P1150013_1<高世仁氏は「危険な環境に安田氏が置かれている可能性」を語る。シンポジウム「後藤健二さん殺害事件から1年〜ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか〜」会場にて>
 フリージャーナリストの安田純平さん(41)が、シリアで武装集団の拘束下に置かれているとする情報が出たのは、国際ジャーナリスト団体「国境なき記者団」の昨年末の発信であった。ところが、それから間もなく、その情報を「撤回」=「確認不十分」として家族に謝罪したことがわかっている。
 その後、さまざまな確認、未確認情報が飛び交った。そのなかで、高世仁氏が1月15日のシンポジウム「後藤健二さん殺害事件から1年〜ジャーナリストはなぜ「戦場」へ行くのか〜」のあとで、「安田純平さん、シリア拘束の経緯」について報告した。
 それによると、「国境なき記者団」の誤報がでたのは、スウェーデン人N氏が、政府にシリア過激派ヌスラ戦線に拘束された安田さんの身代金交渉の仲介者をとして、5千万円を政府に要求をしたか、したらしいという。
 しかし、政府がそれに応じなかったので、国境なき記者団に情報を与えたのではないか、という。
 高世氏の話では、そもそも家族のもとにも、政府にへも、身代金要求は来ていないのだという。12月10日の時点で安田さんはシリアのイドリブ県で生存していることの手がかりがあることを説明した。《参照:高世仁の「諸悪莫作」日記
 ネット情報によると、N氏というのは、ニルス・ビルト氏であるようだ。彼はスウェーデン生まれで、会社は危機管理コンサルタントされている。
 また、安田さんが拘束されているのは「戦線ヌスラ」と分派した過激武装集団で、ISとも対立関係にあるという。しかし、その過激派は、これまで拘束した者から、身代金を請求したしたことはなく、他の外国人も身代金なしで、解放している実績があるという。
 ただ、その武装集団は、米国からもロシアからも空爆をされる立場にあり、危険な環境に安田氏が置かれているのはなないか、と高世氏は語る。また、安田氏の自筆の手紙の存在も確認しているという。その確認の事情は明かしていない。
 拘束したとされる過激派武力集団との連絡が取れない(あるいは連絡が来ない)ために、関係者たちや政府も動きがとれない、というのが現状のようだ。