P2260007_1_1P2260008_1<主催サイゾー ・協力:自由報道協会として開催された自由報道協会「再起動」記念シンポジウム。出席者の苫米地英人、 大貫康雄、 山口一臣、 上杉隆の各氏(左)。ゲストの 山田正彦氏、 藤末健三氏もTPPを議題に第2部で出席した(右)。写真:伊藤昭一>
(公社)自由報道協会(公式サイト)では、2016年になって、認知科学者の苫米地英人氏を会長兼理事長(代表理事)として迎えた。
 苫米地イズムによる新体制チャレンジの第1弾として2月26日、東京・早稲田奉仕園で自由報道協会「再起動」記念シンポジウムを開催した。テーマは、「知らないと損する“報道の盲点(スコトーマ)” 」(第一部)、「知らないと損する“TPPの盲点”」。
  出席者は、苫米地英人(認知科学者/自由報道協会 会長兼理事長)、 大貫康雄(元NHKヨーロッパ総局長/同代表)、 山口一臣(元週刊朝日編集長/同理事)、 上杉隆(元NYタイムズ東京支局記者/同副代表、創設者)で、第2部の「知らないと損する“TPPの盲点”」では、 ゲストにTPP反対派の 山田正彦氏(弁護士・元農水相)とTPP賛成派の 藤末健三氏(参議院議員・元総務副大臣・民主党)が討論を行った。
 会場のスコットホールは、苫米地ファンらしき聴衆が多数参加し、満席状況ととなった。苫米地会長の話は、ジャーナリズムの役割は、国民が知る必要があると思われる物事を、できるだけ正しく伝えること。それによって、世論を形成しビジョンを持って政治家を選ぶこと。政治家はその国民のビジョンに向けてを実行することーー。などの社会的基本構造を語った。
 人間の持つスコトーマ(何かに対して意識が集中しているときは、それ以外のものが心理的に見えなくなります。この心理的な盲点)という認知特性の解説から、ジャーナリズムは伝えることと伝えないようにすること二通りの役割をするーーことなどを語った。
 例えば、甘利大臣の秘書のスキャンダルをニュースにする代わりに、清原選手の薬物事件を多く報道する現象などを指摘した。
TPP問題では、これまでの報道や国会答弁などでも論議が足りていない重要なポイントとして、国の最高裁の判決よりも、TPPのISDS条項にある国際投資紛争解決センターの裁定が上位にくるという、問題について山田正彦氏が熱弁をふるった。
関連情報=苫米地英人公式サイト 
P2260001P2260005_1<梅沢富美男さんとバラいろダンディさんたちの祝花も並ぶ。苫米地英人博士のファンの多さを示す満席の会場>