IMG_20150521_0001_1<文芸同人誌「群系」に連載の杉浦信夫氏「弁護士の闇」>
 文芸評論を中心に活動する文芸同人誌に「群系」がある。34号では、杉浦信夫氏の連載「弁護士会の闇」(第14回)で、日弁連に法曹界における弁護士の犯罪の多さと、内部規律の甘さを追及している。今回は、NHKのニューウェブ(2015年2月16日付け)で、ジャーナリストの国際団体「国境なき記者団」が、世界各国における報道の自由度分析で、日本は61位という下位であることを話の枕にしている。
 本論は、巨額の金銭取引契約に弁護士がからむことが多いこと。一部ではそのことで高額な利益を得る弁護士が存在する。特権階級化しているといえる。また仕事の少ない普通の弁護士事務所ではでは、法改正で生じた、サラ金利用者の過払い利息変換権利交渉で、サラ金業者から過払い金の返還を受けたものを、依頼人にほとんど返さず、横領してしまうケースなどの事件が出てきているようだ。そうした悪徳弁護士への日弁連の対応の甘さを指摘している。
 また、それらの事件がが大手新聞やTVメディアでの報道が少ないことがあり、その不満をぶつけている。
 NHKが「国境なき記者団」の国際的な「報道の自由度」についてのランキングを報道したのは、それなりに大したものだという気がする。国境なき記者団は、フランスに本拠があり、篤志家が資金を提供している民間団体らしい。であるから、信用度や実績が不明だから、その情報発信を無視することもありうる。ただ、この団体が日本のジャーナリズムの自由度を認めないのは、国会記者クラブ制度を代表する各自治体などの記者クラブ制度があるからだ。≪参照:なぜ寺澤有氏がヒーローなのか!「国境なき記者団」が選ぶ100人
 日本の新聞と記者が、官僚と密接な利害共有関係にあることは、世界が知っている。海外のジャーナリストで、この制度のある日本が大嫌いで、本国に戻れると喜んでいた人に会ったこともある。自国に帰ればそれはそれで、大資本力の利害にからむ報道の不自由さに遭遇するのであろうが、すくなくとも原因が大資本の論理であると、明確である。しかし、政府官僚との癒着で政府の広報新聞化されたものが、大部数発行を維持しているのは理解ができないことであろう。
 同様の思想から「国境なき記者団」は、日本の大手メディアの記者クラブ制度に批判的である。だから報道の自由度の順位が低い。そのことを、大手新聞が報道することがない。
 そこで、こうした報道統制には、まったく縁のない文芸同人誌が、ジャーナリズムの分野をもつことは、意義がある。また、秘密保護法などでの言論弾圧の網の目をくぐる手法になる可能性もある。