警察庁は2012年3月9日、昨年1年間の全国の自殺者が3万651人だったと発表した。前年を1039人(3.3%)下回ったが、14年連続で3万人を超えた。「学生・生徒」が前年より101人(10.9%)増の1029人に上がったのが特徴で、統計を取り始めた1978年以降、初めて1000人を超えた。
 このように、自殺者(特に若年層)に対する向精神薬の影響は非常に疑わしい状況にある。早急な調査をお願いしたい。
【薬物中毒死】
 3次救急に運ばれる患者の10%〜20%が自殺企図者。平成22年度の3次救急の搬送件数は63万8141人、その内の10%〜20%が自殺企図者とすると、毎年6万人から12万人が自殺企図で運ばれ、毎年3万人〜6万人が薬物中毒で搬送されていることが想定される。
 この数字は重症の3次救急の数字であり、2次、1次救急を含めると、さらに多くの中独患者が搬送されている。この事実は、数十万にも及ぶ薬物依存者の存在を表しています。
 日本中毒センターに医療機関からの中毒に関する問い合わせ件数をグラフ化してみると、1999年の抗うつ剤SSRI発売後、問い合わせ件数が激増していることがわかります。
 また、薬物依存症の殆どが、違法薬物でなく処方薬の依存者であることがわかります。
 警察が扱う変死体数は、平成13年度の119,396人から平成22年度171,025人に増加している。その内、行政・司法解剖されるのは11.2%(平成22年度)に過ぎぎません。
 東京都23区の不審死の行政・司法解剖を担当する東京都医務監察院では、平成22年度に14,390件の検体、2938人の行政解剖が行われた。その結果、654件のアルコールが検出され、843件の医薬品が検出された。
 覚せい剤等の違法薬物はわずか31件である。
 さらに943件の医薬品の内訳は、睡眠薬305件、抗てんかん薬79件、精神神経用剤303件、その他薬物124件ここまでが精神科領域の薬品で、その他は、解熱鎮痛消炎剤25件、アルカロイド6件でしかありません。
 さらに注目すべきは、いくつかの薬品に集中していることがわかります。ベゲタミンの成分であるフェノバルビタール136件、塩酸クロルプロマジン85件、塩酸プロメタジン108件である。843件の検出薬物の内、329件がベゲタミン関連成分である。また、フェノバルビタールを含むバルビタール系の薬は194件を占めます。
 前述のように、全国の不審死171,025人のうち、解剖、検査により検査されるのは全体の11%に過ぎません。
<中川聡氏(精神医療被害連絡会)、米田倫康氏(市民の人権擁護の会)、田中幸子氏(全国自死遺族連絡会)たちが連名で厚生労働省に提出した「精神医療改善の為の要望書」より>

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