を今だに持っていて、そこに書かれた詩作品を通して、朔太郎の体験と自らの体験の共通点があると思っていたことを述べる。
 洋介は東京湾の海岸で漁師をするとことの長男だった。その少年時代に、水上警察の派出所に運ばれる水死体をよく見ていた。その光景が朔太郎の「くさったはまぐり」のもつイメージと共通すると信じている。
 そこから、天才詩人とただの生活者の基本的人生の色合いの違いを考える。
 同人の意見では、小説ではなくエッセイのようだ。少年時代に見たという水死体のある風景は、面白いというものがあった。
 フリーライターの岡森利明氏は、――題名からの印象で、詩集についての解説・書評かと思ったが、小説仕立てになっている。いまや老境にある洋介が、少年のときに詩集を手にした経緯や、その共感が語られている。洋介が育った環境や、家族たちや、友人たちとの関わりがよく描かれている。洋介は長男としての宿命を背負いながら成長し、直面する親族問題に対応して、解決策を見出している。
  著者は、全体的に要点をよくまとめている。萩原朔太郎の詩のエッセンスについても、核心に迫っているようだ。水死体の表現など、特にリアルだ。実際に見聞きしたものだろう。----と感想を述べている。
【桂城和子「神田連雀町」】
 神田須田町の裏通りに、一種類のお茶しかださない古いお茶屋があった。もう店を手じまいするつもりのある日、若い男性の客が現れる。そこで、この神田に昔あったという連雀町のことを話す。若者は大学入学に失敗した浪人の身で、家にあった五百円玉をもって、神田に来た時のことを話す。万世橋の近くに、団子を売る老婆がいて、武蔵野三鷹にある連雀町とは、振袖火事といわれた江戸明暦の大火との関係を語る。それを糸口に、江戸時代の世界に入ったような幻想的な体験を語る。
 作者の趣味性の強い作品で、個性的なものという意見と共に、時代考証的なところで、」矛盾があるという指摘があった。(この項おわり)

UQが車載基地局初設置!コミケ92と第4回有明防災フェアに

UQコミュニケーションズは、2017年8月11日(金・祝)〜13日(日)に東京ビッグサイトで開催されるコミックマーケット92ならびに第4回有明防災フェア(共催)において、WiMAX 2+の仮設基地局を期間限定で設置すると発表した。今回は、UQ初となる車載基地局が出動する。
 《参照:UQ車載基地局、初出動!コミックマーケット92および有明防災フェアでのWiMAX 2+仮設基地局設置について
 ■関連情報=同人誌市場700億円の一翼=東京ビッグサイト

文芸同人誌展示会(町田)を7月29日まで開催=文芸交流会

IMG_0074_1IMG_0062_1<町田文芸交流会の同人誌展示会会場と設営する外狩雅巳事務局長。7月29日まで開催。7月18日。>
  文芸交流会(町田市)が主催する「文芸同人誌展示会」が町田中央公民館7階の(生涯学習センター・ミニギャラリー)で7月18日〜29日まで開催される(24日のみ休刊)。設営が文芸交流会(外狩雅巳事務局長)によって行われた。
IMG_0063_1IMG_0056_1<展示品は無料提供のため、1冊しかないものは、早い者勝ち.。>
 ギャラリー展示には文芸同志会も協賛し、各地から集まった雑誌・単行本の提出をおこなった。ミニギャラりーでは、オープン型で、だれでも入れるが、金銭的な授受はできないということで、展示品をほしいとという人には、無料で提供することになった。現在のところ数十冊が集まったが、今後さらに交流会参加が本を提供する予定だという。
  展示場の設営は午前中で終わり、あとはこの生涯学習センターに立ち寄った人たちの関心がどれほどあるかの問題となる。午後には、さっそく立ち寄って、持ち帰る男性がいた。
 話があったのが3、4日前というので、外部宣伝もなく、いきなりの展示。このセンターでは、囲碁など趣味のサークルの利用者が多く、地元の人に文芸同人誌をアピールする機会ではある。
IMG_0066IMG_0061IMG_0071<文芸同志会も会員や詩人仲間の協力で、展示品を揃える>
■関連情報=外狩雅巳のひろば

