様々な文芸団体の交流を目指して三年間にわたり月例会を継続してきまた町田文芸交流会。常連もできました。これまでは同人雑誌や個人出版を取り上げて感想や活動内容を質疑してきました。
 題材の討議方法も慣れてきました。他の会を覗き分析し評価したり学んだりも上手くなりました。
 以前に行われていた「関東文芸同人誌交流会」の中断を受けて近郊の同人会に呼びかけたのが始まりです。
 文芸同人会の内部だけの合評会を超えた文学的価値や運営方法を討論し披露しあってきました。
 同人雑誌「みなせ」「風恋洞」「文芸多摩」「相模文芸」などの作品や組織運営の実態も理解できました。
 そんななか、5月29日に例会が町田公民館で行われました。出席者は「みなせ」の岡森利幸氏、「風恋洞」の小野友貴枝氏、「文芸多摩」の佐久健氏、「文芸同志会」の伊藤昭一氏、外狩の常連たちでした。
 主なテーマは「みなせ」74号の岡森利幸氏の「オブジェクション」シリーズと小説「退位したかった天皇」(盛丘由樹年)でした。
 とくに「退位したかった天皇」は、最新の話題性をふまえて、天皇の立場からの独白体表現で、公的な立場の不自由さと、人間的な自由を考えるもので、リアルな表現をさけて、明確なフィクションとわかる手法での是非が議論されました。そこから話は、今上天皇の平和を希求する精神と現代の世相における皇室と国民の関係についてまで、議論が発展しました。
 さらに、次回は「文芸同志会」を研究議題にしたいと思っています。同会の伊藤昭一代表の同席のもとで行うう予定です。
 外狩が「関東同人雑誌交流会」で知り合った「文芸同志会」の伊藤代表とは、それ以来の常連で、同人雑誌作品の解説や評論の深さでは定評があります。
 他の同人会への発言ばかりだったので、今度は自身の団体へ切り込む討論へ立ち会ってもらいたいと思います。
 現在6月の23日に町田市民文学館を確保しています。「文芸同志会通信」サイトで作品評価を受けた近隣の文芸同人会へも参加案内を行う予定です。インターネットでしか知らなかった文芸同志会代表との顔の見える会合を企画しています。
<文芸同志会とは何か>
 文芸同人誌を発行する会では知れ渡っているネットでの同人誌作品紹介批評を行う会です。
 しかし、この文芸同志会の通信には文学以外の多様な紹介記事が掲載されています。
 その采配を振るうのが伊藤代表です。カメラ持参で各方面への取材に駆けまわっています。
 その多忙な中で町田の「文芸交流会」に興味を持ち取材を超えた参加を続けてくれました。
 二次会にも同席し私生活も披露してくれました。全国の取材先の話題も話しました。
 それでも文芸同志会全体はよくわかりません。伊藤氏は「みなせ」74号には長編小説も掲載しています。
 文学と報道。執筆と評論。同人誌の歴史と意義。いろいろと答えてもらいたいと思っています。
 文芸同志会とは組織なのかメディアなのか? 文芸同志会を丸裸にする意気込みで討議したいと思います。
■関連情報= 詩人回廊「外狩雅巳の庭」
北一郎「外狩雅巳『二十八歳の頃』の読み方」抄録
穂高健一ワールド・サイト「寄稿・あなたの作品」コーナー(9月1日付)
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 外狩A 外狩雅巳(とがり まさみ)=1942年、旧満州生まれ。仙台で中学卒業後、商店住み込み店員となる。その後、単身上京。工場労働者として労働運動に力を入れる。同人雑誌を中心に地域の市民文芸文化振興と小説執筆での作家活動を行う。
(著書参照:「この路地抜けられます」「十坪のるつぼ」)