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 <「R計画まわる君プロジェクトの展示体験装置」とトキワ精機(株)木村洋一社長。エコフェスタワンダーランドの大森東小学校会場で(東京・大田区)。2月16日>
 東京・大田区の町工場地域に「ビルの屋上から設計図を紙飛行機にして飛ばせば、製品なって戻ってくる」という意味の伝説がある。最近では下町ボブスレーの企業連携がメディアで大きな話題にされている。これは、大田区では、自転車で回れる範囲に、多様な加工技術をもつ町工場集まることから、この伝説は、自転車ネットワークとしてまだ生きているのである。
 昔ながらの自転車ネットワークを維持し、日常的にものづくり過程の革新に協力関係を築いているのが、トキワ精機(株)の木村洋一社長である。
 同社が中心になり、地域ネットワークの仲間、六社で開発したのが、「R計画まわる君プロジェクトの展示体験装置」である。これは平成24年「東京都地域中小企業応援ファンド」事業のとして認定され700万円の支援を受けている。事業のテーマは、 リユースを目的としたカップ洗浄機の開発 。内容は、廃棄物の抑制(リデュース、リユース)の実践で、使い捨て容器をリユースするため、イベント会場などの人 の集まる場面において活用できる使用者参加型のカップ専用の洗浄機である。
 第13回エコフェスタワンダーランドin大森東小学校では、子供たちにお茶、ジュースを飲んで、カップのリユースを目的としたカップ洗浄機を自分で動かして、ゴミを出さない工夫の体験をした。
 これは循環型社会形成推進基本法の3R―Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)のうちの◦Reduce(リデュース)―は、使用済みになったものが、なるべくごみとして廃棄されることが少なくなるように、ものを製造・加工・販売すること沿う。◦Reuse(リユース)は、使用済みになっても、その中でもう一度使えるものはごみとして廃棄しないで再使用すること。Recycle(リサイクル)は、再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたものでも、再生資源として再生利用することを基本施策としていること。その中 でも廃棄物の抑制(リデュース、リユース)の実践は、天然資源の消 費を抑え有効に活用する重要な取組みである。
 「R計画まわる君プロジェクトの展示体験装置」の先には、各種イベント会場や、外食産業での使い捨てカップのリユースのよってゴミを出さないシステム構築の展望があるのだ。木村社長には、そのきっかけとなった「まるみ君」の技術開発がある。≪参照:トキワ精機「まるみ君」の特長
 そして、自ら開発した「まるみ君」に学んだという。そこには、画期的な製造過程の革新に協力を得た大田区町工場のネットワークへ企業への敬意が込められているのである。
■関連情報=東京都産業労働局サイト「究極の環境技術はゴミを出さないと知った」トキワ精機株式会社
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