アジア取材の独立系ジャーナリト達が7/22にシンポ

  独立系ジャーナリスト達によるアジアプレスが7月22日より29日まで「アジアプレス設立30周年記念イベント&上映会」を開催する。
  開催スケジュールは次の通り。
 ★7月22日(土)早稲田大学小野記念講堂(入場無料 定員200名)
シンポジウム「独立系ジャーナリズムはアジアをどう取材してきたか?」
 第1部  紛争地、強権国家を取材するビデオジャーナリスト(13:00〜14:30)
ーー司会 野中章弘
☆古居みずえ&玉本英子 女性が取材したパレスチナとイラク、シリア
☆綿井健陽 米国に壊されたイラクの現場から
☆石丸次郎 閉鎖国家・北朝鮮の内部に迫る
第2部 ルポとドキュメンタリー 長期の現場取材、密着という手法(14:45〜16:00)
ーー司会 石丸次郎
☆吉田敏浩 ビルマ辺境長期取材から日米密約ルポまで
☆刀川和也 児童養護施設の日常に8年間密着 ドキュメンタリー映画に挑む
ーーほかのアジアプレスメンバーも発言します。
  第3部〔討論〕危機に瀕するアジアのジャーナリズム 我われに何ができるか(16:15〜17:30)
☆野中章弘 吉田敏浩 石丸次郎 綿井健陽 他
 ★7月23日(日)13時〜18時(二部制) 早稲田どらま館 
  現場報告 匿されし国の取材 〜北朝鮮とイラク・シリア・アフガンの現場から〜接近が困難で危険な地域の核心にどう迫るか? 20余年取材活動を続けて来た玉本英子と石丸次郎が映像を交えて報告します。
  第1部 北朝鮮取材 その現場と方法 石丸次郎 (12時30分開場 13時〜15時
 入場料 1000円 予約不要 先着順)
  第2部 会社員からジャーナリストへ 中東取材20年 玉本英子(15時半会場 16時〜18時 入場料1000円 予約不要 先着順)
※公開処刑されたアフガン女性を追ったドキュメンタリー「ザルミーナ」(2004年・50分)も上映、解説します。
  (1部と2部は入れ替え制です。予約不要、先着順に整理券を配布します。一日通し券は1500円 各回定員50名程)
 ★7月24日(月)〜29日(土)<ドキュメンタリー上映と監督トーク> 
会場:早稲田小劇場どらま館(入場料1000〜1500円 各回定員50名程)
  7月24日(月)17時30分開場、18時開演「アンナの道」(直井里予作品・70分)上映。19時30分「隣る人」(刀川和也作品・85分)上映 。上映後 刀川和也監督トーク 21時45分終了予定。(入場料1本のみは1000円2本通しは1500円 学生1000円)。
 ※25日(火)は休館
 ★7月26日(水)17時30分開場、18時開演 「隣る人」(刀川和也作品・85分)上映。19時45分「ダイビングベル」 (安海龍作品・77分)上映。上映後、安海龍監督トーク 21時45分終了予定。(入場料1本のみは1000円2本通しは1500円 学生1000円)。
 ★7月27日(木)17時30分開場 18時開演「ザルミーナ」(玉本英子・坂本卓作品・50分)上映。9時10分「ぼくたちは見た」(古居みずえ作品・86分)上映。上映後、古居みずえ監督トーク 21時30分終了予定。(入場料1本のみは1000円2本通しは1500円 学生1000円)。
 ★7月28日(金)18時開場 18時30分開演「イラク チグリスに浮かぶ平和(綿井健陽作品・108分)上映上映後、綿井健陽監督トーク 21時終了予定(入場料1000円)。
  ★7月29日(土)12時30分開場  13時開演「ガーダ パレスチナの詩」(古居みずえ作品・106分)。15時10分「飯舘村の母ちゃんたち」(古居みずえ作品・95分)。上映後、古居みずえ監督トーク 17時30分終了予定 。(入場料1本のみは1000円2本通しは1500円 学生1000円)
≪会場詳細≫
◆小野記念講堂
東京都新宿区西早稲田1-6-1 早稲田大学 27号館 地下2階 
電話:03−3208−9644 (内線)701-506/701-508
◆早稲田どらま館
東京都新宿区戸塚町1丁目101 【Tel】03-3202-0706
◆問合せ先=アジアプレス■ 大阪オフィス
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