たまたま、オウム真理教による東京都庁爆発物事件で殺人未遂ほう助の罪に問われた元信者菊地直子被告の裁判があった。その時に、「文学的真実と事実はどう異なるのか=元信者菊地被告の場合」を書いた。その問題をより深く考えるために、文芸評論の形で雑誌「みなせ」69号に寄稿した。
《参照:伊藤昭一「評論と創作研究(実験小説付き)―文学的真実と事実の違いについて」》
これは評論する側が、実際に小説を書いて、そこにクイズ式の問題提起があります。
 小説の作者が実作で問題提起し、その回答を記すという、自分なりに新しい試みをしたものです。
 その結びは、下記のようになっています。
 ――さて、孝二が逮捕された場合、警察はどんな調書を作成すると思いますか?
 ここで示したのは、真実というのは、人の心の中で生まれるもので、真実性そのものは人や時代によって変化するのではないか、ということである。また、事実というのは、その時の解釈する気分や視点の角度によって、異なって受けとられるのではないか、ということである。
 現代において、ひとつの現象に対する絶対的な不動性というものが存在しないという、人々の無意識な認識が、文化的な多面性を生み出していると言えるのではないだろうか。(完)
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